何時も何かやってても記憶力が”せめて”今の5割増しやったらな〜と思うことが良くあります。
昔から記憶ということにかけては人並み外れて駄目だな〜ってことばかり。試験のときも”記憶”を要するありとあらゆる分野において自分のレベルの低さを感じるばかり。小学校でも、中学校でも、高校でも・・・。勿論、医学部に入ってからはその”アカン感”はいや増すばかり。
特に、医学部というところは在学中は特に”記憶”と言う作業が先ずあって初めてアウトプットがあるわけで、記憶力が弱いと試験の通過に多大な障害を生じます。
まずはパーツの名前、その接続、そして原理の理解とそれぞれの現象の名前、各疾患の名称、病因、病態や検査数値、治療法。それらを記憶して初めて実際の患者さん達を診て診断を下していくことになるわけですが、そこに至るまでの前半部の記憶作業は私にとっては苦痛以外の何物でもありませんでした。
友人の中には明らかに異常に記憶力の優れている人間が数名いました。
特に私の出席順で私の前に座っていた同級生はいわゆる”異常に優れたVisual Memory”をもっておりまして、解剖の本でも生化学の本でもパラパラーと数秒ごとにページをめくってはその本を閉じてその本の中身をrecall出来るという男でして、試験の前に諦め感満載の私の部屋に来て「XXX!遊び行こうぜ〜!」と悪の道へと誘うのでした。w
とはいってもその男は私とは次元の違う記憶力をもっておりますので、まともに相手にしていてはトラップにハマるのは私だけ。毎度試験前の徹マンやドライブで撃沈させられておりました。当然のごとくその男は最小限の勉強でギリギリの成績で通ることだけが毎度の目標で、きっちりパス。やってられません。orz
暗記パンを持って生まれてきた男にはまるで勝てませんよね。
私自身は、なんだかんだで臨床に入ってからは実際のデータや患者さんを見て推理を重ねていく面白さに目覚めて色々と物事を覚えるのは楽になりましたが、アノ時の友人の勉強は世の中の”持って生まれたモノ”が違う人々の実在を強く印象づけられたものです。
ただ、アレほど明確に能力が違うと”スゲー!”とは思っても妬ましさなどは起こらず飲み会でヘッドロックをかけて馬鹿騒ぎをする程度。若い時代の良き思い出です。
それにしても、アメリカでの教員時代も今も、自分の記憶力の悪さはどうにかならんもんかね、、、って思う毎日です。は〜〜。
2 件のコメント:
(ああ、頭痛い・・・ぢゃなかった 笑)
「暗記パンを持って生まれてきた」
すごいですよね~!
そして羨ましい~!!
一時的でもいいからその能力が欲しい~!!!
(そしたら東大を受験する!あ、でもその後で能力が消えたら卒業できないか・・・)
以前、東大生ばかりを集めた番組にsmallGさんのお友達みたいな方が出ていました。
参考書などをパッと見て覚えられるばかりでなく、旅先でカメラのシャッターをきるように見た風景を記憶できるのだそうです。
smallGさんは脳の血管の名前を覚えましたか?探検バクモンで人体模型会社が紹介されたとき、脳血管模型もあってゲストのお医者さんが「当時この模型があれば覚えるのが楽だったかも知れないのに」っておっしゃっていました。基礎知識を覚えるだけでなく、日々進歩する医学情報も覚えなきゃいけないお医者さんは大変ですね。
いや、ホント頭も痛いです。w
「頭悪い」とタイトルをつけましたが、記憶力のすごい人達は官公庁などを始めたくさんいて、”良い成績””優れた行政処理能力””博覧強記の人間百科事典”などの感じで各所で活躍されるわけですが、実際のところただ記憶するだけではハードディスクやグーグルのサーチエンジンが世界一の頭の良さとなるわけで、実際は事実を元にした推論能力や記憶の先にある組み立て能力などのほうが”追いつけない”頭の良さであろうと思います。
やはり数理系の能力は記憶を誇られるよりも私にとっては遥かに高級な”思考”能力だなって思うし、実際憧れます。
ともあれ、私にはどちらもない。w
医学の世界は基礎も臨床も本当に覚えることがたくさんあっていろいろ大変です。
今の学生さんは僕らの頃より遥かにたくさんのことを覚えないといけないから、きっともっと大変でしょうね。
それにしてもその脳血管模型正直”欲しい”です!!!
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