アメリカには日本で購入した4000円程度のスキカルがおいてありまして、だいたい月一くらいの感じで、浴槽の中に私が裸で座って嫁さんに髪を切ってもらっていました。
アメリカにいる間の約16年の間に床屋に行ったのは多分三回を超えていないと思います。w
それくらいスキカルのお世話にはなっておりました。私だけではなく息子も毎回、そして小さかったころの娘達に対してもちょこっとだけ使ったことがあります。おかげでスキカルは今のマシンで既に第二世代。
一体、いくらの散髪代をセーブしてくれたのかわからない程、貧乏所帯の我が家の家計のお助けマンとなってくれておりました。
そして今回。卒業式も終了し、当然のごとく散髪してから帰国するというのが私の頭の中では予定として入っておりました。ところが、嫁さんは「もう、日本に帰ってからきちんとお金払って切ってもらえばいいよ〜。」とのやんわり拒否に遭いましたので、説得して「どうなっても良いからお前が是非切ってくれ!」という私からのしつこい呪文を受け容れさせました。
短くするのは短くするのですが、息子のように五ミリというわけにはいかなかったので、15ミリ?程度で切ってもらうようにして開始しました。最初は私の髪が久し振りの嫁さんが面白がってモヒカンとかにして遊んでいたのですが、最後に前髪をどうするかというところで嫁さんの手がはたと止まりました。
という訳で、私が自らスキカルを手にとって前髪に当てて「ここをこれくらいの感じで〜」と言ってスイッチを入れた瞬間。
ザリッ
と言う感じでスキカルが動いて(動かして?)しまいました。やらかしてもうたよ。。。と言う心の叫びと、アッという実際の自分の叫びとはほぼ同時。仕方がないのでこれ以上傷口を広げないように嫁さんにスキカルを手渡して「もう、やっちゃってw」といいました。嫁さんは失礼な?ことに、声を出しながら顔を真赤にして笑い続けています。私も半分苦笑い。orz
後はさっさと短髪にして頂きましたことですよ。ハイ。
そして日本に帰国。病棟ではどこに行ってもお久しぶりの帰国の挨拶をされると同時に髪のことを言われます。曰く「短く切りましたね〜」「旧日本軍ですね」有る病棟の師長なんかはストレートに「変態だね」とまで言い切ります。もうね、何だか・・・。
しかし、うちの嫁さんでさえも、切った直後には「刑期が満期近くなって、出所前にもう髪を伸ばしていいよって言われた模範囚みたい」と言ってましたからね。身内でさえそうなら他人はそういう感想も当然ありですわ。w
しかし・・・来世はどんなに短髪でもハンサムと言われるレベルの男に生まれ変わりたいものですよ。ハ~。
2 件のコメント:
「どうなっても良いから」 笑!
「もう、やっちゃって」 笑!!
頭に「まな板の鯉」「やけっぱち」という言葉が渦巻きました。
しつこい呪文がスキカルにも届いたんでしょうか?
小野田寛郎さんとか、柳葉敏郎さんとか、
坂の上の雲の時の本木雅弘さんみたいになったということですね。
「旧日本軍」「変態」「出所間近の模範囚」という評に親しみと愛が籠ってますね~
小野田少尉のような精悍な顔でもなく、ギバちゃんのような濃い顔でもなく、どんな髪でもバッチリ男前だといえるモックンでもなく。。。
何れにも当てはまらぬ寂しい顔ですので。
嫁さんに笑いを提供できたのならそれで良しということで。w
コメントを投稿