2018年1月15日月曜日

個人的体験としての医療経済

医療で金を儲けることなんて考えないほうがヨロシイと最近改めて思っております。

自分の受け持っている責任病棟の医療区分というものがありまして、”大雑把”に言いますとそれがどの区分の患者さんを何割持っているかによってそこに支払われる医療費の額が変わるんですね。
しかし、実務的には、日々行われる業務の中でどのような患者を受け容れるのかどのようなタイプの病棟を目指すのかということで、その性質や区分は大きく変わってくるんです。

来年度の春をもって一旦この区分認定が一旦固定されるのにあわせて患者さんの受け容れ体制をいろいろと整えているところなのですが、どのタイプの区分を目指すかが直近まで理事会から示されなかったため、直前になってドタバタの決定を行う羽目になりまして、その割りを食った私がこの二ヶ月ほどその調整にヒーヒー言って走り回っております。

いろいろな病棟との調整、患者さんの受け容れ体制の微調整、社会課との交渉、他病院や施設との話し合いなど数え上げたらキリがないほどの事をやり込んでいきつつその区分認定を維持できる患者さんが何%病棟に居るのか経営者の目を持って対応していかなければならないのです。

正直そんなことは”全く”やりたくないのですが、それを今月中に達成しておかないと一病棟で年間数千万の収入減になるということで生き残ろいをかけての調整となります。

だからといって、患者さんを使ってインチキ治療をやったりインチキ検査をやる気はこれっぽっちも有りませんので、そこは正直太郎として対応し続けることになります。

「こうなれば意地でもやってやる!」と言う感じで、看護師さん達の雇用と給与を病棟責任者として守ろうと言う感じで頑張ってやっておりますが、こんなことしなければ維持できないくらいなら、最初から医療で金を勘定すること自体、オレ自身はしたくないな〜と心の底から思う今日このごろでした。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

のんびり構えてたツケは経営者自ら払って貰いたいものですね。
お疲れ様です。
でも病院の収入が減って万が一閉鎖などということになったら
一番困るのは患者さん・・・
smallGさん、頑張ってください!(もう頑張っていらっしゃいますが)

small G さんのコメント...

有難うございます。
病棟閉鎖などという事にはならない様に万全を尽くしてはおりますが、もし私自身が病院というシステムの経営者自身だったら夜も寝付きが悪いだろうなと思います。w
まあ、医者というのは免許と知識と技術さえあれば病院を移っていくことは出来ますが、それでも病院の患者さん達と職員は自分の責任で守らなければなりませんので、責任は重いです。(重いのは精々お腹の脂肪程度で勘弁して欲しいところです。)

あと二週間、息を殺して頑張らねばなりません。