2018年2月28日水曜日

爺様とLINE

嫁さんと長男が田舎でどのように過ごしているのかLINEでガンガン情報が送られてきます。

どうやら嫁さんが親父に更に便利なLINEの使用法(とは言ってもいわゆる”普通の遣い方”である写真を撮って添付とか言うようなごく基本的なもの!)を伝授したようで、やたらとパチパチ写真を撮っては添付してきたり、八十にならんとする爺様が「まじかい!」と言いたくなるようなレベルの可愛い系のスタンプを送ってきたりしてきます。orz

しかも、最近は電子的キー配列にも少しづつ慣れて来ているようで、最初の頃はおずおずと送ってきていた感じの濃かった誤字、誤変換の多かった文章も間違いなく流れる感じになってきておりまして爺様になっても”素直に学ぶ人”は進歩はするもんなんだという事を改めて感心して見つめてみたりしております。

こういうのを見てると、新しい物事に怖れず挑戦するってことはボケ防止にも大変良いことに間違いなかろう!というのは自然、確かな結論にしか見えませんね〜。

ところで、送られてくる写真なんですが、これらはマダマダでして、手ブレが多かったりピントが合ってなかったり。今時のマシンでピントを外した写真を撮ること自体が却って難しいような気がするんですがね。おまけに手ブレ写真とかに至っては一体全体、何らかの芸術的目的狙いか何かかな?と感じれるほどブレていたりして、そこ編は”爺さん感”満点ですが。w

LINEを愉しむ80歳。昔はこの手のことにはトンとうといと思っていた親父が、嫁さんという(俺とは違って)”優しい”家庭教師を得て進歩を見せているようで、何はともあれめでたしめでたし。w

2018年2月27日火曜日

婚活開始応援会

今日は藤が丘へ飲みに出ました。

前回、医事課の若手同僚と飲みに出てその慰労会をしましたが、その時に出てきた彼の結婚への意思表明を受けて「毎月一回、何らかの進捗がなければ自分で身銭を切って飲み代をだす!」という条件を付けてこう言った会を開くこととなりました。

六時過ぎからある飲み屋に集っての飲み会だったのですが、今回はもうひとり同じ医事課に属する年配女性も参加してのものでした。今回は既にその支払いは私と決まっていました。
というのも、彼は既にアクションを起こし始めておりまして、まずは親の実家から出て一人暮らし開始。

逆に言えば「何で一人暮らししとらんのか?」という前回の質問を受けての回答がこれでした。私からのプレゼントは家で一台余った我が家の電子レンジです。w

彼女が出来た時にまさか親の住んでいるところに連れて帰るわけにもいかんでしょう?と言う話をしたところ、深く頷いてくれまして今回のようなことになったというのもあるんですが、そのついでに彼に言ったのは「付き合う上で必ずお勧めするのは同棲と彼女の御両親を知る機会を作ること」という作戦でした。

アクションの目的が”結婚する”という明確な事象ですので、それがわかっているのなら”幸せな、失敗の少なくなるような”相手を見つけましょうという話で作戦会議は次々と進み、席の前に座っていたもう一人の女性からのアイデアも次々と入れ込んでいろいろと練り込んでいきました。

その他ちょっとここでは”大人過ぎて”書けないような戦略も討論しあって3月に突入することになりました。w

さてさて、次回までに彼が支払いをしなくて済むのか否か・・・じっくり、ゆっくり待ってみましょう。

2018年2月26日月曜日

デタラメな患者にみな振り回される・・・

今日は本当に一日中病院中を走り回っていました。

本当に疲れた。本当に。orz

ある法律で指定された感染症の患者さんが見つかり、その方を説得して別の指定病院に送り出す煩雑な手続きをしていたのですが、こちらの苦労などガン無視で、個室に居て下さいというのも聞かず、与えたマスクも使用せず、近くのコンビニに行って買い食いをしてくる始末。

だからと言って、そんな人を拘束する法的な根拠もないわけで、移送までの間に患者さんが個室から居なくなる度に病院の職員達が必死で探しに行くということ数回。最後は本当に怒りがこみ上げて来ましたが、認知症もないのにその愚かさな行動を繰り返され振り回される職員に、主治医として誠に申し訳ない限りでした。

肉体的にと言うより精神的に疲れました。何度も繰り返してしまい、読んでいる人まで疲れさせるみたいで申し訳ないんですが・・・。は~~〜〜〜〜っと言う感じです。w

この人変わった生育バックグラウンドを持っているんですが、やっぱり人は幼少時の育てられ方が”鬼のように”大切なんだという事と、小さい頃に極端に変な育てられ方をすると一生なかなかその影響からは逃げられないんだということがよく解かってしまうような良い(悪い)例だと思った一日でした・・・。

忙しい時に限ってこんな人が・・・。世の中そんなもんですよね。
しかも、それを右から左へサクサクと処理していくのが出来る男の証、と言いたいところですが、なかなか証を見せられません。w

2018年2月25日日曜日

嫁さんと息子が実家へ・・・

と言っても逃げられた訳ではありませぬ。

期待された方には始めからごめんなさいと申しておきます。w
嫁さんと息子が向かったのは私のほうの実家である九州は宮崎。その理由も以前チョコっとここで書いたような息子の”猫の毛アレルギー”解消目的に実家の親父がそのネコを引き取り飼い育てるという大仕事を引き受けてくれたからなのです。

2時前までにはしっかり洗った猫のウンチ部屋を綺麗に折りたたんで紐でバンドルし、猫ちゃん自身はケージの中に入っていただきました。まあ、何と言っても猫は狭いところに対する耐性が異常に強いというか、狭いところ大好きですらね。犬の方はセントレア空港までは後部座席で嫁さんが抱いて過ごし、ゆっくりと飛行場へと向かいました。

あらかじめ猫の餌や床敷(匂いと水気を吸い取る優秀なウンコ取り装置!)は宮崎のほうへとアマゾンで注文して送っておりますので、実家には経済的負担が生じないようにしております。最初のうちは親父がどの程度の頻度や量で床敷や餌を使うのかわかりませんので、取り敢えずは最初はドサッと送りその使用速度を見図らないながらアマゾンの”定期便”に切り替えようと思っています。

