2014年4月30日水曜日

お婆ちゃんの家の写真

昨日貼り忘れていたお婆ちゃん宅の訪問時の写真を貼ります。

滋賀というのは昨日も書いたように本当に日本の原風景ってこんな感じなんだろうな。「まほろば」とは元々こう言うところを歌ったものなのだろうなという感じです。
ローカル電車に乗ってガタゴトと揺られながら外の景色を見ていると、「やまとしうるはし」と言う言葉が口をついて出てくるのを何度も覚えました。
この時期は特に田んぼの中を耕運機が掻き回している時期のようでした。
まだ稲自体は植わっていないように思いましたが、、、。
おばあちゃんの家の中庭。
ここから雪隠(トイレ)に行きます。
実はお婆ちゃんの家は手打ち蕎麦屋でして、昼間や休日は大変なことになります。
こんな狭い空間に観光バスがいきなり100人連れてきたりすると言う
滅茶苦茶な事をするこ場合もあるそうで、、、。
食べ物やさんというのは先が読めないので苦労の連続なのだそうです。
純和風の中庭。ここを眺めながらお客さん達はお蕎麦を食べています。
上の写真のようにお婆ちゃんの家は純和風で土蔵まで有りますが、なかなかメインテナンスが大変なんだそうです。そりゃそうだろうなと思いますが、私はこんな家に住んでみたいなという気持ちもあるんですよね。
買い取ったらいくらくらい掛かるんでしょうか、、、。想像もつきません。

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2014年4月29日火曜日

98歳のお婆ちゃん

今日は珍しく休日ということを利用しての親戚訪問となりました。

理由は簡単。アメリカから買ってきたおみやげを滋賀に住む嫁さんのお婆ちゃん宅まで届けることです。
このお婆ちゃん驚くなかれ今年で御年98歳となりました。!!
家は近江八幡という日本の近世を形作った人々が行き交った歴史に彩られた街にありまして、ここは近江商人やメンソレータムのヴォーリズ兄弟、丁稚羊羹、かわらミュージアムなどが有名です。
周りはいつも日本の原風景的なところが田んぼとともにひろがっています。しかし、滋賀に来るといつも目立つのは平和堂ですな〜。w

この前会ったのは数年前でしたが、何だかその時よりも更に肌の色ツヤが良くなってしまってました。(;・∀・)

更に驚かされるのは耳が全く遠く無い事で、こちらの小さな声も完全に聴きとってくれますし、会話の内容も完全に理解していて、ポリープのために失った大声の代わりに掠れ声では有りますがケラケラと笑ってくれます。
やっぱり健康で長生きする人達というのは遺伝子に恵まれているのでしょうね。ボケなどとは余り縁がないようです。
実際にお婆ちゃんのお姉さんも95歳まで生きましたし、長寿になるような生活習慣と遺伝的背景を持っているのでしょう。

おみやげに持っていった大量のアメリカのチョコレートは気に入ってもらえたようで何よりでした。
まあもっともアメリカから持って帰ることが出来るおみやげと言ったらこの程度のものしかございませんが、、、。

高血圧や癌などとは少なくとも無縁で肥満も無し。取り立てて運動をしたりしているわけでもありませんし、嗜好品もあま~いチョコレートと蟹という至って健康食品とは無縁そうな感じのものです。(チョコのポリフェノールで抗酸化などと言われそうですが、、、。)
まあ、よっぽどのことがない限り長生きするお方は長生きし、そうでない方はそうでない、、、ただそれだけの事のような気もします。このお婆ちゃんの長寿遺伝子をもしうちの嫁さんが受け継いでいたとしたら、数十年経ってきっとこう言うんでしょうね。

「うちの爺さんはもう何十年も前にあの世に行っとるワ〜!ゲラゲラ。」

どうかお婆ちゃんも嫁さんも健康で長生きしてください。私はそこそこで結構ですので。w

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自衛隊のこと

病院・病気関係のことが二回続いたので嫁さんから苦情が入るかもしれないと思い話題を一回転換。w

実は私のオヤジは自衛隊に数週間だけ入隊して辞めちまったヘタレでして、それは長い間親の口から語られることは無かったのですが(まあ、自ら恥を子に晒す親はおりませんので!)、長じて親戚経由でその事実が漏れてまいりまして大笑いしたことが有ります。

実際親戚には防大一期でヘリボーン部隊の隊長をしていた親戚のおじさん(訓練の帰りに部下達と乗った飛行機が墜落し、自衛隊葬となり、当時の総理も来てくださったそうですが私は中学生で葬儀には参加しませんでした。)や、警察予備隊から叩き上げて偉くなっちゃった後職を務め上げて退官した一族の長男など居りまして、それなりに自衛隊とは縁があります。

さて、良く糞左翼の皆様の中には日本に自衛隊は要らないなどという方がおりますが、こういう方は頭に蛆が湧いているか薬の飲み過ぎで現実から逃避した世界に住んでおられるお花畑さんではないかと密かに考えております。
世の中が平和になったとは言え、クリミアとロシアの例を挙げるまでもなく、災いは何時どういう形でやってくるかわからないのです。備えを怠った国家は御覧の如く「為す術もなく」併呑されるわけで、事実の雄弁さの前には人の考えるアイデアリズムなど霞のようなものでしかありません。

抜かぬ刀を磨き続けるというのは自衛隊へ向けて語られた言葉ですが、まさしく21世紀の日本ではこの言葉こそが金言。

この平和で善良、かつ秩序を重んじる日本であっても警察の無い状態、交番もどこにもない状態って考えられますかね?
もしそういうことが可能であるという方がおられればそれで成功している具体的な事例を教えていただきたいものです。最初から無理ですが。w

