2012年5月25日金曜日

あっという間に近づく夏休み

日本ではまだまだ夏休みの到来というのは先のことだし、見えても意識してもいないと思うのですが、こちらアメリカではもうすぐ眼の前まで来ています。
実際、6月の半ばにはもう夏休みの開始で、嫁さんとかはアメリカの長い夏休みに毎年ウンザリしているのですが、子供たちにとっては9月の第一週まで続く長い長いお休みトンネルの入口がそこに来ていることが恒例の愉しみのようです。
実質ココら辺の州の夏休みは日本の夏休みよりも一ヶ月以上長いわけで、こんなのでよくまあ学習指導要領が一年以内で終わるよなというのが正直なところでしょうか。(大体指導要領自体があるのか?w)
上の娘の場合、これで州の公教育は最後、高校の4年間が終わってみると、何のかんの言っても、同年令の日本のとりあえず、日本を同年令で高校を卒業した子と、卒業時点での学習進度というのはかなり多岐に亘って深度、分野の広さ共に日本とはかなり違ったものになってしまってます。
教科に関して単純に言えば、数学の「問題を解く」ということに関しては日本が圧倒的に「スキルフル」だと思います。ただし、行列、微積分、統計などの「考え方」に関しては日本とは違ったアプローチをしているのが教科書からも読んで取れますし、そういう意味では、高校の授業の段階からして、日本人というのは良くも悪くもザ・日本人として育てられているのかな~と思います。
こんなにも習う内容と方法論、レベルが(どっちが深い広いとか言うのは教科によってもあれこれ違いますが)異なっていれば、当然同じように大学生になって同じ職業についても、徹底的に違った人間として、物事へのアプローチ、起きたイベントに対する対処法とも違うのは当然でしょうね。
高校の時点でこれだけ違い、更にこれから大学で別の教育を受けて別の方向へ進んでいけば、同じ場所で出会った二人の人間にどんな差異が出ているのか見るのは本当に興味深いです。上の娘と下の娘とでは日本語が頭の中に占める割合も、日本文化が行動に与えている影響の程度も全く異なります。
そういう意味では、長い年月をかけた比較文化的な実験結果を後数年で眼にすることになることになりますが、それが吉と出るか凶と出るか、娘達を信じてじっくり待つしかありませんね。
ああ、それにしても子供たちの夏休み長すぎ~!
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