夕方の5時直前には離陸して、アッと言う間に宮崎にはランディングしたようでしたが、まずは家への帰りがけに近くのレストランでビールを引っ掛けて一息ついた後、実家に行ったようです。

猫と犬が着いた後の様子を嫁さんに聞いたのですが、とにかく”まるで馬鹿犬”の我が家のヨーキーはあちらこちらでウンコとオシッコをばら撒いてくれたようですが、これは次第に落ち着くことでしょう。しかし、なれた頃にはまた犬だけは名古屋に連れて帰りますから、あんまりこれに関しては意味もないんですが 。

猫の方はやはり場所が完全に変わったことで少し用心しているのか、全く水や餌に口を付けない状態が続いた上に、オシッコさえしなかったとか。意外と繊細なんですかね。
何時間か経ってようやく少しだけ食べ始めたらしいです。その上、我が家にはない”狭いところ”、”隙間”が沢山有る我が家ですので、その中にやたらと入っていって出てこないらしいんですね。まあ、これは猫のnatureとも言うべきものでしょうからそのまま放っておいてもよいのでしょうが、その奥には毛玉ができそう・・・。

それでも、我が家の親父の綺麗好きは異常なほどですので、ガンガンと掃除機をかけたりモップでガシガシやって毎日毎日やることが出来て逆に充実するんじゃないかな?等と誠に手前勝手な都合の良い想像をしたりしております。w

さあ、明日以降はどうなるんでしょうか・・・。

2018年2月24日土曜日

娘の奨学金ファイリング・FAFSA

次女のスカラーシップのファイリングをほぼ終わらせました。

本当は早ければ早いほうが良いのはわかっているのですが、グリーンカード返還後の複雑なTax returnの正解に自信がないため、カリフォルニアの税理士さんに頼んできっちり方をつけた上での開始でした。

私自身いつも尻に火がつかないと何事もやり始めない人なので、またまた今回のようなぎりぎりでのファイリングになっったのですが、今回は比較的情報の入力部が少なくてさっさと片付きました。
これで種々の大きなお金が動く訳ですからきちんとファイリングしておかなければなりません。

端的にいうと、親の年収と子供の成績、その他家族の中での他の子達が大学に行っていないか等の諸々の状況を鑑みてFSA(Fedearal Student Aid)の額が最終的に決まりますので、何をどう書き込むかというのも結構大事なのです。
明日には最後の最後の部分まで詰めて全く間違いがないことを確実にした上でSENDボタンを押したいと思います。

それにしても、いつもいつもIRSのサイトとFSAをコネクトするところがまともに繋がった試しがありませんね・・・。orz
21世紀の今でも相変わらずアメリカのガバメント系の仕事は本当にダメダメです。まあ、これはどの国でも一緒か!w

2018年2月23日金曜日

天才を育てた女房

読売テレビの「天才を育てた女房」を観ることが出来ました。

日本が誇る天才数学者”岡潔”先生の女房役は天海祐希でしたが、良く演じられていたと思います。
若い頃から傑出した力を持ちながらも、その挑んだ壁の厚さと高さと硬さ故になかなか前進できない状況、そしてその思想の高度さと斬新さが理解できない故に上司の京大教授も冷たい対応の連続。

やっぱり天才の能力を測る事ができるのは天才のみです。結局、彼の理論の重要性を真っ先に理解し、戦後の和歌山の片田舎に直接やって来て岡潔先生に会いに来たのは皆が皆、教科書に定理や発見が綺羅星のごとく並ぶ数学会の巨星アンドレ・ヴェイユ、ジーゲル、アンリ・カルタン等という有り得ないような人々。
昭和三十年当時の和歌山では本当にびっくりするほどのミスマッチな風景だったことは想像に難くありませんね。w

先生はその76年の生涯においてわずか十報(解説論文一報?)程の論文しか書いていないと言うことですが、その何れもが珠玉の名論文ということです。(京大の教授も当時解らなかった論文が私に解るわけもありませんが・・・。)

今の時代のような論文の量と質の双方を年度単位で求められるようなせわしい時代においてはとてもとても高位の教職の地位を維持できるような数とは言えない量ですが、その一本一本が珠玉だった、本物だったことが世界に認められて日本を飛び越えての世界的評価となったという事なんですね。

家族全体が赤貧洗うが如き”どツボ”の貧乏の中で、夫の才能を信じぬき、数学だけに自分の夫を専念させることに集中していたこの奥さんは、本当にこれまた岡先生に負けずとも劣らぬ猛者ですよね。
今の時代でも、これほどに生活力というものの無い御主人であっても命と人生を賭して信じ続け、援助し続けることが出来るのか、当時であっても難しかったであろうそのような極貧生活をいろいろな本で読むにつけ、「うーん」と考えてしまいます。(こう言った極貧生活の中で実際には小さな娘さんを亡くすなどという事も起きておりますし。)

それにしても、ミソをつけられ続けていたのはあの京大教授。申し訳ないんですがタダのボンクラの悪役を演じさせられてましたね・・・。京大数学科の教授なのに、天才の前では分が悪かったとしか言いようがありません。

最後にニッコリしてしまった逸話は、この天才岡潔先生の娘さんは大の数学苦手人間だったとかいうお話でした。

2018年2月22日木曜日

次女とDean's List

そう言えば前回娘が帰ってきた時にちょっとだけ気になっていたことがありました。

Dean's Listに入ったのかな?ということ。
これは何かというとHonors students who have achieved academic excellence each semester.というものです。

Wikiによれば、、、
The Dean's List GPA requirements vary from school to school, although there are general standards:
  • With the GPA scale from 0 to 4, 4 being an A, the dean's list cutoff is typically around 3.5-3.7.
  • Top 10% of the class in GPA
Some schools maintain two lists for two different levels of GPA. For example, the dean's list records students with at least a 3.5 GPA whereas the chancellor's list records students with a higher 4.0 GPA. Different from an academic scholarship, the dean's list award does not come with any financial aid
However, students high on the dean's list are often offered extra financial aid, especially if they express a desire to transfer or exhibit more financial need. Recognition is often granted at graduation for students that were in the dean's list for more than one semester. At some universities, the dean's list is also a transcriptable honor.
The dean to which the list is referring is the dean of the entire school, not the dean of academic affairs.
となっております。

これが私にとって大事なのはただ一つ!スカラーシップに伴うお金の請求のネタに使えるからなんです。w
嫁さんに娘が語ったところでは次女の一年目のGPAは4.Xだったとのことで、取り敢えずはめでたしめでたし?