石川や 浜の真砂は尽きるとも夜に盗人の種は尽きまじ 石川五右衛門

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2014年4月28日月曜日

認知症のこと

私は精神科医ではありませんが、日常の臨床の場面では当然のように多くの認知症の患者さんがたとも向き合うことになります。

お話をしていてあまりにもいろいろな言葉を忘れてしまって全く咬み合わないお話をする方もいれば、本当に固有名詞が思いだせなくて困っている方など色々ですが、多くの場合共通しているのは「昔のこと」はかなり良く覚えているということ。

中には自分の記憶力が低下していることを真剣に悩んでおられる方も居て、それを繰り返し繰り返しドクター側に訴えてこられる方も当然居ます。ところが、残念ながら今の医学ではまだまだこの「認知症の進行」をとめることはできません。
抗痴呆という事を狙って出してくる薬は各社が世界中で必死の研究を続けているにも関わらず、厚い壁で研究者たちの挑戦を尽く跳ね返していると言う状態です。

それにしても、こういった認知症の方々に出会って思うのは「明日は我が身」かもしれないと言うこの一点。
患者さん方の過去の職業や知性は余り痴呆とは関係ないというのが私の感触。全く頭を使わないような過去を送ってきたにも関わらず、90過ぎても頭脳の衰えを全く感じさせない方もいれば、税理士や大企業の高度技術の研究者だった方でもやはりこの「認知症」から逃げることが出来なかった方も沢山居ます。

実際の所、認知症の発生理由も大まかなくくりをするだけでも何種類もありますし、それを病理的な分類や分子生物学的な分類で分けて行ってもいろいろとまた複雑に別れる事になるという事実からしても、認知症を制圧するということがいかに複雑で困難な挑戦か想像がつこうというものです。

でも、思うんですよね。
人の老化というのは、機能を獲得していって生物学的にどんどん成熟していって各機能がピークを迎え、やがてその機能が次々に衰えていって更にそれを失ってしまって、、、という過程。そのうち体は大きいものの赤ん坊に戻っていく、、、と言う過程だろうと。

それが「悪いこと」かといえば、それは無いと思います。
家族としてみれば亡くなる直前まで元気ピンピンで、矍鑠として〜というのを望むのかもしれませんが、そうでない生き方もやはり「人」として自然だなと強く思うのでした。

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2014年4月26日土曜日

夜の病院

今日と明日は連直で病院。

この当直が便利なのは実験室に何時であろうと出入りして実験を進められることでしょう。
無論、重症の患者さんが沢山いる時は実験どころではないし、実験していてそのハイライトにあっても実験を中断しなければならない場合もたまにあります。
さて、この当直時の実験ですが、夜討ち朝駆けが可能ではあるもののその実験室というのがチョット変わったところにあります。

それは病理解剖室の隣に我々の実験室あるということです。更に言えばその病理解剖室の反対側には霊安室が有ります。
え〜、病院というところは基本的に今でも女性が優位の職場ですから、結構いろいろとあちらの世界の話を好む人が居ます。あちらの世界といえば怪異譚に関連したもの。いわゆる「霊感」があるというような事を話す人がいるのです。

曰く「声が聞こえた」、曰く「あの部屋で亡くなった方を見た」などというもの、そして多くの女性看護師が「ふとした時にゾクゾクすることがある」等というもの。
まあ、こういった大勢の方達と違って私のほうはといえば「センサー」が無いんでしょうかね、幸か不幸か何も感じません。嫁さんにも鈍感力を皮肉られる私ですからいろいろとあちらの世界の方にも呆れられているのかもしれません。w

もともと病院というところはそこらのお墓よりも沢山の方が亡くなる所、特に規模が大きくなればなるほどその積み重なった総死亡者数というのは物凄いものになります。それこそ大学病院のようなところなどは数十年の間に万単位の方々を見送るわけで、現代においては家ではなく大規模病院で息を引き取られる方が少なくとも日本においては大勢です。

夜の病院の長い回廊や階段を一人で歩くとき、これって普通は肝試しだよな〜と考えることも有りますが、歩きスマホの鈍いオジサンにはなかなか魂のアピールが通じないのかもしれませんね。

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2014年4月25日金曜日

キログラムと言う単位

今日はちょっとしたことから単位のことを考える機会が有りました。

時間、長さ、温度、重さといった身の回りでもっとも日常的に使用する物理量を決定してきた歴史と現在の定義法に関するものを改めて読んでみて、時代ごとにドンドンとそういったものが変化していることを実感しました。
この話はSI基本単位という話にまとめられているのですが、世界で共通に使える普遍的な尺度を決定するための戦いはやはり人類の知恵そのものです。

例えば現在では一秒というのは「セシウム133の原子の基底状態の2つの超微細準位の間の遷移に対応する放射の周期の9,192,631,770倍に等しい時間」、1メートルというのは「1秒の299792458分の1の時間に光が真空中を伝わる行程の長さである」で、1度は「ケルビン(K)で表した熱力学温度の値から273.15を減じたもの。つまり水の三重点を0.01°Cとし、水の三重点と絶対零度の温度差の273.16分の1を1°Cとしている。「273.16分の1」という数字は、セルシウス度における1度の温度差をそのままケルビンの1度の温度差として使用するためのものである。」と記述されています。

ところが、重さ(≠質量)の定義は本当に曖昧で、少なくとも絶対的な物ではなく未だに1キロというのをどういうふうに定義すのかということに関して本当に沢山のアイディアがあることが記されています。
重さの定義の歴史というのはまさに誤差との戦いで、厳密さを追い求める人達の間で、一度作った原器を元に如何に正しくそれを保ち続けるかということを「その時代時代で可能な最高の技術」を使って行っているところが本当に面白い。

今回は単位というものを通した出来事でしたが、どんなエリアの仕事であっても、最高のものを追い求めようという人間たちがいる限り人類の進歩は決して止まることは無いなと感じた宵の口でした。

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アメリカの医療保険

毎月の医療保険の支払いを始めています。

日本から家族の健康を守るために払い続けるお金は毎月、毎月千数百ドル。やっぱり日本のシステムは少なくとも家庭には優しく見える感じです。(その分、国家が莫大な借金としてその金を払い続けていますが、、、。)

