2016年6月12日日曜日

女医さんの結婚

この前、コメントを残してくださった方に応える形でキャリアを追求する女性の中でも身近にいる女医さん達について知るかぎりでのちょっとしたお話を書いてみたいと思います。

アメリカでの女医さんの話は”日本ほどは”身近に知らないのでここに書くような内容は私自身特に持っていません。それに、”平成生まれ+数年前後位”のフレッシュマン女医達の事もよく知りませんので、私が話せるのは精々今どきの30代後半以降の年齢の女医さんたちって感じでしょうか。しかも当然の事ながらおのれの経験談のみを書くのがここでは妥当かと思いますので、聞いた話や噂は書かないということで。

私が学生の頃は女性はどの学年でも約10%程度で、数的には男性優位が明らかでした。これは他の国公立医学部でもほぼ共通だったと思います。医学部に居る頃から学内の男子学生とアツアツの女の子というのが必ず数名居て、結婚は確定的でしょう!という間柄でも、結構な率で結婚には至らず卒前に分かれてしまってお互いに医師になった後に普通に別の人と結婚というパターンが有りました。

我々の卒業生をみると、ほぼ男性側は皆が(離婚したか否かは別としても)一度は結婚している感じで、三十代前半での結婚が多かったと思います。私などは20代後半で結婚しており、比較的卒後の早い段階で結婚したうちに入ります。
では周りの女性の同級生、同僚はどうかというと・・・。少なくとも私の前後の学年での女医さん達は結婚した人としてない人では2:1くらいの感じですかね。マイナーも含めて内科系・外科系に進んだ比率は比較的半々だったような感じですが、卒後しばらくの消息を聞くと、結局は大学病院や大病院に残ってキャリアパスをそちらで極めるという感じの人達はほぼ絶無です。

外科系の先生で、准教授まで行った人は結局”国境なき医師団”のようなところへ出て行ってしまいましたし、この方は結婚自体もされませんでしたね。

教授や院長という形での女性同僚が居ないのはやっぱりアメリカとは大違いですね。たしかにアメリカでも未だに男性は優位ですが、女性のそういったハイ・ランクのポジションへの進出はいくらなんでももう少し上ですし。ちょっとこの点は寂しいです。やっぱりこういうのは出産育児というのがどういう形であれ大きなハンデとしてキャリアデベロップメントにネガティブに働くのが今の日本でしょう。

私の周りの女医さんは本当に仕事もできる人も多いのですが、必ずしも結婚をされているわけでもない方が多いですね。これは私個人の勝手な結論なんですが、結婚するにおいて顔が綺麗な人かどうかは結婚できるかどうかにはあんまり関係ない感じですね。むしろ、結婚に向くキャラ向かないキャラが有るという感じ。

日本の男性はアグレッシブで弱みの少ない理詰めキャラの女性には余り興味を示さないように思えます。無論、仕事の同僚としてはそういった聡明な女性は心強いパートナーとして大助かりなんでしょうが・・・。
先輩や同僚の話を聞いても、女医さんと結婚した男性医師曰く「家に男が二人おる」みたいな感じになってるという感想を述べる人が一人や二人ではないという。w

キャリアの追求と結婚・育児。少なくとも私の周りではそれを”二兎を追う状態”と定義しなければならないほど、女性にとっては多大の努力を要する状態のようです。そういう意味では女性教授は臨床系においてはまだまだ苦難の道が待つのが少なくとも”今の時点での”日本なのかもしれません。

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

『女性の上司』のときに私は
「医師や弁護士やってる人は結婚や出産を諦めずにキャリア形成出来てる人が多いです。
どうしてかしら?国家資格の有無?」とコメントしたんですけど、
今回のブログを読んでよ~くよ~く考えてみると、
私の友人知人で医師や弁護士やりつつ結婚・出産してる人は
「自分の親と同居で子供の面倒や家事はほとんど親にまかせてた(自分が単身赴任もしちゃった)」とか
「自分で開業したり自分の親の病院を引き継いでおり、結婚相手も医師で仕事に融通がきく」など
周りのサポートがしっかりしてる人ばかりだということに気付きました。
(彼女たちの旦那様が「家に男が二人おる」と思ってるかどうかは不明 笑)

アメリカの女性が出産しても教授や院長になれてるのは、日本と何が違うんでしょう?
保育園が充実しているんでしょうか?
新聞かなにかで読んだんですが、中国では共働きが普通で、
出産すると双方の親が交代で孫の面倒みたり家事やったりして
「孫の面倒をみる」が人生設計に組み込まれてるんだそうです。
子供が海外で働いていても同じだそうです。
だから出産後すぐに女性は職場復帰しキャリア形成できるんですって。

>日本の男性はアグレッシブで弱みの少ない理詰めキャラの女性には余り興味を示さないように思えます。

私が男でもそう思うような気がします。
仕事でヘトヘトになった後には、家でほんわかノンビリしたいですねえ。

small G さんのコメント...

なるほど、所謂"両立"系の方々はファミリーサポートが手厚い事例が多そうということですね。
確かに私もその可能性は高いと思えます。
アメリカの保育施設も"お金さえ出せば"幾らでも私立の高級な保育施設があります。
(無論、我が家はそんな施設アメリカではとてもとても。w)
そういうところを利用できるというのも大きいでしょう。

しかし、それでも、女性のキャリア志向の人達の馬力とエグさは半端ないです。DC界隈ではやはりそうやって頑張ってきた挙句、離婚や未婚のままで40代-50代を迎えた女性が結構たくさん居るというアメリカのニュース記事を読んだことがあります。そういう意味では両方を成功させることが出いる人はリッチなだけでなく、論な意味でスマートなんでしょうね。(無論アメリカではシステム全体がもう少し育児に理解が有ると思ってますが。)

我が家も"孫の面倒は見てやる系"です。w 
娘達には昔からそう宣言しておりますので、未婚の母でもお前が信じて作った赤ん坊なら頑張って大学までは出すぜ!って言ってます。しかし、7-8人連れてこられるとパンク致しますが・・・。orz

女性であってもやはりそうですか!
私の場合、家では仕事の話はまず何もしませんし、仕事の場の諸事は家に持ち込まないのが自然になっていますので、家に帰って嫁さんのノンビリ顔を見つつ美味しい料理を食べるのは生きている意味そのものの大きな部分を占めますね〜。