最近は明治生まれの方の死亡診断書を書くことも無くなりました。
1912年をもって明治の終了ですので、今年誕生日を迎える明治最後の45年生まれの方は105歳となります。
私の病院でも90代の方はそれこそ掃いて捨てるほどおられますが(それ自体も凄いことですが!)やはり100歳前後を境にして老衰その他で亡くなられる方が多いですね。
その死に前後して多いのは食思不振で摂食不能になるとか、誤嚥性肺炎等の嚥下機能障害によるもの、または単に巡回中にお亡くなりになられているのが見つかるなどの大往生も含まれますが、こういった歳まで長生きされてきた方はどちらかと言うと食事が食べられないことに関連してお亡くなりになられるという”印象”が強いですね。
勿論、最終的には肺炎や癌、腎不全などでも診断が付いた上で死亡診断書を発行することが多いのですが、心臓の拍動が止まったことをもって心不全・呼吸不全として亡くなったことにはしないことになっています。
当然、器質的障害の経過としての心不全や呼吸不全は当然あるわけで、それらの病態に関しては書き込むこともあるわけですが、ここら辺りの事は医師以外の方はまず日常生活で問題になるようなことはありませんので、何を言っているのかあんまりわからないと思います。
ともあれ、そのあたりのいわゆる”K点超え”のレベルの方になってくる方々の中には本当にぼろぼろになって自分が生きているのかということも理解できて無さそうな方が居るのも間違いないのですが、やはり”ホンマに90代???”というような若々しい人が”少なからず”居られることも強烈な事実。
「なんか病気にならんですか先生!?」と大声でカラカラと笑いながらハヨ死にたいと続ける人まで居る始末。ここまでくると、私も返す言葉などあるわけもなく、人生の大先輩とともに笑うのみです。
もちろん長生きをされてきたからには事故に遭わなかった、事故にあっても生き延びた、戦争中は爆弾から逃れて走り回った等と言うような話をされる方も多く、まずは運が良くかつ遺伝的な背景にも恵まれておるわけです。
長寿の家系というのはどうも本当にあるようで、90代の人に100超えの姉が居たり、80後半の弟が居たりというようなことも比較的ザラ。こういった人たちは国士無双ですな。結構好きなもん食べてやりたい放題という人も居て・・・。
寿命というものはクジを引くようなものなんでしょうかね。
4 件のコメント:
「なんか病気にならんですか先生!?」
Hahaha!
おもしろいおじいちゃんですね 笑
高校生や大学生ぐらいまで同じ年齢に見える同級生が
50代にもなれば同窓会で久しぶりに再会したときに
「なんでそんなに若いの?」みたいな人やその逆のパターンの人が出てきますね。
これから年齢が上がるともっと差が出てくるんでしょうね。
若く見えるほうに行きたいわ~
確かに50台位からは生物学的老化の差が大きくなってくるように思います。
60代ではもっとですね〜!
勝負はこれからの2−30年ですぞ!!w
でも、いつも思うんですけど、女性はなかなか男のように歳をとればとるほどカッコよくなっていく〜というのがなかなか難しいように思います。特に若い頃に美しいと言われていた方の中でネガティブな意味で”ハッとするほど”老け込んじゃってる人が居て・・・。
そういうのを見るのは男として辛いというか、生活の疲れを感じさせる感じの人が居るのは残念です。
まあ、そんなこと言っても詮無きことではあるのですが。
>ネガティブな意味で”ハッとするほど”老け込んじゃってる人が居て・・・。
そういうのを見るのは男として辛いというか、生活の疲れを感じさせる感じの人が居るのは残念です。
はっ・・・高須センセーのところに行かなくっちゃ・・・(汗)
男性だと否応なく髪の毛が寂しくなってしまう人もいますよね~
見た目も素敵なおばあちゃんになりたい・・・
日々精進されてください!
男性はショーン・コネリーのような感じが理想なんですけど、女性は・・・どんな方が理想とすべきか私の中にそのパターンは未だありません。
きれいなまま、ドライフラワーみたいな方もおられますが、シワシワでも素敵な方はおられますから高齢者になってからの魅力はどちらかと言うと内面から出てくるものなのでしょうかね。
難しい課題です。w
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