夜の空気が良い感じの体感温度になってまいりました。
いわゆる秋の夜長って奴の始まりがそこまで来ているようです。良く耳を澄ましてみると外に聞こえる虫の声色も何となく夏の虫から秋の虫モードに密かにバージョンアップしてきているように感じます。
近くのイオンモールにもちょこっと行ってみたのですが、(季節のファッションの変化に疎い私にもわかるレベルで)店の中に展示されている服はまあ完全に秋冬モノがズラリ勢揃いという感じでして、こういう変化も今年の夏が終わってきてるんだというのをイヤでも感じさせてくれますね。
こういう時期こそは読書も捗ろうかというもの。いつもはあつ~い便所の中で出すものも出さずにジーっと座り込んで本の世界に入り込んでしまうことの多い私ですが、ここは一つ秋の夜長を感じる世界が広がってまいりましたので、窓辺に座りながら本を読むというのもかなり素敵な事なのかもしれません。
以前も書いたように読みたい本は部屋のあちこちに大量に溜まっているのですが、今、トイレに居る時に読んでいるのは数カ月前に偶然手に取った「ファインマン語録」です。ファインマンものはアメリカに居る頃からファインマンシリーズで英語バージョンの方は読んでいたのですが、日本に帰ってきてたまたま手にとったこの本の内容に惹きつけられてしまい、3200円の本ではありましたがすぐに買いました。
ファインマンの娘さんが、この偉大な親父さんの残した数多くの言葉をあちらこちらから集めてきて関連するであろう要素ごとに章分けして本にしたものです。どこから読んでも良い様になっているのですが、難点は彼がどのような時期にそれらの発言をしていたものかという彼の個人的な時代背景を知らないと、そこに書かれている断簡や発言の深い意味はなかなか理解できないのではないかという心配があることです。
そういう意味ではファインマンの事をあちこちで見聞きして知っている人や、彼の本や彼に関する本を数冊読んできた人向けかなという気もしますが、それでも尚、初めてファインマンのものの見方や思想に触れたことがない初めての方にも、この偉大な科学者の考え方の一部にでも触れていただけるものと信じております。
通常一通り読んだ本はトイレからは片付けるのですが、この本は、、、ちょっと別れ難い魅了があります。ものごとの真理を透き通った目で素直に見つめることの出来る人というのはこれほどまでに素敵なのかということを再認識させてくれると言う意味では秋に限らず年がら年中”座右”に置いておきたい本であります。
2 件のコメント:
smallGさんの座右の「座」はトイレの便座なんですかね・・・笑
それはともかく、自分が興味を持った人がどんな本を読んでいるか
一部でも知ることができると楽しいです。
仰るとおり私の右側においてあるという意味で文字通りの座右でございます(便座)右ですね。w
読んでいる本をあれこれ提示するのは、正直服を脱ぐよりも恥ずかしい感じがするのですが、今回はこういう形で秋の夜長を満足させる本として紹介させていただきました。
科学のみならず、”真実”に迫る数少ない本物の人間の思考回路の一端を垣間見れるという意味でも貴重な本だと思います。
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