2017年3月2日木曜日

確定申告の季節

3月15日までに済ませねばならない確定申告の時期がまたやってまいりました。

アメリカに居たときは収入が幾らであろうと当然のように意識するこの時期の恒例行事が、日本では間違いなく意識されないようにセットアップされています。何しろ下々に税金のことを意識させると、公金の出鱈目な使いっぷりに反乱が起きますんでね。w

実際の所、市県民税や国税その他の吸い上げられた後の税金がどの部分にどれくらい使われているのかと言う情報を、パンフレット形式で爺さま婆さま、子供達も含めてわかりやすく啓蒙するような紙切れなどは日本に住んでいる間にどこでも見たことはありません。(少なくとも私は)

アメリカに居たときは地域のコミュニティ紙上に多彩なグラフときちんとしたテーブルの載った説明がありました。日本は天引き天引きばっかりでどうにもアカンですわな。取り敢えず年度所得が300万円から上位の人は全員きちんと申告しなければならないという具合にして、自分の稼いだお金の”使われ方が気になる”と言うようになれば使われる税金の行方に対して皆が意識を改めると思うのですが、お上は許しませんわな。

それと同時にアメリカのように所得のレベルに関係なくありとあらゆる所得控除というものをきちんと可能な限り個人レベルで提出させるというのは非常に良いことだと思います。
アメリカにいてびっくりするのはナルホド〜!というレベルで本当に多彩な控除がピックアップできるんですね。いわゆる青色申告・白色申告のような(庶民にとっての)複雑な帳簿記録などは作成しなくとも”きちんと”いろいろなものがアイテマイズ出来るのです。これは本当にフェアだなって思いました。

無論、控除が屋上屋を架すがごとき状況になっていことで複雑になりすぎているということでそれ自体にもアメリカ内で批判がありはするのですが、それぞれが庶民側の勝ち取った権利として生きている点が本当にあの国らしいです。日本人のような羊の群れでは羊飼いが狡猾であれば抵抗はしないんでしょうね。

狼が現れて大きな変化が起きる様子もございません。w
普通はこれって政治家と庶民の大切な仕事のはずなんでしょうが・・・。

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