新人の看護師さんでどうしても「ある癖」が抜けない子がいます。
それはいろいろと先走ってしまう事。指示の大筋は解っていても、看護師さんが「やってはいけない事」特に新人さんのうちはやってはいけない事がいろいろなレベルで存在するのですが、それを守れない。
師長さんや、当日のリーダーさんに何度注意を受けても「すみません」という謝罪はするのですが、どうも右から左にそれが抜けていく。その時は深刻そうな顔をするんですが、数分後にはさっき説明したことがどこかに飛んで行く感じなんですね…。
師長さんも困ってしまっていて、指導の効果が一年経っても出て来ないと頭を抱え込んでいる状態。看護師の仕事と云うのは本当に多彩で、頭が良いだけでも・優しいだけでも・器用なだけでも務まらない大変な仕事。対人関係の処理、広範な技術の習得、突然飛び込んでくる様々な雑務の処理等「マルチタスク」必須なのです。
彼女も確かに頑張ってはいるのですが、ある事をしている最中に別の要件が入るともう最初にしていた事はどこか遠くに飛んで行ってしまうんですよね。そして、何か仕事を始めた時に先輩に何も聞かず何でも自分でやってしまう。
特にこの後半の部分は大変危険で、万一センシティブな作業を一人でやってしまった時には裁判でも庇いきれない様な事態が発生する可能性があります。最近は何かった時には医師でなく、その作業を行った看護師と病院を訴えたり、看護師だけを訴えたりという事も多発していて、裁判で勝つ為の原告側の作戦もいろいろと細分化してきているのです。
医師に無断で、医師の帯同観察や医師への報告が無い状況でのそういった作業が万一患者さんの機能に障害を与えたり命を奪うような事があった時にはダイレクトに看護師さんがターゲットにされる可能性が高まっています。
そんな事態の発生も予見できないのかと言いたい所なんですが、質の悪い事に「悪気が無い」んですね、この看護師さんには…。orz
少なくとも高度な作業を任せる様な業務かは任せられないまま一年が過ぎてしまいました。我々としてはどうすべきか…。師長さんの悩みは大きいようです。
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