2025年10月25日土曜日

熊の被害は異常

最近報道される熊の被害って本当に多いですよね。

これが本当にマスゴミの作り出す虚像か否かという事も含めて熊の出没や被害状況というのを環境省のデータで見てみるとR5年の突出した被害の増加、特に東北三県の秋田、宮城、岩手そして北海道というのが目立ちます。

次期はやはり冬眠前なのでしょうか10月が最悪で、12月にほぼ終息と言っても良いようですが、近年の目撃件数の増加は熊の自然増と完全に一致している様で、許可捕獲と狩猟捕獲とを合せると一貫してその捕獲数の増加が右肩上がりだという事も一目瞭然。30年前と比べると捕獲数が概ね5倍になっているというのがヒグマもツキノワグマも一貫して確かなようです。

この熊対策なんですが、関係者の中も保護派と退治派に別れているのだそうですが、それは当然でしょうね。学術関係者や観光関係者を中心として保護派が、地域住民や猟友会の人達を中心として退治して数の調整をという人々が喧々諤々の状態みたいですけど、公安庁の愚か者の決定で猟友会は熊退治には積極的には関与しないという方向に大きく舵を取りましたので、今後も熊の出没数や人的被害は増え続けるのでしょう。

私のような熊の世界との関りがたかがキャンプ時の熊の出現の心配程度で済む人間には大問題ではなくとも、エリアに住んでいる人達にとってはまさに生存に関わるレベルで熊が出ずっぱりになっている訳で、通勤通学、農作業、そして普通の日常生活が消えていく中、果たしてどこまで熊寄りの姿勢を保持できるのかが一つ。保護派の学者の皆さんは現地に住んでも同じ事を言い続けられるのかが一つ。そしてこれからは例え退治すると決定しても猟友会はよっぽどの援助とその他の法的に明確な確約が無い限りは命と経済的リスクを晒してまで、国に協力する事は無いとなった時、一体誰が熊退治に出ていくんでしょうか?

警察のお粗末な銃では退治は無理なのは自明ですし、次はいきなり自衛隊?無いですよね。常に後手後手の行政の皆さん。あと何人犠牲者を積み上げれば熊の数のコントロールを開始されるのでしょうか?

関係者の言葉が印象的でした。

「クマの大量出没の原理は、コップとその中の水にたとえると理解しやすい。コップの大きさはそのエリアで許容できるクマの生息数の規模、水の量は実際の生息数だとすると、水の量はある程度、余裕のある状態が望ましい。 餌不足でコップが小さくなったとしても、あふれ出ることはないからだ。しかし、すり切り一杯な状態だと、許容量が下がった途端、一気に水があふれ出すことになる。つまり、大量出没だ」

今まさにその時間が来たんだという事ですよね。怖いです。所詮、共存できる数には限界があるという事でしょう。恐らく、爺さん婆さんでは無く子供や若者が襲われるような事件が起きて世論が沸騰するまで、馬鹿な行政は「立ち上がる素振り」さえ見せないんでしょうか?

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