2015年6月12日金曜日

これから無くなっていく仕事の話・・続き

さて、医療の世界でのAIの世界の拡張は多分単なる医師やパラメディックのアシスタントというものの存在を超えたレベルでの関与が強まる方向に動いていくのが極当然の流れになっていくと思います。

例えば人間というのは日常よく診る疾患に遭遇した時には次の行動への対処というのが出来ますが、稀な疾患や日常的な疾患であっても己の科に関係無いような疾患であると正確な判断や指針がたてられないことなど日常的なことだと思います。少なくとも私はそうです。

日常的に自分が見ないレアな疾患などでは特に莫大なデータを持ってその医師の判断をアシストしてくれるデータベースは多分間違いなく、医師の良きパートナーとして「見落としがちな疾患」を網羅してくれる有能なアシスタントとなってくれることでしょう。

内科系の世界のみでなく、外科の世界でもダビンチのアプリケーションが日に日に拡がっている状況であることは今や常識になって来ています。アメリカにいた時でさえ、泌尿器科領域ではダビンチを使うドクターの待ち行列ができていました。人では「手練」というれべるのエキスパートのみが許された術野での動きをこのマシンが可能にしてくれるという世界の登場。無論、うまい人はよりうまく!というのはあるらしいのですが、こういった術式を遠隔地でロボティックに行えるというのも実に今までだったら「あり得ない話」だったのですが、今ではやろうと思えば地球の裏側からみたこともない患者のオペが出来る世界が出現してきています。

おまけにこのマシンは心臓、頭蓋内、種々の消化器、整形外科領域へとその適応範囲を拡げており、日本のみならず世界で激しい次世代マシンの開発が進んでいることが連日のように報じられています。
おそらくはこの外科的な術式の世界でもモニタ内には当然のように術前に撮られたCTをバーチャルに3Dで再現しつつ予想される部位へのアプローチが示される世界が出てくるものと思います。(もうあるのかな?)

発生生物学、再生医学の進展で外科医や歯科医の仕事もこれから大きく変わってくると考えられます。
歯なんかは基本的にダメに成ったら全部抜いて種になる歯を埋めたり、消化器も自己細胞から再生させて大きくしたものをダメになった対象臓器とごっそり入れ替えたりするようなことも必ず出てくるに違い有りません。
こうなると、アートに近い歯科医の技巧・技工などは全時代のものになってしまう可能性さえあるわけで、、、。仕事自体が変わってしまいますよね。

人工知能と各専門分野の関わりは各分野ごとに種々の変化を「強制的に」迫ってくるようになるようでしょう。
変化に対応できない者は、、、消え去るのみです・・・。

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