リアル”舟を編む”人の話がNHKのウェブに掲載されていました。
このかた、紅白から言葉のサンプリングをされるのをこの十年ほど続けておられるとのことでしたが、その理由というのが幅広い年代と幅広い年齢層の方々がいろいろな歌の言い回しも含めて同時に記録できることから紅白を選んでいるというようなことが書かれておりました。
しかも、その年の最後の最後での放映であるため、区切り・締めくくりとしては最高のタイミングにありますしね。
この辞書編纂をされる方の言葉として年寄りではなくむしろ若い人達がネット上で言葉の誤用を過剰に指摘する傾向が強まっていると仰っていましたが、日頃言葉の意味をネットで確認していく時に確かにそういった傾向を”感じる”こともありますので、そうなのかもしれないなと考えました。
まあ、私としては言葉の正しい用法というのはあくまでも”確率論”であると思っています。誤用というのはその集団で使われる使用法の中で常にパーセンテージの問題であって、その誤用の使用者がその集団内で増えてきてしまえば次はそれこそが正解となってしまうわけで、それを得意気になって”間違い”と言い募る人こそ、やがては”時代遅れ”となってしまうわけです。w
例えば、旧仮名遣いなども当時の知識人達は新仮名遣いになった後も意地でも変えずといった人達は少数ながら居たわけで、それをどうせいというわけでもないのですが、自分自身が変わらなければ時代には取り残されていくわけです。
昔はこれが正解だったというよりも、この時代にはこれが標準的用法であったという感じで言葉は変化していくわけで、今我々が標準的な”正解”と読んでいる言葉や用法も語源やその歴史的背景を知ると実はXXからの誤用などというものが無数にあるわけですが、それで良いのです。
ただし自分が生きている間は、その時代の大勢が”正しい”としている用法を用いるのが無難であることは論を俟たず。でなければ、現代国語のテストが成り立ちません。w
自分が生きている間にもやがては「何時の時代の言い回しですか?w」なんて若い世代に揶揄される日が頻繁にやってくるのかもしれません。いや、もう既に時々そういうことを言われてますね・・・。
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