2026年7月26日日曜日

企業主催の公演会でも良いものは良いんだな~

実は今回の講演会、正直なところあんまり期待していませんでした。

今まで出席した企業主催の講演会には「ハッキリ言うと」企業とグダグダのCOI(Conflict Of Interest=利益相反 )塗れの演者が何の理念も無しに、明らかに正しくないと思われることを発表する事がありますからそういう時は厳しい質問を浴びせて会場を気まずくさせるのが一番。w

明らかに正しくない結論や非劣勢を示しただけのような新製品は気の毒ですけど御退場願うしかないのです。

創薬や研究の世界というのは実に残酷で、二番は負け犬。一番の発見者よりも質が高くても、より明確なデータで追補のようなものが揃っていても、発見の順番や特許の取得という点で負けてしまえば研究や創薬ではまるまるヤラレタという事態になることがほとんど。

その意味では今回の講演会はその手の新薬発表ではなくて既存の薬の精神科病棟におけ生理学的に自然な使用法というものを新たに啓蒙して旧知の医療業界自体の常識を動かしていこうとするものでしたので、消化管に関するスペシャリストが行ったその公演は私にとって大変に有用なものでした。

わたしにとってこういう説明で大切なのは「理詰め」で納得できるものであるという事。正直なところ「現時点の科学では」という前提が付くのは残念なところですけど、少なくとも整合性があって詰将棋のように(今の時点での説明は)これしかないし、こうこうだからこうなる!みたいな事が辻褄合わせてフローが出来ている事がMUSTなのです。何年か経ってあそこのあの部分には実はもう一つの別の経路が大きく関与していて…というような事は当然いつでもありますけど、インチキ説法師がドヤ顔で企業から金をもらってデータと合わない整合性のない説明をするよりはましです。

今回の講演会では沢山のメモを取って、学ぶことも多かったし病院に戻ったらさっそく月曜日から応用してみようと思えるレベルの知識が得られて大満足でした。

新しい薬の登場は今迄の治療の常識を一気に塗り替えることが時々起こります。よく言うブロックバスターと呼べる薬なんですが、糖尿病の治療でも循環器の治療でも泌尿器の治療でも癌の治療でもそういうものが時に向こうから飛んできて一気に医療の世界を塗り替えることがあります。

やっぱり何歳になっても勉強せんと時代の進歩から取り残されますね。万一にでも勉強する気が消えたり、理解できなくなったら医者を引退しようと思います。

0 件のコメント: