今日は自分がヘッドを務める病棟において古着のドネーションを行いました。
アメリカに居た頃はそれこそ数ヶ月に一回の間隔でGoodWillに行って大量の古着をドロップしていたものですが、日本に帰ってきてからはその手のメジャーな組織が無いこともあり、家にあるもう着なくなった服は選択したあと軽く畳まれて袋の中で次の行き先を待っているような状況でした。
日本では古着のドネーションを受け付けるところはあるものの、少なくともメジャーな組織として効率的にそれが行われていることは”日常生活”の中では見るチャンスは殆どありません。逆に、古着は捨てるか売るものと言う前提で取り扱われている感じがします。
それに特化した店であればBookOffをはじめとして、私の家の周りでもたくさん見かけるんですけどね。これは組織を作るいいチャンスだと私は思ってるんですけど、ユニクロとかはそういった店ができたら本当に嫌がるでしょうな。w
今回は車の後ろに2つの満杯に膨れ上がった名古屋市の資源ゴミ袋に入れた服を病院に運び込んで取り敢えずは一旦それらの服を物品保管庫の棚に置かせてもらうことにしました。まあ、病棟責任者ですのである程度わがままを聞いてもらえるということもあるのですが、そうするのには確たる理由があります。
入院した患者さんで本当にお金がなくて、退院するにもパジャマを着て出るしか手がないような経済的困窮者もおられるのです。そういった人の為に役所が手を尽くして何とかしようというような事もあるのですが、如何せんお役所仕事。どうしても手続きに遅れが出たりして、少額の資金拠出を待つためだけに退院自体が遅れたりなんて言うこともあります。
そうなってくると本末転倒ですので、そういう事態はなるべく避けたいのが私にとっての本音でもありますし、患者さんにもプラスになるはずと考えての今回の行動でした。実際はこういうことには”継続性”と”計画性”がなければならないので、現在の行動はあくまで一時的な”シノギ”に過ぎません。
取り敢えずはこの冬の寒空のもと、震えながら病院の外を歩かなければならないような人が一人も出なければそれでまずは成功としましょうかね。
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