しかし、何故かこのことを私には伝えてこないんですよね。何でですかね?長女の時もリストに毎年載っても全然親父には話してきませんでした。あいつらはおんなじ思考形態をしとるんですかね?それともそんなもんなんでしょうか。

2018年2月21日水曜日

女子パシュート凄かった

最初から最後まで凄いレースだったな〜と思える日本女子によるチーム・パシュート。

最初パシュートって何だ???と思っていたのですが、PURSUIT(パースー)なんですね。だったら、なーんだという事になりスッキリと腑に落ちました。w
しかし、実際にテレビ中継を見ていると本当に面白くてフェアなチームスポーツですね。

誰かがずば抜けて速くても全然駄目で、全員がお互いの風よけになりながらまさに”カタマリ”になって風のように駆け抜けていく様はカッコイイです。特に三人がモーションを合わせながらカーブを回っていく様子は本当に”絵になる”かっこよさ。

日本がこの競技では強いということはわかってはいたのですが、下馬評通りに行かない一発勝負というのが五輪の恐ろしいところで、今まで無数の超有力選手達がメダルを取れずに五輪の舞台を去っていっています。実力があり、かつ運が味方した選手だけが勝ち進むのが四年に一度だけ行われる五輪。毎年一回は開かれる普通の世界選手権とは緊張感も全く違いますよね。きっと。

前回の小平選手の恐ろしいまでの強さもみならず、今回の高木姉妹と佐藤選手、そして予選を引っ張ってくれた菊池選手の爽やかコメントにオジサンは相好を崩しまくりでした。w
オランダとの決戦において、途中で少しだけ先行逃げ切り型の相手にタイムを0.45sec前後空けられましたが、内心では「勝った!」と思いました。案の定、最終的には1.5秒以上の差をつけて日本の大勝。しかもORでしたしね!

それと好対照だったのが韓国のパシュート・チーム。チームスポーツという本来のスピリットを忘れたタダの個人競争と成り果てていました。おまけに試合終了後には先行していた二人が大きく遅れた先輩の選手を貶める発言をするとか・・・有り得ません。まあ、負けるべくして負けたチームということでしょう。

明日の団体追い抜きやショートトラックのような接触を含む”エグい競技”は日本はいつも苦手ですからあんまり期待もしておりませんが・・・。頑張って欲しいものです。

2018年2月20日火曜日

長女がペルーへ

長女が明日からペルーへいくということに気づきました。

嫁さんにはLINEの電話で一ヶ月ほど前にペルーへ行くということを話していたのを思い出したのですが、完全にそのことを忘れておりました。
ペルーのどこに行くのかと私のほうから聞いてみたところ、リマ国際空港に到着して一週間の間ペルーに滞在するのだそうです。

「ウユニ湖とかマチュピチュにも行くの?」と聞いたところ、「マチュピチュは遠いから”今回は”行かない」とのことでした。という事は今回だけじゃないんかい?それに、そもそもウユニ湖はボリビアだし。俺もアホ。w

いったい友達のところに行くと行ってもどの友達なんだろうと私は不思議に思っていたんですが、嫁さんがその点を尋ねたらHopikinsの頃の学友なんだそうです。やっぱりアメリカは交友関係の広がりも世界が広いですね。ペルー人かそれともペルーで働いているアメリカ人かは敢えて聞きませんでしたが。
multinational/multiracialというのは、舞台が世界というレベルになってくるといろいろな意味で圧倒的に”強み”となるんだなと改めて感じた次第でした。

これで、私の家族の中で一番最初に南米大陸に足をつけたのは長女になりましたね。アフリカ大陸は次女。因みに東アジアとヨーロッパは私、ソビエト連邦は私と嫁さんでした。中東と北米大陸は私。
今のところ我が家で足を踏み入れたない大陸は南極大陸とオーストラリアですか・・・。娘達に先を越される前に何とかせねば!

それにしても、ペルーくらいの土地になると心肺能力の高くない連中は酸素の缶を買っていかんでヨロシイのですかね?

2018年2月19日月曜日

金だけ貰っても人は改善しない

JAもそうですが、どんな人でも組織でも、金だけ与えられていると駄目になってしまうのは万国共通なんですね。

例えば、私が小さい頃からある”減反政策”には昔は農家がこぞって反対していました。しかし、長年にわたって政府の補助金というドーピングにドップリと漬け込まれ、それで飯を食ってきた農家の殆どは今頃になって減反政策廃止に対する反対運動を繰り広げる始末。

破綻した自治体、もしくは破綻直前の自治体でも同じ状況で馬鹿な爺さんたちがハコモノを作り続けては維持さえ出来ずにぶっ壊れていくというお馴染みのパターン。使い慣れない金が天から降ってきて、それを自分の土建屋や一部有権者の為に浪費してはあぶく銭に塗れて終わりというのはどこでも見られる光景です。

同じ話は場所を変え、状況を変えどこにでもありますが医療の世界でも同じです。
高齢独居の患者さんの多くは、真面目に暮らしてきていよいよ体も心も日常生活の中で自立出来なくなってしまい、公的扶助の力で行きていくしかない人達です。実際に医療費を毎月30万以上払うとか普通の高齢者には無理です、絶対無理。

しかし、中にはそうでない”非”高齢の人もいるんです。50歳前後でもそんな人たち結構います。いわゆる福祉におんぶに抱っこの人達。本人達に話を聞くと「働きたくない」と何の衒いもなく言います。要するに普通で言うところの”ダメ人間”なんですよね。w

