2016年1月19日火曜日

消える職業・タクシーの運ちゃん

ここ一、二年の猛烈に激しい各自動車会社の自動運転へのアピールは少なくとも近いうちに相当レベルの自動化運転というものが「日常」になりそうな空気を感じさせています。

最初の頃はボルボなどが高速道路の上で前の車に追従するシステムを見せているのが目立つくらいでしたが、この二年くらいは各社から自動ブレーキ、追従、レーンチェンジなどと怒涛のように「アピール」がされていますよね〜。

それを更に加速してきたのがアウディやテスラでしょうか。
アウディに至ってはサーキットの上でならプロのレーシングドライバーとほぼ同等のパフォーマンスを発揮する自動運転システムを見せるし、テスラは前もって組み込んでおいた認識システムを使ったソフトウェア・アップデートでの性能の追加というまさに今後の自動車というのは文字通り「自動」であるべきだというイーロン・マスクの哲学を急速に体現するような世界を実現させ始めています。

最近はトヨタも猛アピールしているし、日産も宣伝で永ちゃんを使って「やっちゃえ日産」なんていう人口に膾炙しそうな良いコピーを使ってガンガン宣伝しているし・・・。
この調子だと各国の法規さえ許せば、場合によっては自動(化)運転というものが案外オリンピック前にどこかの国で当たり前のように始まる可能性がありますよね。

道路や交通状況のデータに関しても、名大のラボが公開しているソフトのように行動を走っている多くの共通ソフトウェアが認識した道路状況のデータをクラウド上に集めて再解析しリアルタイムのマッピングデータをアップデートして各車に配ってくというVICS真っ青の世界。

こんな時代が眼の前にやってくるとますます我々の子供達の世代では「安全装置」「自動運転装置」等がついていないような車は恐ろしくて運転できない、と言い切る若い世代も当然のように出現するでしょうし。

さて、今はUberその他のソフトが乗り合いタクシーシステムを創りだして面白そうなことをやっていますが、そういったタクシーでさえもやがては消えて、(勿論、本職のタクシーも)確実に消えていくんだろうな・・・。
そういう意味で、タクシーという言葉は将来の辞書では解説部分に「かつては運転手という職業が存在し、人を目的地までお金をとって乗せる職業がありました」と書かれるのは確実でしょう。

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