一度は死ぬための準備をしていたような状態だった90歳のお婆ちゃんが不死鳥のように甦ってきました!入院時は譫妄と誤嚥性肺炎と廃用症候群で食事も摂れずにただひたすらベッド上で点滴を受けていました。中心静脈栄養も使わない方針で身寄りも全くなし。
最終的には皮下注射を1日に二本だけ使用して最終的には「お看取り」という方向で着地点に向かっていたのですが…。
ある日の私からの話しかけの中で、このお婆ちゃん「先生、なかなか死なんわ!死ぬ前になんか美味いもんが食いたいもんやね」と言ってゲラゲラ笑ったのでした。私は驚いてこのお婆ちゃんの摂食能の再評価を急いでオーダー。STの先生が「ギリギリいける!」と評価してくれたのをきっかけにしてまずは薄っぺらのプリンから恐る恐る試食を再開したところ、STの先生が付きっ切りで観察しながらスプーンをもって食べさせてくれたところ意外とケロリと食べてくれました。
そのころを境に物凄かった精神症状も驚くほど落ち着いて「まるで別人」とほかの看護師さん達が言うレベルにまで変わりました。入院当初は口汚い言葉で介護者をののしりながら手足を出して叩く・蹴るという状況。それが、摂食能が上がるにつれ同時に精神的にも落ち着きを取り戻しながら回復を加速させるという好循環が始まりました。
今ではジョークを言いながらモリモリとご飯を食べて毎日結構複雑な折り紙を折り続けながら近づいてきた人たちに自分の作品を配りまくる状況。まさに治療している自分達自身が「どういうこと?」と頭の中に嬉しい?マークが点き続ける状況です。
これならこのお婆ちゃんよっぽどの事が起きない限りは十分に施設へと移動できそうです。
「食べる」という生き物としての全ての機能の基本中の基本が戻ることの効果を改めて見せつけられた最近の私でした。
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