ちょっと前に大きな病院でインフルエンザが拡大し大きな事件として報道されました。
実際には毎年流行るシーズンと流行らないシーズンがありますし、ワクチンを打っても予想して準備したスペクトラムの中に入ってこなければその年のそのエリアで使用したワクチンは残念ながら「ハズレ」だった事になります。
取り敢えず私の勤めている病院での職員のワクチン接種比率は毎年94%〜97%程度でかなり高いものですが、それでも患者さんを訪れる患者さんの御家族が持ち込んできたりしますので、一度「疑い」のある患者さんが出たり、熱発した看護師、ヘルパーさんが現れたら直ちに抗体検査キットによるスクリーニングを行っています。
幸いにしてネガティブであればそれはそれで良いのですが、ポジティブであった場合などは直ちにノイラミニダーゼ阻害薬を使用し念には念を入れて病棟で職務をしている人間に使用させ、患者さんを個室へ移動するとともに熱発した看護師やヘルパーさんは帰宅させる手続きを取ります。
こういった病棟毎のインシデントを集計して責任の中枢たる内科のトップの先生のところに全ての情報が集まり、その先生が感染の抑えこみをコントロールすることになります。本当にストレスフルな仕事ですが必ずしなければならない作業です。
現在のところ名古屋ではA型が良く出ているようですが、私の勤める病院でも取り敢えず検出されたものはA型ですね。
取り敢えず3月くらいまでは流行が拡がる季節ですので、まだまだ油断はできません。これからもしっかりサーベイしていって、患者さん方に影響がないようにガッチリと抑えこんでいく決意です。
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