数日前のある日、病院でいつもお世話になっている掃除のおばさんが、廊下ですすーっと近寄ってきて話しかけてきました。
いつものように明るいバカ話かなと思っていたら深刻な顔をしています。内心、何か良くないことがあったんだろうかと心配しながら顔を見ているとおばちゃんが話を切り出してきました。
「先生、アル中で暴力振るうダンナを入院させられないかね」とのこと、一体誰の話かと思えば、おばちゃんのお友達とのこと。激しい暴力で家庭の中はボロボロで、その友達にも怪我が絶えないとのことで話では相当深刻そうでした。ところがところが、、、精神科のドクターはアル中の本人が「自らを治療する意志」を見せない限りは入院を受け付けることは無いと言って断られたとのことで、警察も動いてくれないと言って嘆いていました。
俺自身は「え、そんな風になっているんだ!?」と、精神医療の現場のことは解っておりませんので困惑してしまうばかり。駆け込み寺のようなものが近くにないのかとか、怪我をしているのに警察が動いてくれない理由は何なのか等と言う事くらいしか聞き返してあげられませんでした。
アメリカだったら通報一発で警察が来て即逮捕。ヘタしたら喧嘩している両方とも成敗されることまであります。その後はお決まりのように手錠かけられてブチ込まれるのに、日本ってやっぱりDVでは大怪我するとか人が死ぬとかしないと警察は動かないんでしょうか。DVという事象への認識が二周りくらいアメリカと日本では遅れがあるような気がします。
他にも最近、身近な別の女性の話で間接的に聞いたのがDVの旦那に鼻を殴られて鼻骨骨折を起こした女性の件がありますが、この場合は通報で近所の警察が動いてこのクズを逮捕して接見・接近禁止にしたのだそうです。ところが、これも法的な正式対応ではなく警察の独自の判断によるものということですから、一体全体、日本では法律がこういったDVの弱者をどうやって守っているんでしょうね?
ストーカーにしろDVにしろ、人が大怪我したり死んだりして初めて警察の幹部がノコノコと謝罪会見に出てきて薄くなった頭を取材陣に見せて終わり、というようなパターンがやたら多いようなきがするんですが、本当にこういった刃向かえない相手の人格を無視するような連中は悉く捕らえて臭い飯食わせるべきだと思うんですがね。
それは男から女へでも、女から男へでも一緒。驚くなかれ、今や女の方も家にいる気の弱い旦那に吠えて殴りかかるキチガイ女も沢山居るとかで、、、。
ガッチリ捕まえて長期間臭い飯を食わせて社会奉仕作業数千時間を喰らわせるべきだと真剣に思います。身近な人で顔や体に青痣を作っていたりするような人がいたら、一度親身になって話を聞き出してみるのが良いかもしれませんよ。そういった人達は日中も相手からの恐怖に縛られ、何も言えず今日も暴力を振るわれる恐ろしい家に帰らなければならない人達なのかもしれませんから、、、。
1 件のコメント:
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」(DV防止法)がありますよね。
精神病院に入院させることができなくても、
この法律で入院以外の対策ができると思うのですが、実際にはあまり役に立っていないのでしょうかねえ?
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