2026年4月24日金曜日

大学病院だからといって⋯

皆さんは大きな病院は安心できる病院という認識があるのではないでしょうか。特に大学病院とか?

しかし、人間は神様ではなくミスを犯します。その上、システム上でいくら考えても考えてもやはりヒューマンファクターの部分で穴が開けば、システムの構成を超えてミスは穴から漏れ出してきます。その事故のサイズは気づかれないものから、ヒヤリハット、大事故、死亡に至るまで様々。

要するに組織のサイズには関係なく、起きるものは起きると言うこと。病院の組織の性質次第でそれらのミスの発表レベルというものは様々ですが、いろいろな大学の多くの科の先生たちの話を聞いてびっくりするのは事故を起こした当人がそれを事故と認識していないことがあるということでした。

更には医局を司る教授などから全力で医局員擁護が入って、医療安全委員会と全面的に対立するような場面もあるそうで、大学側は医療安全委員会を筆頭に患者さん側には謝罪を入れつつも医療安全委員会の委員は大学内のその事故に対する認識が希薄な医師や医局に対しても戦いを挑まなければならないという二重の物凄いストレスのもとに置かれるということが「よく」あるという話。

裁判になって初めて表に出てくるなどということもあるような世界ですし、裁判になったからと行って裁判を起こした側が正しいというような訳でもなく本当にひとが人である限り永遠に無くなることはない話ですが、規模がデカいからと言ってその医療機関での加療が規模の小さな病院よりも必ずしも治療のレベルが高いというわけではないということは念頭に入れて病院を選ばれるというのが正解だと思います。

無論、高度な医療機器や多くのスタッフがいて種々の希少疾患まで含めて面倒を見れるという意味ではスタッフ数と施設充実度のまさる大学病院や高度救命救急が日常である病院が圧倒的に有利でしょうが、必ずしもそういった機関での「治療」がベストの結果を生み出すわけではなく、あくまで診療を行う医師の能力にかなり依拠するという点は間違いないと思います。

実は今回、ある大学病院から送られてきた超高齢のおじいさんの受け入れを巡って発生したあるインシデントを通じてそういう事を改めて感じて、この一文を認めた次第でした。

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