キューバの巨星が遂に墜ちました。
かなり前から健康不安に関してはいろいろと囁かれていましたが、アメリカという巨像の前で一歩も引かず対決し、第3世界を引っ張り続けてきた男としての存在はその思想がどのようなものであれ”並のスケールでは測りきれない特別な男”であることを雄弁に物語ります。
ありえないほど長時間の演説をありえないほどの情熱を持って投げかけるフィデルの動画はスペイン語の分からない私にでさえ異様な迫力を持って伝わってきます。思想とその実践力において格別の能力を授けられた運命の人はアメリカという眼の前の巨像に経済封鎖を受け、かつ経済的には冴えないパートナーであるソビエトと組まざるを得なかったため、キューバと言う国を経済的には困窮せしめましたが、国家の教育水準は高いものを保っています。
私はこの国がレトロなキューバが、開発を受けてハワイのような島になってしまう前に訪れたいと思う願いが今でもあるのですが、この願いはもしかしたらギリギリで叶わないかもしれませんね。
アメリカから帰国する前に家族で訪れてその島の雰囲気を味わいたいと思っているのですが、どのようなことになるか今から思案中です。カナダやメキシコ経由で飛べば観光も自由なんていうこともチラッとどこかで読んだような気もするのですが、オバマとの歴史的邂逅以降、トランプに移り変わってポリティカルな付き合いがどう変わるのか不明ですが、ネットには特にそんな事に関する記述がありまして、ちょっとした準備をすれば行けそうですね。
弟のラウルも高齢で病気がちのようですから、これからあっという間に政治体制が変化してしまう可能性が強いと思うのですが、一体どうなってしまうのでしょうか。あっという間に経済が西側化されてしまい、政治のほうが追いつかなくなって変革となるのか否か。
何れにしても興味をそそる国です。
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