2017年3月22日水曜日

医者の定年

コメント欄で医者の定年に関して質問をいただきましたので、これは一回書いてみる良い機会と考えました。

勿論ここで言う定年というのは国立や市立などの”公的”病院は除きます。この手の所は医師としてのと言うより役職につく年齢というのが比較的オフィシャルに決まっておりますし、そこらあたりは比較的一般企業並みかと思います。

また、私立の医学部ではH原さんの例を出すまでもなく、広告塔レベルの人間を入れれば100歳を超える人間まで”医師”としてというか、医師免許を持ったタダのお爺さんでも祀り上げて置いておきますので、定年は有って無きが如し。

では開業医はどうかというと結局その人が健康で患者さん達がその医師を慕ってきてくれるうちはいつまででもやってる人多いです。先生の息子や娘が二代目として医院を継いでも初代の先生に見てもらいたいと言って指名打者のように診てもらうお年寄りは結構居られます。勿論、二代目などがおれば時間の融通も利いて受け持ち患者さんを少なく診るというような芸当も出来ますしね。

では私が所属するような大規模な私立病院はどうかというと比較的医師の健康が保たつ限りはいつまでもいてくださって結構ですというところが多いような気がします。周りの病院もそうですね。
60代、70代は比較的何の抵抗もなく受け容れられているような状態ですが、少しづつ受け持ち患者さんの数が減っていったりはするのですが、腰が曲がっていても診療行為をされておられる先生はおられますね。

ただし、問題は最新のとまではいかなくても新しい医療、特に医療器具や医療技術にはついて行けない先生方が増えてきます。技術的についていこうという”頑張る意欲”が失せた先生から診療行為の最前線からは落ちていく感じでしょうか。

ただ、スペシャリストとしての”昔取った杵柄”を持たれている方はいろいろな意味で強いですね。まあ、それはどの世界でも一緒でしょうか。

この前、医師に対して行われたあるクローズドのネット・アンケートでは確か70台位までは現役として働きたいという希望を持っている医師が多かったように記憶しております。

取り敢えず結論は”元気にやれるうちは”働け働け〜!という吉本興業のような世界です。w

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

そうそう!H原さんね。(さっき年齢調べてビックリ・・・90代だと思ってた・・・)

いまは60代はもちろん、70代でも元気で頭もしっかりした人多いですもんね。
労働人口も減るわけですし、人材は大切に活用していったほうがいいですよね。

smallGさんは50代だからあと20年以上現役でいけるんですね。
そう思うと50代って「まだ若い。青春?」って感じがしてイイわ~

small G さんのコメント...

いやいや・・・。

老骨に鞭打って、と言う時代まで働かなければならないかと思うと。w
ただ、働いて納税できるというのは人生において素敵なことですので、その点は意識して頑張り続けたいと考えています。