2014年11月18日火曜日

この時期になると想うこと

本格的に寒くなってきました。

病院の中も普通に暖房入っていますし、家に帰っても暖房入れないと足のほうが冷えて厳しい事態になります。なによりも、家がコンクリート造りの建物なので、外の空気の寒さはダイレクトに伝わってきます!
底冷えというのはこんな感じなんですよね。温めても温めても何か寒さが家の中に入り込んでくる感じというか・・・。

そして思い出すのは、アメリカに居た頃、この時期になると厚着をして街角の交差点や道端に現れて物乞いをするホームレス達の事です。その多くは紙や木切れに書き込んだボードを持って立っており、セリフは大体決まっていてお金を恵んでくれた人に「神の御加護があらんことを」という系統と「私は復員軍人で云々」という系統、そしてそれがごちゃまぜになったものでしょうか。他にはたまに「家では子供が家で待っています」とか言うのもありはしますが・・・。

この人達、夏はまあ雨風を防げばなんとかなるのでしょうが、冬は全く事情が異なってきます。
ズバリ、寒さとの戦い。我々のように住む家があり屋根の下でベッドの上で眠れる者達は別としてシェルターなどに入りきれなかった、もしくは自らの意志で入らなかった人達は文字通り「凍死」もしくは「肺炎」や「結核」を発症して、やはり死に至るというものです。

21世紀のアメリカ(そして日本でも)で、本当に毎日パタパタと亡くなっていくホームレス。様々な事情(経済的、精神的、肉体的、その他諸々の・・・)を抱え込んだまま、物言わぬまま消えていく人達。シェルターを作っても、その中での生活を望まずあくまでも野に散っていく人達。

年取ってくると、色んなモノが見えるようになってくるのはいいのですが、何だか世の中にはいろいろと解決の難しい問題が山のように有ることのほうが見えてきて寂しい気持ちになることが多いなと感じる年末のオジサンでした。

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