やっぱりこういった支払いというのは積もりに積もっていくと年額で用意に百万超えますので、二国間にまたがって保険料を払い続けるというのは正に二家族を養っているようなもので、非常に効率が悪いです。
少なくとも嫁さんと息子という最小限のユニットたる家族が日本に戻ってくるまではこんな感じで払い続けなければならないのが辛いですね、、、。

それでも子供たちがそれぞれ独り立ちするまでは、こういった保険料のアシストなどをしてあげなければならないのがやはり我が家にとってはそれなりの経済的負担となって更に数年以上続きますので、実質的にはこれから最低7−8年はそんなに楽ではないのかな〜。orz

それにしても、health.govのダメなことダメなこと、、、アメリカのサイトとはとても思えないほど、(逆の意味でビックリするほど)インターフェースその他がダメですね。
オバマ政権、これが一期目だったら死んでるよな〜。

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2014年4月23日水曜日

飲み屋発見

近所で飲み屋を見つけました。

大体、近所に「これは!」と言う飲み屋を見つけ出せずにいました。
例えばこの前見つけた「さつま」は、雰囲気は良いのですが煙草の煙がキツすぎて翌日喉がイガイガする上に、服まで煙草臭くなるという点がどうしても大減点要素でした。
今日行った所は同じ病院の看護師さんからたまたま教えてもらったのをきっかけに入ってみたのでした。

基本的に家で飲む人なので、こういった「外」で酒を飲むというのは他の人と一緒に行かない限りはまずありませんので「一人で」行くなんて言うのはまあ、ワタシ的には超常現象レベルです。w

今日行ったのは二階にあるちょっとした夜食兼飲み屋という感じの「集(しゅう)」という所で、女性が二人で仕切っているところでした。水曜日は500円均一で色々と作ってくれる日だということで、その中からいくつか魚料理を中心に選ぶとともに、ビールを飲んで良い気分です。

時間が経つとともにカウンターの空いた方に呼ばれて、自分の親父くらいの年齢の男性集団に囲まれて色々と馬鹿話に花が咲きました。殆どが退職者でしたが、手許から出てくるのは定番の孫達の写真。
本当に可愛らしい写真が次々に出てきて、おじいちゃん達がそれをいつも人に自慢したくなるのも解るような気がしました。

最終的には数時間居ても寛げる良い感じのところで、煙草の煙も全く漂わない所だったということも幸いして結局「いいちこ」をキープして帰ってきました。
さて、次回ここに行くのは何時になるのでしょうか、、、。

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看護師さん達の激務

看護師さん達の仕事は激務。

これは特に重症患者の多い内科病棟では間違いない事実です。
中でも夜勤の仕事は実質的に最もキツイものの一つではないでしょうか。世界各地で今日も明日も毎晩患者さん達のケアをする無数の看護師の方々の献身的な働きが病院というシステムを日々支えているわけですが、多くの職業の中でもリスクファクターという意味で、疲労とその原因となる昼夜逆転、長時間労働というのはやはり健康の維持を妨げるリスクファクターと言う意味では非常に大きなものと考えられています。

私が見てきた中で最もきつそうに思えたのは小児科重症病棟の夜勤さんでした。
その病棟から出てきた看護師さんは翌朝本当に「ゲッソリ」と言う感じで出てきて、肌の艶もなく目も腫れぼったい感じで、こんな仕事を四十代以降も続けられるはずがない、、、と内心思ったものです。
一晩中子供さん達の喀痰吸引を順番に繰り返し、朝を迎える。それをしないと子供たちの喉に痰が詰まって窒息してしまうという状況の中で強い義務感と責任感のもとで文字通り身を削って献身的に働く方々を見ていると本当に頭が下がります。

私の病院には小児の重症病棟はありませんが、老人や末期の重症疾患の方々も同様に看護サイドに大きな肉体的精神的な負担を要求するものです。しかしそれは絶対に必要なもの。なるべく多くの看護師さん達がヘルパーさんとともにその負担をシェアできるのが理想なのですが、、、。
なかなかそうはいかないのが現実。介護サイドの人的パワーを揃えるには、莫大な資金とともに永遠に続く看護師の募集と補充を繰り返しているのがどの病院でも日々のリアル。

日本の医療費負担は大きいのは間違い無いのですが、世界の先進国間の比較で一人あたりの人的負担という比較を行えば常に医師や看護師の「個人」の犠牲に頼っているのが現実だということが丸わかりなのがこの日本という国なのです。
こういったことはいつかどこかで大きな破綻が起きるような気がしないでもないのですが、結論はいつでるのでしょうか。

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2014年4月21日月曜日

カラスのウンチ

朝の通勤で道すがら困るものがあります。それは頭上のカラス。

自分の住んでいるマンションから職場である病院まで徒歩2分。これは坂の下向きに行く時での時間ですから坂と階段を登って帰ってくるときはどうかというと2分30秒位。w
実に目と鼻の先ですが、この近さは病院勤務医にとっては何ものにも代え難いメリットが有ります。

将来的にもし少し離れたところに家を買うようなことが有っても、患者さんの状態が悪い時や実験が夜を跨いで連続して済まさなければならないようなタイプのものである時はこの近さは「効く」のです。(実際にはラボの奥の小部屋には私の上司の先生用の折りたたみ式のベッドがあるのですが、流石にそれは私が使うのは申し訳なく、やはり「家の慣れた布団が良い」となります。)

さて、この「職場のそばにある家」という利便性が何より魅力の我が仮の庵なのですが、たったひとつの欠点があるとすれば、(この家自身ではないのですが)道すがらちょうど病院との中間地点にあるY字型の路地のところに立つ電柱の存在でしょうか。

