2025年11月19日水曜日

アルコール中毒と嘘

アルコール中毒の患者さんがどれほど嘘をつく事か!

最近もホトホト呆れるような出来事が続き「アルコール中毒」の患者さんの嘘の付き具合、特に当然の事ですがアルコール類の飲酒量に関する嘘への呆れ具合ははもう限度を超えてます。

何というかどうして本当の事を言えんのかねという様な繰り返される嘘。最初は「飲んでいない」と言っても、その後に時間をかけて個人の心を解き解していくと「実は一本飲んでいます」とのお話。

ところがこれは全然本当で無い事が当たり前。更に時間をかけると「本当は二本で5%のチューハイです」となります。ところがところがここまで来てもまだ嘘。w

実際は7%のチューハイ500mLを毎日二本等と言う事になります。その上、友人が遊びに来たりするとそのボリュームは一気に無節操なレベルで爆上がりとなります。その結果として路上での転倒。そしてそれは顔面打撲、頭部外傷、鎖骨や肋骨の骨折、股関節や脊椎の損傷が発生するのを生み出すのみならず更にその先があります。

急性のアルコール性肝障害、そして慢性のアルコール性肝障害、そして非代償性肝硬変への移行や肝腎症候群、肝癌の発生などなどきりがありません。

それとは別にビタミン欠乏による末梢神経障害や中枢性の神経障害の一環としての脳委縮などという恐ろしいインシデント前まで発生いたします。まあ、そこまで行く前にいろいろな出来事が起きて「別世界」へ旅立たれていく事も度々。

そういった状態に至る迄何度も何度も我々の方でしつこく阻止してっても、基本的に入院加療というのは本人の「治療への意志」というものが表現されないと我々は入院はさせませんので止まることはありません。

残念な事の繰り返しです。何年もかけてレスキューしようと繰り返すのですが、それでも失敗する時が稀に発生すると本当に残念というか深い敗北感が残るのでした。

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