元広島東洋カープ衣笠祥雄選手が亡くなった。
例えプロ野球ファンでなくとも、例えカープファンでなくとも俺と同じ世代の人間なら誰でも知っていた大鉄人。
Wikiで調べてみると進駐軍の親父さんと日本人の母親の間に生まれた子供だったと言われているなどと書かれておりますが、例によって出自など私にとっては本当にど~でも良くて、野球人としてあり得ない程の偉大な人生の実績を改めて読み直す時、その種々の記録のモンスターぶりを数えるだけでも正直「スゲっ」と言って絶句してしまいます。
後年はアートネイチャーの宣伝に出ていたのをよく覚えていますが、現役時代の赤ヘル打線の中核の一人だった偉大な男に与えられた国民栄誉賞というタイトルはその記録に相応しい至極まっとうなものだなと今も改めて思います。
17年間連続で出場し続けるという鬼のようなタフさに、その安定的かつ強いポテンシャルの素地を垣間見ますが、実際に残した氏の記録も連続して安定的に活動が続けられたからこそ時間の経過とともに淡々と積み上げられたものであるということがわかる気がします。
しかし、姑息な感じでペチッと打つ感じのバッターではなくて、テレビで見ていてもどんなところにある球でもバキッと打ってくる凄さがあり、もし自分が相手の投手だったら気が抜けない分疲れるだろうな~という感じの打者だったんじゃないでしょうか。
野球は素人ですので、解説なんて言うことは全くできませんが、素人目線にもいつでも「強そう」という印象が残っています。
ある一定の短い期間だけに素晴らしい記録を残す選手はたくさんいて、その選手達が華々しく活躍する時間は長くないことが多く、大部分の場合、本当にウスバカゲロウのように短い選手生命を終えて消えていくのですが、彼の長きにわたるタフネスさ抜群の活躍はまさにその後に現れるイチローのように長くかつ丈夫な「無事是名馬」を地で行く大人物のそれだったと思います。
ひとたび球場から外に出た衣笠選手、眼が本当に優しいんですよね。
引退後もよくテレビなどでお見かけしましたが、きっと天国でもニコニコしてるんだろうな。
誰が何と言おうとクールでかっこいい偉大なスター選手の一生そのものでした。
合掌。
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