その電柱が欠点となるのはその上に毎日屯すカラスの皆さんがウンチを落として毎日アスファルトの上に白味がかった様々な地図模様を描いているのでした。一応この三ヶ月で実害には会っていませんが、油断をすればフト気づいた瞬間には頭上の電線に数羽のカラスが止まっているような状態ですので、ここを通過するときには上を確認して、カラスの居ない電線を慎重に選んでの通過となります。

仕事帰りならまだしも朝の気持ちの良い時にだけはクソマミレにならないように、今後も気をつけたいと思います。w

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2014年4月20日日曜日

勉強の日々

朝から晩まで勉強してます。

おっさんになってこれほど集中して勉強するとは思っても見ませんでしたが、なんだか歳が上がって昔より勉強することが楽しくなってきました。
理由はハッキリ説明しきれないのですが、勉強していくことが仕事であるような職業というのはある種「極上」の幸せだと私は常々思っているのですが、こんなことを言っても嫁さんは珍獣を見るような目で私を眺めるだけ。w

自ら学習していくことがそのまま患者さんを助ける武器になるというのは責任重大かつ責任の重い字体であるということは十分理解しているのですが、その事実自体を超えてやはり勉強する事が楽しくて仕方ないです。
やっぱり識ることというのは人間に与えられた素晴らしい特権だと思うのですが、押し付けられてやらなければならないと言う感じが一切無くなって、識りたいこと識らなければならない事を次から次へと文献や参考ウェヴサイトを見ながら補足修正を入れつつ学んでいく、というのは何だか贅沢以外の何物でもないと感じるんですが、どんなもんなんでしょう。

うちの嫁さん読んでるか〜〜〜!?
俺のこと変人と呼ぶな〜〜!w(多分これとは関係ないことで変人と思っているようですが、、、。)

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2014年4月19日土曜日

当直を利用してラボでいろいろ準備

今日は突然の当直。

とは言うものの、各病棟とも患者さん達の容態は比較的安定しており殆ど寝るだけで済みました。
この間やっていた事といえば実験室へ行ってコソコソと次の仕込みのベースを確認したりアメリカから持ち込んだ細胞の組成手順を検討したりしていました。

もう一つラボの環境を大きく変えるという意味ではWiFiをインストールしたのも大きいことでした。
何と言っても今の時代は無線を使ってありとあらゆるコンテンツをやりとりする時代です。実験用のデータのセーブもクラウドならば、過去の実験のデータや論文の保存もクラウドというのが標準。どこへ行っても普通のネット接続環境さえあれば持ち運びの手間や紛失のリスク無くデータを次の移動場所で人に見せることが出来ますしね。

そういう訳で昨日の夜に注文しておいたBuffaloのたった三千円のWiFiを一分程度で何の滞りもなく設置。後はiPhoneと自分のMacBookProにWEPを入力してWiFiで快適に使えるようになりました。
ラボにもともと置いてネットに繋いであったPCは今回のXPのアップグレード・メンテナンスの中止を境にネットからは切断となっておりますし、これを廃止できるかというとそう物事は簡単ではなくて、顕微鏡用の少しだけ前のソフトがインストールしてありますので、コンパチビリティの件が怖くて容易にベースとなるOSを変える気も起こりません。

それにこの時期もう顕微鏡用のソフトも時期的に有償アップグレードですので、それもちょっとためらわれます。
とにかく論文に必要なイメージが取れるものであれば今以上に特にゴチャゴチャと画像をイジる必要もないので、今のところは予算を絞る意味もあり、ネットからはぶった切ってこのまま行くということにしています。

ラボの横に自分のメイン・オフィスを先日来移動させているので、これでもう少しラボで仕事をする時間が楽になりそうです。メデタシメデタシ。

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2014年4月18日金曜日

京都へGo!

数日前からお誘いの有った京都行きの案件片付けてまいりました。

今回の京都行きはNIHの元ボスの血管外科分野での来日講演に合わせて企画された食事会でした。NIHの元ボスも今ではスッカリあちこちの学会で有名人になってしまった感があり、最初の頃のGPCRで売り出していた頃の「分野限定感」が消えてきてしまいました。
以前このボスに「何で四年ごとにフォーカスする分野を変えていくんか?」と尋ねたところ、「飽きるもん」との一言。
「(´ε`;)ウーン…」と言うしかありませんでした。

さて、今日は病院での仕事を少し早く切り上げて新幹線に乗って上司の先生と京都まで出て行きました。
久しぶりの京都でしたが本当にビックリするほど街中に一見して外人と判る人達が多いのに驚き。アジア系も白人も黒人もゴチャゴチャとよく見かけることに名古屋との違いを感じました。やっぱり国際観光都市は違うな。

先斗町に着いて直ぐに春神という小料理屋に入って二階に上がるとそこにはNIHに居た時に一緒に働いた連中がボスと一緒に座っていました。
I先生、C先生、F先生、そしてその令夫人及び我らが大ボスの現在のポスドクと外科学会の知人等がズラリ顔を揃える感じで、直ぐに互いの邂逅を喜ぶ場となりました。

互いの近況を報告しあうと共に、お互いが全く変わっていないことに半分呆れながら半分笑いながらの報告です。
まあ取り敢えずは互いが健康であることを喜ぶのが我々の年代の避けがたい特徴でしょうかね。
我々自身は二時間ほどでお暇しなければならない日帰り組でしたが、アッという間に時間がやってきて直ぐに帰りの新幹線に飛び乗りました。

何と言っても名古屋の中心部にまで出て行く時間がやたらとかかるのが我々の住んでいるエリアで、京都から名古屋までは20分前後。病院から名古屋駅まで50分前後。orz
まあ、何はともあれ旧友との邂逅は変わらず素晴らしいものです。今度はどこで再会することになるんでしょうか、愉しみです。

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時差で沈没

やっぱり無理しても体は正直。

今日は仕事が終わって家に帰ってきてそのまま夕食を作って食べたまでは良かったのですが、、、。
椅子の上でノートブックと向き合いながらそのまま腕組みをした状態で完全に寝入ってしまいました。体が左に傾きすぎてズルッとなったところでハッと気づいたら一時間経った状態。w

