人種的な差異と言うものが与える影響が最もデカイなと思えるのは体格、それにスポーツではないかな~と思います。
こんなのを人種差別云々と勘違いされても大いに困るんですが、もう身近で「有り得ん」という位スポーツでの体格差に基づくスポーツ競技での「ハンディ」を見せつけられてきているので誰が何と言おうとこれはあると思います。ただその差を云々する前にスポーツにおいては明らかに人種間、そして国家間で人気のスポーツというのが有りますから、そういう要素が実際は複雑に絡み合ってくるわけです。
例えば水泳。コレなんかは(世界という広さで見れば)平均して明らかに黒人がプールで泳ぐ機会を均等に持っていないことに起因するハンディがあると思いますし、水泳に興味を持っている人の割合は黒人層では少ないかどうか知りませんが、明らかにもっと他のスポーツが彼らには関心の的であってかつ人気ですから人種的な比率も変わってしまうのかも。例えばバスケ、フットボール、短距離なんか「彼ら的に」人気ではないかな?
それにしても、アメリカではアンマリ長距離に関しては黒人層の大活躍というのは聞かないのにケニアやその他のアフリカ諸国では(まあ一部には高地という条件もあるのかも知れませんが)中長距離が圧倒的に強いですし、これも走るという最も金のかからない競技だという点が逆に強みになっているのでしょうか。そういう意味では経済的なバックもきつく絡みこんできますよね。
何とも複雑ですが、黒人層には顔が見えてかつ人気者として手っ取り早く公知、且つお金になる競技が人気のような気もします。その逆に、ほぼ白人層で占められている競技もここアメリカでは私の知る限りいくつか有って、例えばラクロス、他にはボートなんかがそうです。これってなんででしょうね。ラクロスは顔にマスクつけて目立たんからか?そういえばマスクといえばアイスホッケーもそうですな。不思議です。何か敬遠される要素でもあるのかなそれとも道具揃えるのにお金がかかるとか?実態は門外漢の私には不明ですが。
ともあれこの話を書こうと思ったのは実は下の娘の実感に基づいた話で、学校でマイルランをやったら同級生の12歳の女の子が何の準備もなく一マイル(1600m)を5分10秒で走り、且つ普段着アンド普通のシューズという状態。(実にそれがアメリカの多くの中学の体育ですが。)おまけに終わっても息も荒れず何と云うこともなくケロッとしているというのだからもし鍛えて行ったら一体どうなるのか、、、?今、日本の中総体の標準参加記録を見てたら1500mで4分38秒と書いてありました。まあ、1600メートルなら4分55秒前後か。スポーツも何もしていないこの娘の友人がもしスポーツシューズを履き、運動着で真面目に1500mを走ったら確実に日本の中総体レベルなら12歳の時点で標準記録を突破しそうなんですけどね。(笑)因みに彼女の脚はジーンズがサイズゼロのスーパースリムでもダブダブになってしまうほど細いんだそうです。でも脚は「激長」。しかもこんな子が結構黒人の中の良い友達には一杯居るという娘の話。これはやっぱり「楽に長く走る」と言う意味では明らかに物理的に有利ですよね。(速くという方にどれだけ有利かは解りませんが。)
こう言う陸上向きのスタイルってやっぱ日本人にはあんまり無いって言うのはどう考えても万人に納得頂ける話だと思うんですけどね。その差に目を瞑ってたら陸上競技の戦略を立てること自体、正直言って無理ってもんでしょうな~。日本の陸上の監督さん達は短距離の選手とかでどうしても後、コンマ数秒が伸びない日本人選手とかをどうやって鼓舞しているのでしょうか。世界で戦う日本人短距離選手を育てるメンタルトレーニングとか実態を知る由もありませんが凄く難しそうです。
取り留めもない話でした。