2025年9月19日金曜日

還暦前後で起こる事w

嫁さんが見ているいろいろな番組を脇から視ていて思う事があります。

その番組は作られたばっかりでまっさらの新品である事も当然多いのですが、中には何年も前の、更には何十年も経ってしまった番組も混ざっている訳です。既に画面のサイズ自体が異なっていて、現在の横長のテレビにはフィット出来ずに両脇は黒い帯としてそのまま打ち捨てられたままの番組ですね。

それらを視ていて思うのは「あ、この人亡くなってる。あ、この人ももう居ない」等という出演している役者さん達の生死確認のような状況が存在するという事でしょう。我々自身がまだまだ数字的に若かった頃はテレビを視ていても「ああ、あのお爺ちゃんが亡くなったんだ」とか「あの人が急に死んだって!」とか両親が話しているのを聞いてそういう人が亡くなったんだ、等という小さな感想を持ったものですが、所詮どこか他人事でした。

しかし、私の様に還暦を迎えるようになると「下手しなくても」自分より若い俳優さん達が癌等の疾病や事故、自殺などで亡くなられているのを視る事が頻繁になる訳です。仕方ない事ですが、自分の歳が上がってくると亡くなられる方と自分の年齢が近い事が多いだけでなく自分より年下の方の訃報を聞く事も当然増えてくる訳です。

ところが、俳優さん達を眺めている時に嫁さんと時折話をしあう事になるのは「あれ、この俳優さんまだ生きとったっけ?」という類の質問。

俳優さんも年齢が上がってくると当然体は普通の人間と同じですから、認知症になったり病気になったり足腰が弱って、その多くはテレビや映画の出演は減ってくる訳で、いつの間にか画面から消えるというような事もごく普通である訳です。

そのうち、実際には世間に隠された感じでごく内輪で密葬等という形で小さくその死が報じられる人も沢山あって「ええ、の俳優さん亡くなったんだ」という一片の感想を持つだけで終わってしまう事が多い訳です。

大々的にその訃報が報じられ、音楽番組や特別プログラムが組まれるような人物は実はそれほど多くは無く、例え代表作があるような人であってもやはり人知れず消えて行っているんだなと思います。

病院で亡くなられる患者さんだけでなく、芸能界も同じ事というのは当たり前だというのは理屈では解っていてもこうやって世代は移って行くんですよね。知っている常識の変遷。それこそが社会の新陳代謝という奴なのでしょう。

我々もやがて露として消えていく訳です。当たり前ですが。^^

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