おお、これはイカン!と思いながら風呂のスイッチをオンにして再びノートブックに向かったところが、どうも眠くて仕方ない。尋常では無いくらい眠くて山で遭難しそうになる人が、隣の元気な男に「おーい寝るな〜、寝たら死ぬぞ〜!」と大声で叫ばれても「後生だから眠らせてください」と言ってウトウトしてしまうような状態でした。

もう、堪らなくなってしまい、シャワーさえ浴びずに、隣の部屋に敷いてある寝床に倒れこむように突入突入!そのまま更に寝入ってしまい気がついた時は夜の12時を過ぎていました。
おお、これはいかんということでもう一度起きて風呂を再び追い焚きで沸かす間にいろいろと作業をしているうちに実際に風呂に入ったのは何と朝の四時!w
もう、ボケまくりもいいところです。しかしこれではイカンということでまた寝付く努力をしてしかしこれではイカンということでまた寝付く努力をして気づけばもう朝の6時半、、、。
俺何やってんだか、、、。orz

時差ボケの解消はいつもこんな儀式の繰り返しです。

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2014年4月17日木曜日

泣き虫の嫁さん

帰国に涙はつきものか。

いつ帰るときでも、短期のお別れでも必ず自動的に涙が出てきてしまう我が家の嫁さん、本当に長女にもこのキャラがそのまま遺伝してしまったかのようです。

今回のお別れの時も、運転していて横をフト見てみると珠のような涙を浮かべて無言状態。私はそんな嫁さんの様子を見ていつも大笑いしているのですが、「あんたはデリカシーが無いから〜!」と逆に怒られていつも終わりです。 w
一人で家を守ってくれている嫁さんには本当に心から感謝してはいるのですが、それを表現する方法が送金とグーグルでのチャットと帰米時のちょっとしたお手伝いとお買い物くらいしかありませんので、ちょっと心苦しいんですけどね、、、。

しかし、このような形態での家族の滞在では、私の友人、知人、隣近所そして嫁さん自身の多くのお友達が彼女たちに代わる代わる優しい手を差し伸べてくれるおかげで、影に日向に本当に助けられています。
こういった親切というのは特に物理的に離れている私のような逆単身赴任の形態ではお金に代えられない物凄い有難いものです。 異国の地にいればこそ感じる他人から頂く親切というのは本当にいつも身に沁みますよ。
国外で受ける親切はとりわけサイズの問題では無くて、存在するか否かに対しての感謝だと思います。

日本人は基本的に海外で群れない人達だと思います。(韓国人や中国人と違って)まあ、そういう意味ではどっちかというとインド系のような感じなんでしょうが、彼らのように商売っ気が強いわけでもないですし。それでも、助けあうという意味では、宗教や利害などが最も希薄な感じなのに全く裏表無しに助けあうという素晴らしい美徳を持っていると思います。

そんな日本人社会の人達と知り合いになれて本当に幸運ですね。

いやあ、それにしても帰国した日本は何だか既に蒸し暑いです、、、。

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2014年4月15日火曜日

帰国当日

今日はいよいよ出発の日。 また暫くは愛する家族たちともお別れ。今回の3ヶ月と違って次回に会うのは10月ですから6ヶ月先です!

全国、全世界にいる無数の単身赴任の方々にとってみればたかが6ヶ月とか、「屁でもない」と笑われそうですが、私やっぱり基本が寂しがり屋ですので。w 本当にアフリカの危険地帯などに乗り込まれて年単位で会社や政府機関等のために超長期にわたって仕事に打ち込まれている方のことを考えると情けないものですが、アメリカという「ちょっとダルなフライト」を一日我慢しさえすれば着ける国ですから、却ってそれが里心をつけてしまって良くないのかもしれませんね。 

朝は6時半に起きてシャワーを浴びて7時半に家を出ました。今回は飛行機でまずLGA〜DET〜NGOと繋がるはずが、リッチモンドから出るはずのNY便が二回の遅延でアウトになってしまい、逆にラッキーな事にデトロイトへの直行便へと振り変えられました。(◕ฺ∀◕ฺ) 

デトロイトは今まで何故か縁のなかった飛行場なのですが今回はまだ雪がぱらつき、郊外を含めて辺り一面雪化粧の中でのランディングでしたのでリッチモンドとの余りの違いに驚いてしまいました。
ターミナルの中には赤い可愛らしいコミューターが四六時中走り回っていてなかなか賑やかでした。 私の乗ったデルタの名古屋行はどうやらフィリピンのマニラ行きの中継ぎ便でもあるようで、普通は大量にいるはずの白人や日本人が余り乗っていなくてアジアのローカル便の雰囲気を醸し出していました。 
機種は747−400だったのですが、これがイメージとは違ってナカナカ内装のアップグレードが効いていて、タッチスクリーンで見ることの出来る映画が新旧合わせて何十本も有ったのでためらうこと無く殆ど一睡もせず色々なものを観ました。 全部でフルを3本、飛ばし飛ばしを二本くらい見たのですが、日本につく頃にはもう頭の中はヘトヘトの状態でした。
今夜はよく眠れると良いのですが、、。w 

今回隣りに座ったのはテネシー在住の在米アメリカ人で、娘さん二人共医師になっている宣教師のお爺さんでした。嫁さんの実家の方に年一回帰ることにしているということで、今回のフライトがそれに当たるとのことでした。 いろいろと質問されたり返したりでなかなか面白い会話が出来ました。 

今回のフライトでは、バンクーバーの上空のみならず結構ベーリング海の近辺でも飛行機の翼が羽ばたいて大きく揺れてくれました。w(まあ、アルバカーキの震度7レベルの羽ばたき着陸に比べれば何ともありませんが!) さあ、次の帰米までまた仕事頑張るぞ!

