昨日の続きです。
さて、その”私にとって”分厚い千円札で構成された10万円は絨毯の下で眠り続けたわけではありません。勿論、投資などという言葉は九州の片田舎に住む高校生には授業で習う経済や行動上の概念としての言葉以上の現実的意味があったわけでもありませんので、それを元手にいっちょう何かをやったるかというようなこともなく・・・。
考えていたのは、ひたすらそれをどう使うべきかということ。orz
この点は、大人になっても全く変わらないなどということはなくて、少しは未来への投資というものを何が得て行動するようにはなったのですが、基本的には教育と機会いうものがなければ「投資行動」というのは発生しないのだろうなと今でも考えております。
そういった意味では、小学校の頃から株式投資のバーチャルゲームをやっていたようなアメリカ育ちの私の子供達世代は投資行動という意味では貯金以上に”当然のお金の使い方”の一つとしてキチンと道筋がつけられていると思いますね。
ギャンブルではなく、利殖の一環としてのお金の再投資が根付くためには日本という国ではなかなか難しいのでしょうが、授業とまでは行かずとも何らかの教育機会を設けてあげなければ、タンス預金と不動産購入くらいしかお金を保つ手段を知らない大人になっていくのではないでしょうか。(実際、現代の日本がそういった大人だらけですが。)
今、こうやって給与所得の有る今の自分から見ればこの十万円弱というのは眺めてニンマリよ言うほどの額ではありませんが、こうやって束にしたキャッシュを持って考えた愚かな高校生の次の一手は「夜に家を抜け出して近所の喫茶店でコーヒーを飲む」と言うものでした。
はい、馬鹿ですね。只管のバカ。もうね、そういった行動が大人への階段を一歩登ったという経験を体中に感じるフレッシュマン。きっと他の切り口を経験をした人ではそれが喫煙だったり、異性との交友だったりというものなのでしょうが、私の場合は”喫茶店で茶をしばく”というものでした。
今、自分の娘達がアメリカで高校時代に当たり前のようにバイトをし、当たり前のように車を運転する高校生時代を経験しているのを見ると、当時の自分が同年代の娘達ともし出会うようなことがあれば、それはそれは今のお父さんの高校時代の幼さを見て腹を抱えて笑っていることでしょう。(^^)
当時の田舎では、県立高校生がコーヒーを飲みに夜の喫茶店で云々というのは結構な冒険だったのです。まあ、夜中でも煌々と人工の明かりで照らされ、制服を着た中高校生がウロウロと夜の街を練り歩くような”シティ”では想像もつかない世界が当時の田舎には広がっていたのです。
お金を払う客なのに、おずおずと店内に入っていって、店の隅っこでドキドキしながらメニューを眺め、これまたおずおずと注文をして、音楽を聞くわけでもなく、コーヒーを味わうわけでもなく、そそくさとそこから逃げるように家へと戻っていく当時の私。間抜けで可愛すぎて頭を撫でてやりたいくらいです。w
そんな行動も週に数回繰り返すうちに、春先には資金切れで無事終了。次の大人へのステップは大学生になるまでお預けということにになった次第であります。
取り敢えず、これが大人と何の関係がある?という嫁さんからのツッコミは横において、、、それが私の’大人になった気分’を味わわせてくれた最初の儀式でありました。人生がまだまだシンプル&ストレートだった頃の佳き記憶でした。
2 件のコメント:
>十万近い万札の全てを千円札に交換・・・次にそれを自分の部屋のカーペットの下に全部敷き詰めました。・・・そのお金でしたことと言えば・・・。
100万円の札束と同じボリュームですもんね!
(銀行に封緘された1000円札の札束って無いのかしら?)
で、私が想像した「カーペットの下に敷いた後、smallGさんがしたこと」はですね、
「幸福の条件(原題・Indecent Proposal)」というロバート・レッドフォードが
嫌らしい大金持ちを演じた映画で、デミ・ムーアがベッドの上でやったことだったんですけど、
違いましたね~笑
>「夜に家を抜け出して近所の喫茶店でコーヒーを飲む」
ドキドキして楽しそう~
(茶をしばくって!?笑 「しばいたるで~」って大阪の人が言いますけども・・・)
私服で行ったんですよね?
彼女と一緒じゃなかったんですね?(と聞いてみる 笑)
>間抜けで可愛すぎて頭を撫でてやりたいくらいです
たしかにメチャ可愛い・・・
「これが大人と何の関係がある?」と突っ込みつつもsmallGさんの昔話が聞けて
奥様も楽しかったのではないでしょうか。
お嬢様たちのように、バイトをして車の運転もして背伸びした青春も素敵ですし
smallG少年のような素朴な青春も味わいありますよね。
どっちかやりたいほうを選べと言われたら、自分が高校生だったら前者を選ぶかも知れないけど
いまだったら迷っちゃうかも。
なんか今調べたら「最悪映画賞」を受賞しているではないですか!
デミ・ムーア、ベッドの上で一体何をしたというのか?気にはなりますが・・・。時間を見つけて調査いたします。(^^)
恥多き私の高校時代ですが、野郎共の汗と涙にまみれていた私の高校生活には女の子の”オ”の字もございませんでした。
これだけは天地神明に誓って真実です。(何の自慢にもなっていませんが。)
なんというか、もう本当にトホホを絵に描いたら俺の自画像になるんじゃないかと言うほど”男おいどん”の世界でした。
大学も学部生になるまでは本当に「女はイラネ〜」という博打打ちのような頽廃したギャンブル漬けの日々を送っておりましたので、ヤッパリ女性には縁がなかったんですが、嫁さんに出会ってからダメ人間になりました。w
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