2009年1月23日金曜日

耳障りな言葉

国外に住んで長くなると今の流行の言葉は何なのかということに関してはタイムリーに入ってくる情報はほぼインターネットのみで、話し言葉となると嫁さんの実家から送られてくるビデオ、もしくは最近多いのは知り合いのこの界隈(といっても半径20-30マイルですが)に住んでいる日本人の友人達から嫁さんが貸し借りをしているというDVDに焼かれた日本の番組等というもの位しかない。
そういう限られたリソースしかないのであるが、その中で最近、私にとって非常に耳障りな言葉がある。それは「如何な物か」という表現で、この言葉を文末や会話の中で政治家が使っているのを聞くとその人物の話全体が胡散臭い話に聞こえてしまう。
本来「如何な物か」という語り口は自分の中では既に「そうではないだろう」という、相手に対する否定の念が先ず既に存在していて、「私の意見が正しいのです」というのを、問いかけの形をとりつつもその時点で無謬のものとして提示している言葉だと思う。このような形の発話では対話の余地というのは極めて小さい訳で、討論下手の人間が相手を畳み掛けるつもりで使ったりする人のかもしれないが、腐臭甚だしい政治家ならいざ知らず、市井の人々までがこれを濫用するのを見聞きするのは、私にとって非常に精神衛生上好ましくない。まるで、駄目政治家のコピーが他の場所にも拡散しているようで、、、。
同じような言葉使いで嫌いなものに芸能人がこれまた濫用する「じゃないですか」というのもあるが、これは使う人間自体が私にとって存在感の無いに等しい人達ばかりなのでその人物の写っている映像を見なくなれば済むだけの話なのだが、やはり子供達がこのような言い回しを覚えるのは良くないと思うので見せたくは無いなと考えている。

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