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2014年4月14日月曜日

日本への帰国前日

帰国前日ということで、最後にやらなければいけないことをちょこちょこっと〜、と思っていたら結構大きいこともしてしまいました。 と言ってもやったのは私自身ではないのですが、先週末に近所の空調機器屋さんとの交渉で見積もりをとった二階のセントラルヒーティングシステムの入れ替えをしてもらいました。

都合$3291で、ほぼ半日がかりの仕事でしたが、今回のシステムはサーモスタットの部分がWiFiで外からコントロールできる最近流行りのやつで、スマホにソフトをダウンロードして外からこちょこちょ出来るというタイプのものでした。

これだと変にタイマーや温度設定などを気にせずとも、外出先から電話でコントロールして、家についた頃には快適〜ということになるのでナカナカ便利そうですね。 後やった仕事といえばお風呂場のことをチョコっとして、二台の車の空気圧をきちんと設定しなおして、、、なんていうことぐらいでした。

今回は前もって本当は後二月分残っている年一回の車検を繰り上げで行って、今後の4月、10月と言う半年ごとに帰国する私のピストンのように帰国するパターンに合わせた車検で済むように二台の車の車検日を半年分ずつわざとずらしました。 後は保険の事もきちんと済ませて後は取り敢えずオシマイ。嫁さんの作ってくれた美味しい料理に舌鼓を打ちながら一日を終えることが出来ました。

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嫁さんの買い物に付き合う

今日は日頃アメリカで苦労をかけている嫁さんに対するサービスデーでした。

では何をしたかというと、、、。彼女の好きなアンティークのお買い物をすることにしました。w
買うものはいつもと同じくアメリカの古い食器類。
特にFireking、Glasbake、Hazel Atlasなどという名前の会社のミルクガラスというタイプの食器類です。まあ、このブログでも何回かは書いてきたのですが、嫁さん言うところの「可愛い」食器集めに付き合わされる事を繰り返すうちに自分までその食器類に詳しくなってしまいました。

だって同じように二人でウロウロ廻るなら、取りこぼし無く効率よく廻ってさっさと次の所に移動したほうが良いですし、嫁さんが探している間に自分に何もする事が無いというのも完全に手持ち無沙汰ですからね。
という訳で、嫁さんが彼女の日本の妹から手に入れた本を使って私も少し勉強。w 頭の中に大まかでゆるいデータベースを使っての買い物です。
ところが実際に収集を始めてみると二人の間には全くの「ズレ」というものが存在することにすぐに気づきました。

まず嫁さんにとってはデザインが良い可愛らしい食器を集めたいというのが第一の目的でそれに尽きるということ。
ところが私の場合は収集品は単にオブジェクトとしてどれほどの希少価値があるのかということがほぼ全ての目的。

無論、私も珍しいものを見つけると嫁さんと一緒に喜ぶほどにはなりましたが、私の場合はやはり単に「骨董品が投資対象として価値があるか否か」だけの喜びです。要するにリセールバリュー。w

やっぱ邪道ですかね、、、。

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2014年4月12日土曜日

42 The true story of an American legend

今日は「42」という映画をWalmartで10ドルで購入して家で観ました。

この映画、日本でも多分よく知られているのではないでしょうか。「42-世界を変えた男」というタイトルで昨年の年末に上映されていたはずですので。
びっくりしたのはいきなりハリソン・フォードがドジャースのマネジャー役で出ていたこと。いい感じで役どころにはまっていたと思いましたね。

当時のニグロ・リーグからより抜かれて人種差別の壁を切り裂くナイフの役目をたった一人で任された鋼鉄の意志を持つ男Jackie Robinsonの話が簡潔に語られていきますが、実際に彼とそのチームを襲い続けた露骨かつ危険な差別は映画の中では当然語り尽くせないような酷いものだった事だけは確実で、自分自身だけでなく家族もその差別の渦中で敢然と戦い続けていった彼らに求められたことは「反撃しない勇気」を持つこと。

やられたらやり返す事は多くの人が我慢の限界を超えた時にやってしまうこと。しかし、彼はこの厳しいリクエスト「反撃しない勇気」を周りのサポートとともに文字通り「必死に」保つ。チームメートも観客も次第にこの偉大な男が「フィールド」で魅せてくれるプレーに対して尊敬の念を抱き、謂れ無き人種差別そのものの存在にノーという話ですが、、、。

終戦後のアメリカにおける黒人の存在などというものはマダマダ恐ろしい程原始的で粗野だったことは多くの資料が正直に語っている所で、21世紀の今でも「貧乏で教育レベルの低い連中」を中心にこういった差別は未だに南部では存在していますし。

しかしこの映画の途中で、彼のチームメイトでもあった伝説の遊撃手"Pee Wee" Reeseがポロッと吐いた一言を映画の中で聞いた瞬間自分の中に「熱いもの」がグッとこみ上げてきました。
その一言「May be tomorrow we will all wear 42」は本当に今ではJackie Robinson Dayとして、4月15日という彼のドジャース初出場の日にあわせてメジャーリーガーが全員42番のユニフォームを着てプレーする日です。
偉大な先駆者Jackie Robinson 彼の背番号42は今でもたった一つの大リーグの永久欠番(retired number)です。

今では当たり前のように黒人が、日本人が、ヒスパニックが活躍できるメジャーリーグの世界。しかしそこに至るまでには多くの戦いがあったことを忘れないようにすべきではないかなと考えます。

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2014年4月11日金曜日

20年前の未来予想

YOUTUBEには自分のお気に入りのビデオが約1000種類ほど保存してある。

1000と言ってもかなり前からビデオを見る度に「これは面白い!」と思えるものをチョコチョコっと集めていったらあっという間にその数に達したというもの。
おまけにこの中でも幾つかのものは著作権の為に消されていきますので、時間が経てば経つほどかなりの割合でその数は減っていくことになります。(特に日本発のものは!w)

