2014年11月13日木曜日

「江戸の下半身事情」

日本に帰ってきてアマゾンで注文した本の群れの中に永井義男という方の書いた「江戸の下半身事情」という本があります。

たまたま、ネットを散策しているうちに江戸の料理から庶民の生活へと読む話題が深まっていき、そのリンクの先にこの本が出てきました。
一般に、美術や工芸、伝統芸能、庶民の生活というのは表立って歴史の中に飛び出して語られますが、こういった人前にはあまり出てこない「性風俗」と言える話題はなかなかこういった新書版ではアップデートした情報としておおっぴらには出てきません。

無論、こういったことを真剣に研究されておられる先生達もいるのでしょうが、私としてはこういった事柄にこそ本当の庶民の姿というものが出てくるのではなどと考えてみたりもします。
しかし、良く考えると庶民の生活というのには当然「表と裏」というものがあるわけで、その表裏(ひょうり)の双方をきちんと眺めるからこそ、実際の生活が「立体的に」既視感を持って頭の中で再現されることになるのでは無いかと思うんですね。

というわけで、この本を読んでみて理解できたのは「今も昔も形は変われどやってることは同じだな〜w」という至極単純明快な一言。中身を話すと剽窃になりますので、詳しく話すことは致しませんが、、、意外だったのは物価の比較は当時と現代を比較するのはかなり難しい事ではあるものの、「女郎買いの値段」を基準にすると、男性が女性を評価して払う代価はほぼ全ての時代を通じて「基軸」となり得るものであったという説でした。

世の中おもしろいこと研究している人がいるものです。
今回の読書で岡場所と吉原の違いなどがよく理解出来ました。こんな知識増やしてどうする?という感じなのかもしれませんが、良いんです!w

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