この手の人達を見るにつけ思うのは、小さい頃の教育の大切さというものをつくづく考えさせられますね。日常生活の様々なレベルで、外の世界と折り合いがつけられない人達。極端に引っ込み思案だったり、やたらと空威張りしたり、すぐに怒鳴り散らしたり。
全く社会の仕組みがわからず小さな頃から両親無しで、玄関も風呂もないような家で激烈に変人のお婆さんに育てられるというような不思議な環境で育っていたりとか・・・。変わった育成環境にある人達が多いですね。

そもそもまともに学校に行っていない人もおりまして、自分の育った環境を背景にして人を比較するのは非常に難しいことだなと”自然に”考えるのが、こう言った強烈なバックグラウンドを持つ人達と対峙したときの自然な成り行きとなります。

まあ、自分の育った環境を離れて人のいろいろな背景を推測するのは困難を伴う作業なんですけど、これをやらざるを得ないのが私の日常です。でも、”具体例”と言う意味では本当にいろいろな人生の豊富な(変わった)具体例がありますので、バーチャルなレベルで人生経験を豊かにしてくれる職場でもあります。w

人はお金だけを与えても依存心がまず前に出るのが標準的。それを非難しても仕方ありません。どうすれば前向きな生き方をしてもらえるようになるのか、殆どの人は大人になって対策練ろうとも本当のところは既に遅いというのが現実なのかもしれません。こんなこと書くと夢も何もないんですけどね・・・。

2018年2月18日日曜日

妊活十年!おめでとう!

やったぜ!というのはまさにこの事。アメリカ時代の日本人同僚の奥さんが男の子を産みました。

そろそろ現地でも同僚や友人達に話が行き渡った頃だと思いますので、万一伝わってももう大丈夫でしょう。
ほんの数週間前までは臨月!慎重に慎重を期していたリッチモンド時代の医師仲間の奥さんが遂に大丈夫そうだと言う話を聞いては居たものの、話すのは親以外ではまずほぼ最初だったというのが私だったため、大変驚き狂喜乱舞したのは良かったのですが、大っぴらには出来ない事情も彼にはありました。

アメリカなどではライスシャワーでその妊娠を祝ったりしますが、日本では産まれるまではじっと待って慎重に慎重を期してからその瞬間にどっとお祝いと言うのが多いですよね。
しかも、彼らはアメリカ滞在時から頑張ってきた妊活がなかなかアメリカでは成功せず、結局日本に帰って数年経ってからこうやって妊娠出産に至ったのでした。都合十年ほどの苦労大き妊活でした。

彼らが長い長い間妊娠という一大事業に本当に苦労していたのを知っておりましたので、私自身もその臨月情報をもらったときには嫁さんと二人でお祭り状態。電話をしてきてくれた同僚そっちのけで「やったやった〜!ばんざーい!」となってしまいました。

この二人、本当に本当に人間として素晴らしい人達だったので、是非ともその素晴らしい人間性や頭脳を持ったミニコピーをこの世の為に産み落としてほしいと願っていたのは私自身だったので、今回の一報を聞いたときにはバンザイ十唱をあげてしまいました。

臨月の報せを聞いたときからジッと待つこと数週間。3000グラム台の元気な男の子が生まれ、母子共に健康というはなしを確認したところで、三越に行ってベビー服売り場をグルグルとまわって嫁さんと意見が一致したかわいい上下のセットを靴下を添えて送りました。

三人の親としての経験上、一年後の冬の服を送るのが一番役に立つだろうと思って、その時期をターゲットにした90センチの男の子の服のセットを送らせていただきました。

いや〜、自分の愛する人物達に本当に嬉しいことがあると自分の事以上に嬉しくなるもんなんですね!
(嫁さんには「孫が産まれたらどうなることやら先が見えるようで・・・思いやられるわ」と、言われてしまいましたが。w)

またリッチモンドの軍団で温泉旅館辺りに再度集結してお祝いをせねばなりますまい。うん。

2018年2月17日土曜日

ハニュウとハブと藤井くん

次元が違う、桁が違うというのはこういうことなんだろうなと思いました。

日本では王子様と言われていますが、アメリカではKINGと呼ばれている羽生くん。
今回の金メダルは病院の食堂のテレビで見ていましたが、もうなんちゅうかね、最初から負けるわけがないというオーラがある上に、素人の私が見ても高度なスケート技術だけではないその上に存在する素晴らしいダンスの表現力が体中から吹き出している感じで、素直に感動してしまいました。

絶対王者っていうのはこういう人のことを言うんでしょうね。他の人が全く近づけない一つ上の段上で王子様が朗々とアリアを歌っているような素晴らしい景色でした。

中国の司会者も漢詩を彼に送って番組中で褒め称えるし、韓国のアナウンサーも感動を表現する始末。普通、彼の国々はある種独特の表現で悔しさ混じりか政治的な背景からか、日本の選手を揶揄することもありますが、そう言った軛から解き放たれた”感動の素直な表現”が彼らから次々に出てきたのはなかなかに感動的でした。

そして同じ日に同じ漢字で羽生と書く羽生7冠と中学生の超新星である藤井五段の対戦も行われました、結局藤井五段が二ヶ月を経ずして最終的に六段になってしまうという快挙を達成しましたが、オリンピックでも本当に自分子供達と同年齢位の男の子・女の子(私にとってはそうとしか言えない!)が有り得ないような素晴らしいボディーコントロールを見せて次々とメダルを獲得しているのを見ると、時代が次の世代に任される準備がこうやって出来ていくんだな〜という想いが頭の中を巡っていきます。

”後生畏るべし”とは言いますが、オッサンも負けない様に日々研鑽しなければならぬとの思いを新たにした一日となりました。

2018年2月16日金曜日

C型肝炎ウイルス陽性者の治療

入院している若いC型肝炎ウイルスの患者さんの内服薬による治療が始まりました。

インターフェロンとリバビリンの組み合わせであれば、我々内科医でも投与できるのですが、数種類から選ばれるこの新型の経口薬群は本当に患者さんにとっては夢のような、奇跡のような薬で二ヶ月もしくは三ヶ月の経口薬投与が行われるだけでほぼ100%の数値でセロ・コンバージョン(血液中にC型肝炎ウイルスが検知されない状況になる状態)が起こります。

