今日と明日は連直で病院。
この当直が便利なのは実験室に何時であろうと出入りして実験を進められることでしょう。
無論、重症の患者さんが沢山いる時は実験どころではないし、実験していてそのハイライトにあっても実験を中断しなければならない場合もたまにあります。
さて、この当直時の実験ですが、夜討ち朝駆けが可能ではあるもののその実験室というのがチョット変わったところにあります。
それは病理解剖室の隣に我々の実験室あるということです。更に言えばその病理解剖室の反対側には霊安室が有ります。
え〜、病院というところは基本的に今でも女性が優位の職場ですから、結構いろいろとあちらの世界の話を好む人が居ます。あちらの世界といえば怪異譚に関連したもの。いわゆる「霊感」があるというような事を話す人がいるのです。
曰く「声が聞こえた」、曰く「あの部屋で亡くなった方を見た」などというもの、そして多くの女性看護師が「ふとした時にゾクゾクすることがある」等というもの。
まあ、こういった大勢の方達と違って私のほうはといえば「センサー」が無いんでしょうかね、幸か不幸か何も感じません。嫁さんにも鈍感力を皮肉られる私ですからいろいろとあちらの世界の方にも呆れられているのかもしれません。w
もともと病院というところはそこらのお墓よりも沢山の方が亡くなる所、特に規模が大きくなればなるほどその積み重なった総死亡者数というのは物凄いものになります。それこそ大学病院のようなところなどは数十年の間に万単位の方々を見送るわけで、現代においては家ではなく大規模病院で息を引き取られる方が少なくとも日本においては大勢です。
夜の病院の長い回廊や階段を一人で歩くとき、これって普通は肝試しだよな〜と考えることも有りますが、歩きスマホの鈍いオジサンにはなかなか魂のアピールが通じないのかもしれませんね。
2 件のコメント:
はじめまして。
アメリカNC州で夜勤の病棟看護師をしています。
そうなんです、夜の病院って「普通なら肝試し」ですよね。
私も鈍感なので何も感じません。同僚もあまりそんな話をしません。アメリカの方がサバサバしているのかもしれせんね。太陽さんさんの芝生にかこまれたお墓でピクニックしたりもしますものね。
日本の実家が寺なのですが、子供の頃もこれまた何も感じなかったよな〜と思いつつ読ませていただきました。仕事柄、感じない方が精神的には楽なのでしょうが…
なるほど〜。
アメリカのあの明るいイメージのお墓なら確かにピクニックも有りですよね。w 実際美しくて、墓標がなかったらきれいな芝の公園です、、、。(が、その6feet underには腐った死体があるかと思うと。w)
ご実家がお寺とは!!!これは、もしかしてchachaさんには法力の鎧がついていて鋼のように守ってもらっておられるのでは!?
それにしても、病院で働く我々のような人間が霊感強かったら仕事にならんかもしれんと言う意味では最後の一文は誠にもってごもっともです。
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