2014年12月1日月曜日

リハビリの一環

昨日は本当に己のテクの無さに文字通り「汗顔の至り」でした。

実は医師として日本に戻ってきて初めて自分自身で受け持ち患者さんの胃カメラをしました。私が研修医をしていた頃は胃カメラといえば実際にファイバーの後端に覗き窓が有るタイプのものでして、そこから実際に直接ファイバーに顔をつけて覗き込む事によってありとあらゆる操作を行うものでした。

ところが、近年の胃カメラは当然のように電子スコープの操作によって得られたカメラ先端の画像をモニタに映し出してそれを術者のみならず全員が共有イメージとして見るタイプのものです。
昔習った頃には体をタコのようにくねらせてカメラの操作をしていたのを思い出しますが、もう操作の方法自体が基本的に変わってしまっていました。w

電スコだと、症例をもう五千以上重ねた先生が行っているのを観ていたら、左手に高く持ち上げたままで右手でスイスイとファイバーを進めながら画面をじっと見つめて操作を続けるというのが巧いやり方のようでした。
そこで、そのイメージを頭に焼き付けながら上司の先生の見ている前でやってみたのですが、、、。もうガックリ。w

自分が嫌になるくらいど下手でした。昔はもう少しうまくやれていたようなイメージがあったのですが、二十年の年月は誠に残酷なほど正直です。お年寄りの患者さんには実に申し訳なかったのですが、この方が理解の有る方で逆に感謝される始末。最初に書いたように「汗顔」状態のわたしはもう本当に申し訳なくて、、、。

カメラの達人である上司の先輩には「最初は皆下手です」という、慰めになっていない事実のままの言葉をかけられ二度ガックリ。巧くなろうと黙って心に誓ったオジサンでした。

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