ここ暫く、というかここ一年以上の新型コロナの流行り具合を眺めているとピーク時の高さが次第に低くなり、ピークの発生する間隔も次第に長くなって、ちょっとずつそのピークの山自体もなだらかに拡がっているような状況になっている感じです。
私には物理のグラフで見るような減衰曲線そのものの様に見えるんですが、実際にその曲線の解析がどうなっているかをシミュレートしている統計学や理論生物学、感染症学の研究者達もいるでしょうから答えは出ているのでしょうが。
新型コロナ感染時の症状も最初の頃とは大きく異なってきました。当初の新型コロナは重症化して両肺に広範囲に広がりを見せるような広がりを見せましたが、最近は病棟で新型コロナが発生しても多くの人で1~2日だけの熱発と上気道炎を起こして薬を服んで収束というパターンが増えています。
しかし、熱発などの初期症状が収束したからと言ってそれで終わりでは無いのが新型コロナの嫌らしいところ。実は高齢者においては新型コロナに感染したあと「一見すると」症状が消退しも大丈夫かな?と思う時期になって今度はADL(日常生活における活動性)が大きく低下するとともに、食欲が急速に低下するようなパターンが非常に良く見受けられるのです。
結局、新型コロナによる感染での一次症状で亡くならずとも、その影響による二次的な影響で食事を摂れなくなり時間をかけて亡くなられる人々が多い事に驚かあされます。勿論、何事も無く戻って来られる方が殆どなのですが、新型コロナで亡くなられるインシデントがまだまだ多いという事実を忘れない様にしなければならないという状況には変わりがないという事を今の病院で感じます。
加齢というのは本当に何事も悪くする第一等の要素です。
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