朝、昼、夕と一日3粒の薬を飲むだけでたった二ヶ月で終了します。

ただし、これには国家や自治体にとって大きな経済的な負担が伴います。保険の種類によってどこがそれを負担するのかは変わってくるのですが、一粒の薬価が24,000円!それが一日に3粒ですから72,000円です。
一週間で50万4000円。一月で201万6000円。それが二月で403万2000円。orz

さて、この金額、ハッキリ言って非常に大きいですよね。誰が見ても。しかし、肝炎や肝癌になる可能性を劇的に下げてくれることを考えると、実は将来的に国家や自治体が負担する事になる多額の負担金を減らすことになるという計算もあります。

ですから、国にとってこの肝炎ウイルス退治をしてくれる薬の値段が安くなってくれればそれに勝ることはないわけでして、最近話題の幾つかの高価な抗がん剤等の薬価の強制削減なども起きましたが、今後も間違いなくこう言った高額な薬価の削減が”繰り返し、繰り返し”起こることでしょう。

恐ろしいほどの開発費がかかるこれらの薬達ですので、製薬会社もこれに対して「開発費の回収と利益獲得」が出来ないと言って大きな問題になっています。とはいえ、会社はたとえ自転車操業であっても、次のヒットを探し続けなければならないんですけどね。

これから一体この手の高額薬の運命はどうなっていくんでしょうか。

2018年2月15日木曜日

実はバタバタ潰れている・・・

地域連携医療、在宅医療・・・名前はいろいろと付けられていますが、実は組織としてはバタバタ潰れているんです。

ファンドを使ってその陣容を拡大していく法人格を持ったところはどこにでも沢山あるんですが、実はこのファンドを使うお手軽拡張が曲者でして、、、使った金のうち6%を返還していくというような隠し玉が仕込まれております。w
医療機関としてこれに対応できないのが実は”普通”のことなんですよね。

こんなファンドを使った挙句に起きる次のインシデントは当然”破産”です。

こうやって今、日本のあちこちで医療機関が潰れては債権のカタとして吸い取られているのです。それはもうバタバタと言ってい良いレベル。国が進める(勧める)在宅医療に乗っかって一儲け、とはいかないまでも何とか波に乗って行こうと思っていた人達は結構痛い目にあっているのです。

こうやって乗っ取られた病院は”表面上は”何事もなかったように経営が続けられていることが多いのです。無論、そんなことを周りに感づかれては病院の評判に傷がつきますので、ファンド側もそこはしっかり隠します。人も入れ替わることなく、経営母体のみが”ひっそりと”実権を握るわけです。

今後は皆さんの周りでも実はそんなことがやってくることでしょう。

かくいう私の住むエリアの近傍にある”或る有名病院”も、実は既にあるファンドの軍門に下っているのですが、これを知っているのはある種の医療法人の集会に出席している人達のみ。勿論、自分達の業界の危うさを外に喧伝する必要もありませんので、拡がることはないのですが。

医療業界はいろいろなところでひっそり、しかし確実にその姿を変えていっています。

2018年2月14日水曜日

バレンタインデー

日本に帰って四回目のバレンタインデーでした。

各病棟や知り合いの方々から三々五々頂く感じでした。
六花亭、ゴンチャロフ、モロゾフ・・・後は名も無き会社のスイーツ等々ですが、基本は義理チョコですのでハッキリ言うとあんまり嬉しくないんですけどね〜。理由は簡単で、貰えばもらうほど”お返し”のことを気がけないといけないからです。

しかも、結局はこのチョコレートの一群は息子と嫁さんの胃袋に入って代謝されるわけですので、私には特に何のメリットも無いといいますか、ホワイトデーのお返しの事を考えると逆に”うーむ”という感じです。しかし、こういう点における無精さがいつも嫁さんからたしなめられる対象なんですよね、いつも。

いつも看護師さん達の数を考えてお返しをすると”常に”箱がデカくなりますので、持っていくだけでも大変なんです。しかも、その数が増えるとそれを運ぶだけでゲンナリするような事態に。

ドクターの中にはそういったこともあるからでしょうか端からお返し自体をガン無視している方々が大勢居ます。w
私もそうしたいのですが、そういった点に関しては極々小心者でして、義理には義理+αくらいでお返ししてしまいます。まあ、年に一度の諦め行事という感じで”こなして”おりますが、どうにかならんもんですかね?

どっかのチョコの会社が「義理チョコ止めませんか?」とかなんとかいうキャンペーンを行なったというのをチラッと見た気がするんですが(調べてみたらゴディバですね)、私も大賛成です。

昔、小学生や中学生の頃は2月14日は何かクラスがソワソワして、男女が教室の中で別れていた感じがしたんですが、他の人達もおんなじ感じだったんでしょうかね?

2018年2月13日火曜日

インフルエンザ後日譚

先日ここに書いたお話「あんたアホか?」にその後の話ができました。

実は、先日の阿呆なオッサン自身のインフルエンザ発症者訪問で本人が熱を出してインフルエンザがポジティブになった話は上に書きました。
ところが、その翌日、今度はそのオッサンが居た四人部屋の足下側に居たお爺さんが熱発。チェックをしたところその翌日にはインフルエンザA型との判定結果。orz

その後、、、私が大阪に法事で行っている間に当直の副委員長先生が対応してくれたから良かったのですが、なんとトータル6人まで増えてしまいました!(その翌日プラス1のトータル7人で収束してくれたようですが・・・。)平均年齢が比較的若い人達の病棟でしたので、まだ感染しても死者が出るような状態までにはならず何とか収まってくれていますが、本当に”たった一人”指示に従わなかったオッサンが居ただけでこんなに大変な事になってしまいました。

3日経って、最初のオジサンの治り際に訪れてA型を拡げてくれたオジサンに再度今回の件に関してどう思うか聞いたところ「どうも俺が拡めたみたいになってるようだけど、俺だけじゃないと思うんよね。」とな。

反省や謝罪の能力は全く無さそうで何よりでした。ヽ(`Д´)ノ

いま、その患者さんには退院していただけるよう淡々と事務手続きを進めております。

2018年2月12日月曜日

キレイな顔・魅力的な顔

テレビに天海祐希が出ていました。

もともと妹の影響で宝塚が好きになったうちの嫁さんですが、1990年前後の宝塚歌劇に結構親子で夢中になっていました。そういえば、この前なくなった100歳ばあちゃんも当時の”薬専”を学生時代にズル休みして宝塚を見に行っていたといいます。w

