次女が知り合った昔のバイト先のお爺さんが今回名古屋のある公園でマグロの解体ショーをしてくれました。娘を孫の様に可愛がってくれているのですが、その方がショーの後で娘に「脚が痛い」とボソッと呟いたというのです。
娘がLINE経由で私に「お父さん、終わったら家まで私を送ってくれるっていうからその時に家の外でおじちゃんを診てくれない?」と送ってきました。私はどの程度のものかわからないので一瞬だけ躊躇いましたが「わかった、診るだけは診てみるよ」と返しました。
次女が何時も可愛がってもらっているので、これ位の事で少しでも恩返しができるのならという感じでのミニ診察でしたが、隣の駐車スペースで待っていたおじさんに以前の様に挨拶をして今日の事でお礼を言わせて頂いた後に直ぐに脚を見せて頂くと…両下腿とも極端に浮腫の為に容易に深い圧痕が出来る状態でした。熱感は無かったのですが、右の背部1/2は既に感染巣で白苔の様にerosiveになっている始末。そこに汚れた包帯が巻かれているだけ。orz
これらの成因は幾つかの重大な要素が重なっている可能性を指摘して感染巣のトリートメントを直ちに行う事、内科的疾病の背景を必ずそして可及的速やかに行う事をリクエストして病院に来て貰う事をお願いしました。横で娘も必死におじさんを説得していたのですが、実はおじさんには娘に知られたくないある理由で病院にかかれなかったのです。
それは金銭的理由。何時も新聞配達その他の細かな仕事の積み重ねで自活してきていたおじさんは以前、車を使って仕事時に移動していたことが役所にバレて生活保護の打ち切りを受けていたのです。
それ以降は病院にかかろうにもお金がかかるのが怖くて敢えて病気の存在を無視して生活してきたという事を娘が私のところから離れた僅かな瞬間にパパッと手短かに話してくれたのでした。それを知って私は「あ~役所は教えていないんだ!」と心の中で呟きました。
実際はそういう状態であっても種々の手段で医療を受けることが出来るのです。
そこで私は提案しました。「私の病院にそういう事をきちんと解決してくれる専門の人間が下おりますので、ご心配なく。先ずは一度私を訪ねてきてください」と。アメリカじゃあるまいし、金が無いから医療を受けられないなんてことがあってたまるか!というのが私の結論。
早速解決へ向けての行動開始です。娘を可愛がってくれる方をむざむざそういう境遇に置いておくのは「人道に悖る」いや「男が廃る」というもんです。
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