2009年1月3日土曜日

永田寿康 元民主党衆院議員の自殺

世に言う偽メール問題でコロリと騙されていた、下品な野次で有名だった元国会議員が自殺してしまった。
慶応、東大、大蔵省という名前だけ見たらいかにも毛並みの良さそうな人物。結婚は元スッチーと、(ウィキペディアによると)実家は九州の医療法人とかでまあ、毛並みの良い苦労知らずのお坊ちゃんが嵌った大人の世界での蹉跌という事でしょうか。申し訳ないのですが、与えられたテストをクリアするという点においては賢かったのでしょうが、苦労や失敗という事にはどうにも免疫が無さそうな経歴をお持ちの人物のようです。国政を預かる人間というのはハッキリ言って二枚腰、三枚腰の優柔不断さを持ち合わせた用心深い人間でなければならないといけないと思うのですが、世の中は青春ドラマのようには単純では無いという事に国会議員になって気づいたのかもしれません。学校のテストと違って、世の中の多くの問題には完全な正解がある事の方がよっぽど少なくて、多くの選択肢の中から苦労しながら最適解を必死で探すというのが実情だと思います。最適と思われる選択が駄目なら次善の策でそれが駄目ならその次に良い策で対応を行いつつ、駄目で元々、やるだけやってみるという試行錯誤を行うのが市井の人の日常では無いかと思うのです。

「死んで花実が咲くものか」

残された家族の方々は彼よりももっと苦しみ続ければならないのです。私はどんなにドツボに嵌ろうと自分たちの家族を残しては死ねません。どんなに格好悪く惨めったらしく生きてでも、家族の為に生きていたいと思うのです。私の最も親しくしていた友人も五年程前、部下が原因で起きた患者さんの術中死の責任に上司として苦しんだ挙げ句、子供と奥さんを残して自死を選びました。私は言いたい。責任の取り方は死ぬ事だけでは無いと。周りの人間は死んだ者を救えなかった事実から生きている間中、苛まれるのです。

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