というわけでその天海祐希が出てきたときに、嫁さんが私に一言「お父さん天海祐希どう思う?」と訊いてきましたので、正直に「な~んとも思わん。キレイな人やけどな〜。」と言ったところ、嘘か真か真偽の程は知りませんが、嫁さんが言うには「男の人にはあんまり人気がないんよね・・・。」との事。

そういった発言があったので、それに被せるように私のほうでコメントを追加。「キレイなんだけど、俺にとってはステルス性が高いというか・・・なんかレーダー・スコープの中に全く引っかかってこんのよね。w」と言いました。ついでに「俺が好きなのは、美人かどうかは別としてどっか”特徴のある顔”で、どこか一点でも目を引くパーツがあると、それに魅入られてしまう。」と説明すると「ふ~~~ん」といって話はそこで終わりました。

綺麗だけど、全く”自分にとっては”ピンとこない顔というのはあるものですが、これは本当に不思議ですよね。女性である嫁さんが言う”綺麗”というのと、男である私が”綺麗”というのは全く異なりますし、”心を惹かれる”という話になると、私の場合はおめめパッチリ系の人は完全に枠の外に飛んでいってしまいます。w

確かに誰が見ても可愛いと言われるんだろうな〜と言うような顔は私にもすぐ分かるんですが、心に”全く”響かないんですよね。これは心の問題ですので、生まれつきか育ちか、それとも両方かはわかりませんが私の中のプログラムがそうなっているからどうしようもないんですけどね。

私にとっての魅力的な顔、スタンダードな美醜を超えた何かが有るんだと思います。

2018年2月11日日曜日

大阪で法事・・・クソ坊主w

今日は大阪のおばさんの一周忌に行ってまいりました。

義理の親父さんの妹さんが亡くなってはや一年。大変気っ風の良い明るいおばさんでしたが、肺癌でアッと言う間になくなってしまいました。咳が止まらないのをそのままにしていたら見つかったときには既に単純胸部写真でもすぐ判るくらいに大きくなっていた腺癌だったそうです。

息子さん方お二人は大阪府立と京大の医学部を出てそれぞれ専門医になっておりますし、娘さんは既に三人の大きなお子さんもいるくらいで何の心配もない状態ですから、そういう意味では旅立っていく時にも大きな後顧の憂いは無いかとは推測されたのですが、それでもね・・・今時70代での死はやはり早死です。

九州、名古屋、広島と各地から集まった親戚のみの小さな集まりでしたが、初めて見る顔もあり大変楽しく賑やかな会となりました。

坊さんが到着して読経が始まります。いつもの如くなんやら訳の判らん文言を呟き続けていくのですが、その読経もチーンと鐘を叩いたところで終わりかと思いましたら、それを繰り返す繰り返す。ナンチャラカンチャラ、俗名云々、戒名云々ナンチャラカンチャラだけでも少なくとも三回は繰り返されたのは間違いなく、その他にもなんかよう判らんナンマイダブが延々と続いて45分という長さに及びました。

もう足も痺れて限界と言う感じで、亡くなったオバサンの供養どころではありません。w
周りの親戚達も同じように耐えていたのでしょうが、我慢できなくなった順に足を崩し始める始末で、ほとんど気分はマラソン大会。兎に角ここは精神力で頑張って何とか乗り切った暁には、新しい何かが地平線の向こうにでも見えてくるのではないかという気持で乗り切るしかないと覚悟を決めて前を見つめていましたが、既に脚には感覚など無く・・・。

仏壇でにこやかに笑っているおばちゃんの顔が何となく「どや、痺れてきたろ〜、イヒヒ。ヽ(´▽`)/」と笑っているのではないかと感じるように見えてきて、思わずこちらも苦笑です。

最後はこのクソ坊主はよ終わらんと頭ペチッと叩くど〜!と言うところまで来そうになりましたが、そこで45分。正座を緩めたときには下肢に電気がビリビリと走って久しぶりに呻きそうになりました。

この後はお墓参りに行かせてもらい、最後は全員でホテルに集まって親族全員で懐石を突付きながらオバサンの思い出話などをしながらワイガヤで二時間弱で散会となりました。やっぱりオバサンが親戚の繋がりをもう一度強めてくれた感じで大変良い集いでしたね。

皆さんにサヨナラをした後は、長崎からやってきた義理の母を連れて嫁と長男とともに四人で京都へ。嫁さんと義母の再会は7ヶ月振りでしたから、後部座席で話に花が咲いておりました。

京都では京都駅の伊勢丹に行って、滋賀出身で京都で働いている親戚の女の子と落ち合い蕎麦でまず夕食を取り、河岸を変えて甘味どころでぜんざいや抹茶パフェを頬張ってガッツリ腹一杯になりました。女の子には我々から久しぶりの再会ということでお小遣いをあげたあと地下街で別れました。6時過ぎには京都を発ち淡々と新名神高速で何事もなく名古屋へ到着しました。

それにしても大阪って名古屋からは直ぐそこだな〜って改めて思った一日でした。

2018年2月10日土曜日

財布の寿命

嫁さんが財布を買い替えました。

NYの五番街で無理して買ったPRADAの財布でしたが、既に購入して15年程使ったもの。
一般的に物持ちのいい嫁さんだとは思いますが、流石にそれだけの時間が経つと財布にも”疲れ”が出て来るのは当然で、私自身も「もういい加減変えれば〜?」とは言っていたのですが、あちこち探し回っては結局”コレ!”と言えるものがなくて今までズルズルと来ていました。

今回、私と外出して髙島屋に行った時にPaul Smithにふと立ち寄った時になかなか良いデザインの財布があった為、何度も何度もガラスケースの中の色々なテイストの財布を眺めては「あれはここが良いけど、これはこっちが良いし甲乙つけ難いな~」という感じの発言を何度もしては悩みまくっておりました。

