2025年10月26日日曜日

事勿れ事勿れ

熊退治の件でずっと思うのは「ことなかれ主義」という言葉。

語源は大正時代に発生との解説を載せていおりますが、例えば職場等においては以下のような特徴を持つとの記述があります
  • 会議で改善提案など積極的な発言を控える 
  • トラブルが発生しても様子見の立場を取る 
  • 新たな挑戦より現状維持を選択することが多い 
  • 問題を見つけても直接指摘しない
まあ、何だかその通りだよなという感じの事例ですが、AIの誰も傷つけない心優しい解説によると問題やトラブルに直面した際に、波風を立てずに穏便に済ませようとする考え方や態度のことです。具体的には、問題を指摘せずにその場しのぎで対応し、対立を避けることが最優先となる姿勢を指します。このような態度は、日本の文化において調和を保つことが重要視されるため、長らく許容されてきました。とあります。w

結局、こういう事を今の時代も続けていると最後に待っているのはかなりの確率で突然死ではないでしょうか。事を荒立てて騒ぐだけ騒ぐ無意味なレベルの事大主義も愚か者の所業でしょうが、眼の前に見えている問題に蓋をするようなやり方は本当にどうにも通用しない時代。そういう意味では突然死というのは外聞の人間から見るとそう見えるだけで、内側の人間から見ると死に向かって進む茹でガエルのような組織の死が見えているのではないかと思うんですけどね。

丁度、日本陸軍が開戦前の若手将校たちのシミュレーションで日本の完敗を見事に予想していたのに、開戦した後はまさに上に箇条書きで書いた様な行為の連発で「誰も責任を取らずに」結局大爆死。大量の日本国民を死に追いやり、塗炭の苦しみを日本人に与えました。

組織のそれぞれのセクションにいる人間とそれを束ねるトップの判断力、決断力が下々に付き従う人間達の命運を握っている訳ですけど、ダメ人間を上司に持った時の付き従う部下達は本当にお気の毒というしかありません。というか、ダメと見切ったらその組織から早めに逃げ出さないとね。こういう場合は選んだ側の責任というか能力にも問題ありという事でしょうか。^^

こういう文章を書いていると、自分の属する組織は本当に大丈夫なのか。自分自身がダメ上司になっていないのかという事を常に客観的に反省しながら組織を観察していかんとアカンなと改めて思うのでした。

実はこういう文章を書いたのは、本日の会議でこう云う「事勿れ」的な発言を繰り返す病院の事務系の人間を今日見て改めてその意を強くした事からの反省文でした。

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