今回アメリカに帰ってきてこれを再チェックする時間があったので、ゆっくり見なおして自分なりに整理して削除を入れていたところその中にAT&Tが20年前に作ったTVのCMが紛れ込んでいました。
内容は"You will"という名のタイトルのもとにあなたにはどんなデジタルな未来が待っているかということを具体的に生活シーンの中で見せてくれるものなんですが、、、。
順をおってみてみると、具体的に

  • インタラクティブな遠隔学習(ネットではとうの昔に!おまけにグーグルのプロジェクトで全世界の本もデジタル化が着々と進行中、更にはカーン・アカデミーやMOOCで見るような世界各国の優れたレクチャーの無償提供)
  • 3DのGPSの登場(現実は遥かにこれを超えて渋滞情報、運転者相互の各種情報伝達、例えばWaze等、さらには3D自身も目の前の景色とデジタル化された写真情報の重ね合わせを見せてくれるようにまでなっている。)
  • 海岸でパッドタイプのPCにペンで書き込んだメモをそのまま送信する。(イメージ中ではFAX!と言っているのが微笑ましいですが。w)
  • 高速道路で減速せずにそのまま通過して課金される。(イメージ中ではわざわざカードをスワイプしているのが笑ってしまうんですけどね。)
  • コンサートのチケットを実際に椅子に座った時にどう見えるのか様子を調べて遠隔の端末から購入。(今どきこんなこと家で出来ます~。)
  • 公衆電話の端末から家の人とそのままテレビ電話!(今どきどこからでも携帯で出来ますがな。)
  • 家のドアを個人の音声の持つ音紋で判別して開けてくれる。(今は生体認証の方法はもっと多様化してますね。)
  • 個人のメディカルヒストリーを自分の財布にいれて持ち運べて、それを行きつけの病院ですぐにみることが出来る。(私は実はこれアメリカの病院の分は持ってます。ただし、ここの部分はまだまだデータ量の多いこともありクラウドという形での解決と日常ベースの個人生体データの収集は今正にナイキなんかを中心に爆発一歩手前ですね!)
  • 会議にビーチから参加。(技術的には全く普通に出来る。)
  • 家にいながら映画をオンデマンドで見る。(今は百花繚乱過ぎて過当競争です。多くの貸ビデオ屋とレンタルショップが相次いで潰れましたね。w)
殆んどの予想は20年を経て、もうあまりにも当たり前に我々の日常になってしまっています。
昔から言いますよね、「想像のつくことは可能になる!」いま言ったらホラ吹きと言われるようなことが、未来では当たり前になるということを何千回何万回繰り返し見せられても凡人にはなかなか理解できないものです。

予想は多くの場合「想像を超えて」事実として具現化されていくという我々の世界。
人間というのは素晴らしい生き物だとつくづく思います。

次の20年、どんな未来が現実になってくるのでしょうか。ワクワクします。

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不思議さんの不思議な会見

某Oさん直々の会見があった。

一言で言えば、、、というか一言ではとても言い表せないほど不思議で怪しい会見だったと思います。
個人的な意見をこんな糞ブログで言っても何の波風も立たないので許してもらえるかと思うのですが、法的にはOさんが弁護士を三人も立てて闘っていることはよく解りましたし、自分の未熟さと出鱈目さを会社の社員がやるような紋切り型の文句の羅列で棒読みしていた、というメディア操作への挑戦をされている事実も良く理解できました。
しかし、、、科学的には(サイエンスという意味では)一切、何の解決・回答も提示しなかったという意味ではもう何だかただこの人の頭の中の「幼く貧しい思考のパターン」が可哀想でしかたなかった、としか言えませんでした。

ある宗教の信者が「神は居ます!私は見ました!」と言っているのとほぼ同じレベル。

私は200回もSTAP細胞を云々、というくだりではアンタの見たSTAP細胞って「アンタの頭の中だけで見えている」細胞でしょうとしか言えません。w
サイエンティストが闘うときは「再現性のある正しいデータが全て」であって、極論を言えば、きれいなプレゼンテーションも、流暢な文学的な表現も、綺麗な衣装も一切必要ないのです。
だから、国際会議とかでも本当に会場の人間が重要と認識したデータプレゼンテーションは、どんなに表現が不味くとも、英語が顔を覆いたくなるほど拙くたどたどしいものであっても、若造が発表しようとも提示データがconvincingで、素晴らしいものであれば「熱心な質問」が嵐のように飛び交い、皆がプレゼンに割り込んでまでメモを取ります。

その意味ではこのOさんという人は本当にサイエンティストとしては「ゼロの人」で、まあ、サイエンスを表現する為の基礎教育を一切受けてこなかったんだろうなと思いました。
まあ、博士号からして早稲田大学のインチキ研究室のインチキ教授が発行を許した紙切れですから、それを非難しても詮無きことで、最も重大な責任の所在はこの教授、そしてこんな人間を入学させた早稲田大学でしょう。
あと笹井さん?とかいう人、何で表に出て来ないんでしょうか。このOさんに金と肩書を与えた人間でしょうから、本当はこのオッサンが黒幕のはずなんですが、利権(理研の結構良い誤変換ですねw)はこのオッサンには腹を切ってもらわないんでしょうかね。

それにしても、どのようにすればこんな人間を早稲田が入学させているのか良く理解できないのですが、鍵はAO入試とかいうことになるんでしょうか?私の高校時代はAO入試という呼ばれ方はまだなくて、推薦入試というものが存在していたのですが、これは正直なところ我が高校ではまともに受けたら危ないけど、取り敢えず学校が確保している推薦枠を上手く使って、校内の三番手、四番手を確実に送り込むシステムだったと理解していました。
出来る奴には最初からそんな枠は使わせないというのが当時の田舎の進学校の暗黙の了解でしたが。今思い返すと、この時その枠を使ったのはSさんという後にアメリカ人と結婚した大柄の女性でしたが、何とこの人が行ったのは今をときめく渦中のW大学だったというのが何かを暗示しているのでしょうかね???w