私は最初からコードバンのカチッとした財布を薦めていたのですが、やはり男性と女性では”良い”と思うポイントが違うようで、(というより個人の好みの差でしょうかね)私の推薦した財布は結局のところ落選し、エッジに各種の色が差してある長財布を手にとって最終的な決断をしました。

店の若い男性の我慢強さに驚くとともに、ただただ感謝というしかありませんでした。若いのにしっかり教育されている男性店員さんならではのスマイルで気持ちよくお客さんにお金を使わせているのでしょう。(とは言え、今回は商品券があったために気兼ね無く買えたというのが本当のところなのですが。w)

一方、私の財布の寿命はというと、既に尽きているのかもしれません。
内科外来の看護師さんに「先生この財布ナニ?コレは無いわ〜」等と言い切られてしまったんですけど、私自身はこのFOSSILの革財布気に入ってるんですが・・・。
彼女たちが言うには「お金あるんだからもう少しいい財布持たんとね〜」と言うのがその主張の根本らしいです。だったら今のままで良いですね。相変わらず財布の中に入れるお金無いんで。w

2018年2月9日金曜日

在宅医療の質の問題

数字を合わせるだけでは何も解決しない問題は世の中ゴマンとあります。

今流行の在宅医療も典型的なその手の問題の一つだと私は思っています。
厚生労働省の右往左往、朝令暮改の施策変更で現場の医療機関は本当に大概いい迷惑を被っております。

実際に在宅という状態で看護がされ、行政のサポートが入っている家庭であっても、実際には多くの家庭では少なくとも一人の患者さん、もしくは介護を受ける人の人生のみならず、それをサポートする家族の誰かもう一人の人生が大きな制約を受けているのが実情です。

中には本当に24時間と言っていいほどのレベルで献身的に人生全てを介護の対象にかける家族もいるのです。それが長い場合には十年以上続くのですから、その人の人生は本当に何のためにあるのかわからなくなるような自体にある人もたくさん居るのです。

仕事をやめても家族をサポートできるような人は稀な人で、実際は仕事をしながら経済的に困窮しつつもギリギリで老いた両親や障害を得た家族を支え続ける生活を続ける人々。厚生労働省はそんな人たちの事をどれほど現実の世界の出来事として捉えているのでしょうか?

施設に入ることが出来ず、たとえ入所できても、入った施設からは疎まれるようなタイプの認知機能障害を持つために辛い目に遭う人達。厚生労働省が統計上の数を合わせるための施策を繰り返すうちは、日本中で大小の語られない悲劇が繰り返されては、それらの事実が記憶される事もなく消え去っていくことでしょう。

21世紀の現在でも、いろいろな社会的保護や補助が必要な人達は最初のステップをどう踏み出していいかも知らず、介護の出来ない自分の目の前にひろがる荒涼たる近未来の非日常の前で呆然と立ち尽くす人達をこそ助けなければならないと考えますが、厚労省の隠されたしかし明確な声はただ一つ。
カネがかかるから家で死んで下さい
というものです。

我々はレミングスの様に厚労省の思い通りの方向に誘導されるのでしょうか・・・。

2018年2月8日木曜日

あんたアホか?

今日は帰りしなにちょっと’怒り’を患者さんに向けてしまいました。

四日ほど前にある患者さんがA型のインフルエンザになったんですね。それで初日にラピアクタと言う薬を患者さんに使用するとともに、数日間は麻黄湯と言う漢方も服用してもらって、個室管理状態である程度不自由であることを我慢して頂いて経過観察を行なっておりました。

幸いにして熱はサッと引いてくれて、特に解熱剤を使用せずとも問題なく症状は落ち着きまして、後2日でもとの大部屋に戻っていただけるということになっていたのですが、残念なことに本日またインフルエンザA型が出てしまいました。

私の病院の感染症コントロール委員会の規定では、職員はインフルエンザのワクチン接種は毎シーズンMUSTで、季節の始まる前の早い段階で接種を終了して感染と発症に備えているんですが、もし病棟で患者さんが二人以上インフルエンザが発症したときには病院持ちでイナビルという吸入薬を服用してそれ以上の発症を防ぐ方向で動く規定になっています。

実際、病院にはコメディカルを含めヘルパーや看護師は総勢で500人ほどおりますが、看護師で発症したのはこの数年の積算でも数名という一桁台の数で、”多分”いろいろな予防のためのアクション(手洗いやうがいの励行、マスクの完全着用等も含めた総合的な対策)が効果を出していると思われます。

今回は残念ながらこう言った”患者さんの発生”によって病棟全体が上記のようなActionを起こすことになったわけです。

ところが、、、五時直前になってある重大な事実が発覚しました。

何と、看護師さんの話からこの発症二人目の人は最初に発症隔離された患者さんの部屋に”お見舞い”と称して一時間ほど同じ部屋で昨日話し込んでいたというのです!(その話を私に隠していた看護師もちょっと怒りの対象なのですが・・・。)

私は その瞬間、そのオッサンのありえないような愚かな行動が許せず、ナースの云うことも聞かずにエレベーターに乗ってウロウロとしていたその二人目のオッサンに「Xさん、昨日入ってはいけないと言っていたAさんの部屋に入っていってお話したでしょう!」ときつい口調で言いました。

しどろもどろになって「いや、わからんかったもんなワシ」とかとぼけていたのですが、今後の行動次第では社会課と話し合って退院してもらってもらおうと思っています。

病院は病気を治療をするところであって、感染症を振りまいて他の重篤な肺疾患の患者さんなどが居る病棟でインフルエンザ・ウイルスを撒き散らすような行為は話になりません。高齢者の肺疾患患者がいる病棟ではそのようなアクションを起こすものは文字通り”死神”そのものですから。

2018年2月7日水曜日

レジェンド畏るべし

もうすぐ始まる平昌オリンピック。

この闘いに臨む選手達の中には物凄く若いハーフパイプの少年を始めとしてスピードスケート、フィギュア、カーリングのこれまたやはりメチャ若い選手達が続々と日本から彼の国に向かっています。

