2015年6月29日月曜日

聖の青春が映画に!?

ある方からびっくりするような話を伺いました。

それは私の最も好きな自伝小説「聖の青春」が角川から映画化されるということになったようだという話。
現時点ではKADOKAWA代表取締役専務の井上伸一郎という方がTwitterで呟いただけのようですが、彼の口から「映画化決定」という熱い言葉が吐かれたというのは結構期待してもよいのではないでしょうか。

天才・村山と神様・羽生の文字通り命を削り合う壮絶な天上界での戦闘を描いた名作をどうやって、そして誰を主役脇役に配して描くというのでしょうか。興味は尽きませんが、恐くもあります。
既に私の頭の中には文字通り何十回もアメリカの家で時間を忘れて読み返した本から構築された聖の青春のイメージがガッチリと形を作って結晶化しています。

今調べたら2001年にも(私がアメリカに居た時ですが)テレビドラマ化されているようですが、コンテンツは全く観たことが有りません。
天才達にしか許されない成層圏でのトップ同士の争いの「質」はコマの動かし方を知っているレベルのド素人には感じる事さえ許されないものですが、それでも、彼の周辺で起きた数々のエピソードを緻密に描き込んだ大崎善生氏の名作から感じることが出来るのは山をも動かすほど研ぎ澄まされた知性の凄さ。ひいては人間の思考力の限り無さ、壁の無さ。

同時代に生きた全ての将棋界の人間に影響を与えたと言われる村山聖の死闘。
もし名作と呼ばれるものとして完成したのであれば、たった一人で暗い部屋で観たいと思います。

映像化されたものを観たいような、観たくないような、観たいような・・・。

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4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

実在の人物についての話を映画化したり、病気と闘った人の話を映画化するって
「出来」の差が大きいので、評判を聞いてからじゃないと見ようと思えないです。
映画化された「余命1ヶ月の花嫁」があんな風だったので、なおさら・・・

small G さんのコメント...

余命1ヶ月の花嫁のことは匿名さんのコメントを読むまで全く知りませんでした。
しかし、匿名さんのコメントの書き方で何だかその映像の「残念具合」は観ずとも想像はつきます。

実在の人物でも映像の他、殆ど資料が何も残っていないような遠い時代の遠いところの人物だと、各人が別の形で想像力を働かせる余地もあるのでしょうが、、、。
原作が素晴らしい出来だと、映像は大概(´・ω・`)ショボーンというのが殆どというような感じでしょうか。
娘達でさえ同じような事を小さな頃から言っていましたし、嫁さんもやはり同じようで、世の中の人は活字を読んで想像する己の世界というものががっちりある時は、どうしても映像の評価には厳しくなってしまいますよね。
映像に関してはある程度想像がつくはずのコミックの映像化でさえ、ストーリーの切り方や声優の質を巡って賛否両論を巻き起こすのが毎度ですから、当然といえば当然ですが。

今期の作品「一応」期待しておこうと思っています。(が、変な俳優が起用されたらその時点で観るのはボツということで・・・)

gotoguy さんのコメント...

私もこの小説好きです。ただ自分は最初にこの小説をもとにした漫画で知りましたが。
というわけで感想

小説=もちろん○
マンガ=もし漫画がおかしな風に描かれてたら興味持たなかったと思うので○
リンクされたドキュメンタリー=一部美化、誇大表現がある感じで△
その他後追いのドキュメンタリー等=もうエスカレートしまくりで×(笑)

こんな感じで、亡くなった方のストーリーってのはその後いろいろ尾ひれがつくんですよね。

small G さんのコメント...

何と!漫画版もあったのですか。

しかし、私としては「勝負にかける執念と情熱は見習わなければ」と感じる次第であります。