今日は日曜日でしたが"お別れの会"なるものに行って参りました。
お別れしてきたのは当院で30年近く院長を勤めてこられたドクターでした。
御年77歳。今時の平均寿命と比べれば遥かに短い一生だったと思いますが文学や音楽、そのtなお芸術に造詣が深く、自ら自主出版の本を数冊作られては院の内外で自分と文学の話などをされた先生にそれらの本をお配りになられておられました。
何と言うか老いてもエネルギーの塊のような先生で、己が精神的活動においてこれほどまでの”張り”をこの歳で維持できるかと問われれば”無理やろな〜”というのが正直な感想です。
それはさておき、最近良く聞く「お別れの会」なるものが如何なるものなのかというのも興味があったのですが、それは病院の近場に有るホテルの大会議場のようなところでのセレモニーでした。宗教色は一切なく、当然お香を焚いたりなども一切なし。
祭壇の上には今風のデジタルモニタに映し出された在りし日の院長先生の御遺影とそれらを囲む胡蝶蘭、霞草と白菊の群れがあるだけです。先生の御出身や経歴が理事長によって読み上げられた後、一人一人が手渡された菊の花を献花してセレモニーは終了居たしましたが、長年の御功労を労うために理事長の方で”病院葬”を・・・と言われたのを亡くなられた先生と御遺族の方が派手なものは好まぬということでそれは固辞され、密葬で済まされたとのこと。
それもまた院長先生らしい人生最後の選択だなと感じた次第でした。
私自身としては、我々が小さい頃には活動として既に火が消えかかっていた全共闘世代の闘士がまた一人消えていったという感想を持ちました。
合掌。
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