それでも私にとって最も気になる選手はレジェンドの呼び名を持つ葛西紀明選手です。
何と言っても驚くのはこれでオリンピックの出場が”8回目”になるという破格の出場回数でしょう。しかも、今でもワールドカップではここ数年の大会を含めて”優勝を含む表彰台”を経験しているという意味では今でもバリバリにトップレベルの選手であるという証。

八回というのはインターバルの四年X7で28年間もオリンピアンとして活動を続けているということ。28歳以下の選手達が実際のところ大多数だと思うんですが、その子達が生まれて平昌にくるまでの間ずっと選手だったというのは想像を超えて偉大としか言いようがありません。

オリンピックというのは本当に選手達にとって過酷な大会だと思います。どんなに強く早く上手い選手でもここ一発がオリンピックイヤーのその瞬間にコンディションがあっていなければ、栄冠や歴史とは無縁の忘れられた存在になってしまう非常さ。
そしてその非情さを我々は実際に何度も目撃していますしね・・・。人目をはばかること無く涙にかきくれて消えていく選手、呆然として天を仰ぐ選手。

日本の選手達がどのような活躍を見せてくれるか全くわかりませんが、願わくば努力に見合った結果が各自にもたらされることを祈るばかりです。とは言え、どの国の選手も当然のごとく最高の努力をした上で乗り込んでくるわけですから本当は”どの国の選手も”その結果を残していくわけなんですけどね。

45歳の葛西選手にはオッサン代表として是非頑張って欲しいものです!

2018年2月6日火曜日

名古屋のチョコレート狂想曲

先日、週末に高島屋に行ってまいりました。

言わずと知れた金時計横の名駅・高島屋なんですが、これは嫁さんのリクエストによるもの。20年以上前に日本を去って昨年の夏に日本に戻ってきて以来の”超”がつくような久しぶりの名古屋駅訪問をしてみたいということで、皆で地下鉄に乗ってのアクセスでした。

名駅で降りた嫁さんはまさに「オノボリさん状態」で、どこかの田舎から上京してきた少女のごとく”昔とスッカリ変わってしまった”名駅界隈を眺め回しては私に向かって「あれは何?あのビルは何?ナナコはどこに行ったの?」等という時代錯誤の質問を連発してきました。w

金時計の周りに着くと「ここが金時計!へ〜」等と言ってまたキョロキョロしておりました。ナナコの所に連れて行ったら行ったで「わ~」と言う言葉。勿論、今時ナナコの股の下で人が待っている訳もなく、その股下に息子と嫁さんが入ったところを一枚パチリ。

その後再びツインタワーに入っているTakashimayaに入って行きました。あれやこれやとウインドウショッピングをしながら東急ハンズで革製品用のハトメを買ったり、USBメモリを繋ぐストリングス等を買った後、医学書を買いに三省堂へ行ったのですが、何だかその周辺がやたらと騒がしい・・・。

しかも女性ばかりがわんさかフロアをウロウロしております。十階周辺を中心にいつもとは違うレベルの数の女性が、、、まさに大群と言っても過言でない数のグループがアチラコチラで順番待ちの行列を作っておりました。
これでもごった返す人々の中では”端っこ”の人だかりの少ないエリア
なんかと思ってよく見てみると、壁には下のような文言が張ってあり、日本全国の有名なパティシェが集まってバレンタインのチョコレートを中心としたスイーツを競争するように売っているのでした。

アムール・デュ・ショコラ(チョコレートの愛?愛のチョコレート?フランス語はよくわからんのですが・・・。)というセールが行われておりました。なるほど、これで全国的に有名なパティシェとも会えるし、美味しいチョコも買って今度のバレンタインに備えてるのかな?

エスカレーターの警備員の人が「来週の土日はこの三倍の人手が予想されておりま〜す」と声を枯らして繰り返しておりました。

最近の女性は特に彼氏が居なくても女性同士で送りあったりするとか?おまけに義理チョコも最近は送らなくなってきているとか?オジサン昔から”もともと”バレンタインには縁の無い人なので二重によくわかりません。w

2018年2月5日月曜日

ギャル曽根ちゃん

私がいつも笑われるのはギャル曽根のことを”ギャル曽根ちゃん”と呼ぶことです。
たまたま今日も出ていて「ほら、お父さんの好きなギャル曽根”ちゃん”が出てるよ!」と言われこの記事を書く事にしました。

特に娘達にはいつも大笑いされてしまうんですが、何ででしょうかね?私にはただただ可愛らしい大食いの娘さんなんですけどね。私は彼女が自分の娘のように思えて可愛らしくて仕方ないんですよ。
大食いだけど、食べ方が綺麗でしかも淡々と”おいしそうに”食べるその姿に惚れてるんですけどね。

家の女子軍団は私がテレビ画面に出ているギャル曽根ちゃんを見て「おーい、ギャル曽根ちゃんが出とるぞ〜!」と言って喜んだ表情を見せると、すぐにそんな私を指差してクスクス、ケラケラと笑います。「またお父さんがギャル曽根ちゃんって言ってる!」と言って・・・。

私はそう言われること自体が実は非常に不満で内心では憮然とした態度を見せたいところなのですが、、、その態度を表に出すと二重に負けた感じがしますので、そこは開き直って「可愛いく無いか?可愛いかろうが??」とゴリ押しして終わり。
多分笑われている理由は、私がいつも「これ、ギャル曽根ちゃんだったらどれ位食べるかな!?」と嬉しそうにいうからなんじゃないかと内心感じているんですけどね。

反論しながらも、顔は何故かニヤニヤです。
何故かと言うと、この娘さんが画面に出てくると自然に私の顔は緩んでしまってなかなか元に戻らないのです。

正直言いますとこの子の素顔がいわゆる”ブス”であることは既に公開済みの画像で確認しているんですが、そんなこと関係なしにその”明るさ”と”きれいな御飯の食べ方”と”ありあわせのネタでちゃちゃっと上手な料理を作る能力”に惚れ込んでいます。

家族の中では笑われてる私ですが、彼女が可愛らしいと思う私の信念は毫も変わりませぬ。(・`ω´・)
”女は愛嬌”をまさに地で行くこの女の子に惚れていいる私は、裏を返せばどんな美人でも”性格が悪い・暗い女”は大の苦手なのでした。