書評を取り扱う面は日曜日の当直などに時間がある時にはチラリと読んでみては面白そうな本があればスマホに撮影したりして本屋に行った時にその本を実際に見聞してみるというようなこともあります。
取り敢えずそういったものは別としても、驚くのは”未だに”驚くほど多種多様のXXすれば病気知らず!系の雑誌が手を変え品を変えいろいろと面白そうな(もちろん皮肉ですがw)情報を流し続けていることです
はつらつ元気、わかさ、健康、からだにいいこと、安心、壮快、、、キリがありませんが。
多分たくさん広告に金をかけられるだけのメジャー系?の健康増進を謳う雑誌群だけでもこれだけあるわけです。・・・まあ、正直言ってようまあこれだけ雑誌が乱立して潰れんもんよと感心することしきりですが、これに加えて週刊誌の方も時々実に怪しげな「健康特集」とか、「のんではいけないXX」とか、「日本の名医100」とか。w
まあ、よくもこれだけ頭の悪そうな記事を書き(描き?)上げるもんだと感心することしきりです。しかしそれにつられて読む奴もいるんだろうな〜、とこれまた読者層がいるからこそこういう記事は書かれるわけでして、そのことにも有るべきリテラシーというものは一部の人の間では永遠に働かんのだなと諦観の境地です。
エセ科学、権威、一般常識などというもんは真実を観るためには基本的に何の役にも立たないガラクタですが、そういったものを袋詰にして水と膨らし粉を入れて軒先に並べたかのような下らない記事を次々捏造する連中の言うことを真に受けて、健康被害が出たりしたらその責任を取るのはどこのどなたなのでしょうか。
良くある記事の特集を調べてみるとほぼ共通で、以下のものがあります。
- 耳鳴り・めまい・ふらつき・難聴系
- 膝の痛・肩こり・神経痛系
- 帯状疱疹・アトピー系
- 白内障・緑内障系
- 頻尿・ちょい漏れ系
- 認知症対策・物忘れ対策系
- 便秘・宿便対策系
ここで大問題なのはそれの解説と対策。医学博士と呼ばれる人達やヨガ・インストラクター、エアロビ講師、栄養学の先生方がこれまた待ってましたとばかりに嬉しそうにオノレの信ずる方法論を得々と図解、写真入りで解説。XX学会認定XXなどという訳の分からない権威までタグ付けをしてますから質が悪いことこの上なし。
A大学、B大学、C大学とかそこら辺りもさることながらX研究所等という個人でやってるんだかなんだかわかんない宗教レベルの人達まで出てきて「耳のここを揉め」とか「XXオイルで疲れ知らず!」「アメリカで大人気!ここまでわかった血管若返り法」とか、あれとかこれとかそれとか。orz
そんな事をしたり食べたり飲んだりしてばっかりいたら体ぶっ壊れますよ。w
たとえ個々のものが良かろうとも合成の誤謬というのもありますが、殆どの者はそれ自体が何の証拠もないようなガラクタレベル、鰯の頭も信心からレベルのものばっかりで。
何事もほどほどほどに、ストレス減らしてバランスよく腹八分目に飲み食いする、という昔からの極ありきたりの方法論に勝る健康法なんぞ此の世のどこを探しても未来永劫どこにも出てないと私自身は思うんですけどね。
あ、最後に一つだけ・・・医学博士っていうのは別に医師でなくても医学部の大学院で医学博士号を取れば誰でも名乗れますからね、お間違い無きよう。XX大学医学部大学院卒、と書いてあってもZ大学文学部卒であるっていうのは幾らでもありですから。本当の研究者にとっては博士号なんて言うのは持ってて当たり前の、単なる研究の一段階の通過点で取得しただけのものであって、敢えて称号するような”商標”ではございませぬので、そこのところを強調して白衣を着て写真を出してる連中を見たりしたらまずは本物かどうかご用心。そして例え医師であっても、信ずるに足る本物かどうかを”よ〜く”事前にお調べください。w
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