私なんかは、AO入試なんていう如何わしい制度は無くして、アピール力とかいう訳の分からない基準も全部取り去って、この手の「非」一般入試は単に物凄い業績を持った尖った能力を持った人間だけを飛び級入学させればいいんではないかいなという乱暴な議論も出せますけど。例えば、国際数学オリンピック金メダルとかそういうレベルだけに限定!
でも逆に言えばそんな連中にとってみれば、多くの場合は大学入試なんて朝ごはんを食べるくらいの行事と一緒なんでしょうが。

ダメな奴に肩書と権力と金を与えても「少なくともサイエンスの世界では」屑しか産まれないようで。

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2014年4月10日木曜日

アメリカを去る彼ら

今日は夕方から、私が居たアメリカの大学でポスドクとしての仕事を終えられて日本の大学の医局に戻られる先生と、その奥様を誘ってアメリカで最後の夕食会を我が家で開きました。

既に日本に戻られた他の二家族の方々とも何度も我が家で御飯を食べたりお酒を飲んだりしてきましたが、いよいよ最後に残った彼ら夫婦も、シェナンド周辺での小旅行を最後に既にホテル住まいに切り替えをして、明後日にはアメリカを去ります。

夕方碌時半過ぎには我が家に到着し、早速ビールと料理で歓待しましたが、やはりこれがアメリカで会える「とりあえずの」最後かと思うと寂しい気持ちになりました。
こうやって我が家も何十回となく新しく来た人達を迎えたり、去っていく人達を送り出したりということを繰り返してきたわけですが、我が家自身も私のアメリカからの日本逆単身赴任、そして数年後には起きる嫁さんと息子の日本帰国というイベントがありますので彼らのことを送り出すだけでは済まない訳ですが、こうやってコミュニティーが移ろっていくのだなと思うと感慨深いものがあります。

十年なんていう月日はあっという間に過ぎてゆくものですが、今までに出たり入ったりしていた人達の事を一人ずつ思い出すと、あの人この人と懐かしい人達の顔や立居振舞が思い出されて本当に懐かしいばかりです。

しかしこうやって一旦別れた人達とも、再び日本で出会い色々と話す機会もあるわけですから、実はこういった一時の別れも、再び出会うための文字通り「暫しのお別れ」となることが多く、結局は気の合う物同士で再び会うことになるのだろうなと思っています。

異国の地で出会った者同士というのは利害関係や社会的な肩書を越えて助けあうことが必然的に多くなる為、みんながツマラナイ利害関係無しで過ごせて本当に良い感じの関係を築くことが出来るのが嬉しいですね。
また日本に戻ってもみんなで御飯を食べながら、地元の美味しいアルコールを酌み交わしあう日が訪れる日を愉しみにしています。

今日の若夫婦達とも夜遅くまで話に花が咲いてとても良いアメリカ最後の時間を過ごすことが出来たのでは無いかと思います。日本に戻っても仕事を続けられて、大輪の花を咲かせてくださいね!

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2014年4月9日水曜日

インプラントの仕上げ・家の不具合

今日は朝から歯学部へ行って自分のインプラントの最後のクラウンを被せる作業をしてもらいました。

本当はもう三ヶ月前に出来上がっていたのですが、年末・正月という時期の特殊性と私個人の帰国という事情が重なりあって、ギリギリで被せることが出来なかったのでした。
というわけで今日はアメリカへの一時帰国に合わせたクラウンの被せ作業ということで、学生の上司に当たるDr.Burnsから一言「私の患者の中で今までで最も遠くから駆けつけてくれた人」という名誉ある?称号を頂きました。

然しながらいつもの如く学生さん自身の作業は極端に遅くて、案の定昼までかかっても終了しませんでした。まあ、前回もそうだったので最初からそういうふうになるだろうという腹づもりだったので何ともありませんでしたが。
そのあとは、上の階の方に少し移動してから昔の秘書さんや同僚たちに出会って用意していたおみやげを手渡しました。

やっぱり私がここのラボを去って以来、いろいろなことが実際には起きていたみたいで、人事その他の事で「え~~~!?」というような出来事がいくつも重なっていたようです。
このあたりのことに関してはもう少し時間をかけて、元同僚達にお話を伺おうと思っていますが、どうやらドロドロしたものが有りそうで、内情を聞いてから気分が滅入りそうなことになるかもしれませんが、、、。

今日は実はもう一つビッグ、しかし「ネガティブ」なイベントが有りました。w
経年変化による壁の中のホースの破裂です。破裂と言っても実際はマイクロレベルのポリビニル管の穴からの激しい水の吹き出しでしたが、ヒートタンクの真後ろという碌でも無く作業がしづらい所で、リスクが高かった為、自分での作業を諦めてプラマーを呼んで作業をしてもらいましたが、案の定難度の高いカッパー管での作業でしたし、専門の業者でも一時間半かかる仕事でしたので、呼んでいて正解でした。

ガレージ置いてあるヒートタンクの壁が酷く濡れて、大きなヒス音がしているのを嫁さんが見つけたのが事の発端でしたが、やれやれですよね。

しかし、やはり案の定というか260ドルほど取られまして、やっぱりこういうことは安くはないよな~、と感じた午後の一日となりました。まあ、これだけで済んだのなら安いというべきでしょう。
家も歳とってくるとアチラコチラが「部分的に、しかし確実に」不具合を出してきますね、、、。
では例えば、家全体の水の配管を一気に変えればそれで良くなるかというとこれが実は賢くないアイデアなんだとプラマーさん自身からコッソリ教えてもらいました。

じつは、こういうのは圧のバランスがあちこち微妙に保たれているもので、実際には一気に配管を替えても結構不具合が出続けることが多くて、当初の予算を大幅に超える修理費がかかるのが常なんだそうです。それが経験的な実際の作業をしている人間の本音だということでしたので、ここはその専門家の助言に従って、一気にあちこち手を付けるようなことはしないことにしました。

次の不具合が発生するのはさてどこなのでしょうか、、、。

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