アマゾンで「殿、利息でござる」という映画をみました。
正直な事実を一言で表すならオジサンは泣きました。2016年春公開の日本映画ですが、私にとってはみる価値のある映画でした。映画は沢山ありますし、わたし自身は映画を週に二、三本観るのが普通ですので、多くの”これは面白そう”という映画も実際には途中で「時間の無駄」ということで視聴を打ち切ったり、最後までは観るものの「ああ、時間がもったいなかった」と思うものから「思ってたのとはぜんぜん違う」と言うものまで多種多様。
いわゆる記憶の中に刻まれるような良品はなかなか出てきません。
勿論、ジャンルによって求めるものは違いますし個人の嗜好も全然違うものですから、ある人にとってはまるで響かないものでも、別の人にとっては珠玉の作品と言う評価に変わる可能性もあるわけで、評価軸をどこにおくかでこの手の芸術作品はどう評価されるか全く変わってしまうわけです。
毎度この手の話を書く際には、いわゆる”ネタバレ”になりますので多くのことは書きませんが、あらすじを更にまとめると、18世紀の仙台藩における物資輸送役の使役をさせられていた吉岡宿の人々が知恵を使ってその苦労から己と子々孫々を自由にするためのある手段に打って出る・・・と言うものです。
この物語の中で中心となる命題は「お金を如何に活かすか」ということと「お金を使う人間の側の心意気」ということではないかと私は”現代国語”的には思うのですが、この劇中に出てくる実在した人々のことを考えた時、私は人というものの性善説というのを映画を通して再び信じる事ができましたね。
金と智恵は常に使いようで悪にも善にもそのベクトルを容易に変えることを”今一度”考えさせてくれる良い小品でした。
チャンスが有ればアマゾンかDVD一度ご覧ななるのも有りかと思います。
2 件のコメント:
smallGさんお勧めのこの映画、観ましたよ~
面白かった!
脚色はあれど、本当にこんなことができたなんて!
各人の微妙な思惑の違いはあれど、粘って事業?を成し遂げ
街を発展させいまに至る・・・凄いわぁ。
こういった「皆で力を合わせて」っていうのが好きです。
ドラマ化されてもうすぐ放送が始まる池井戸潤の「陸王」もいいですよ。
あ、ご覧になられました?
楽しんで頂けて良かったです。
あと陸王のことなんですが、実はコレも期待大なんですけどまずは本を読んでから次に映像をと考えております。
皆で力を合わせてっていうのは実際の人間世界の中での成功譚として王道ですよね!
私もまずは活字から、次は映像という順番で楽しみたいと思います。
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