日本に帰ってきて生活をセットアップする過程で色々と「マジすか?」的なことがあります。
米国に渡った十五年前というのはインターネットもかなり日本でも普通になってきて学術雑誌の検索もGopherなどからHTMLベースでのブラウジングが標準的になってきた頃でしたが、その頃に米国に移って仕事を始めたので日本のその後のネット環境というのはアメリカからのアクセスでしか知ることが出来ませんでした。
当然、日本でも激しいネット環境構築合戦が各社それぞれに行われていましたし、雨後の筍のように生えてきたプロバイダもアッという間に淘汰されて初めの頃は有名だったベッコアメも急速にただのONE OF THEMとして敗者になっていきました。しかし、ファイバの導入は明らかに日本の方が急速に進んでいたと思いますし、メリーランド・ベセスダのような「比較的都会」のエリアでさえも日本の光引き込みの狂躁を前にしてDSLがやっと来るようなエリアもまだまだ沢山ありました。
しかし、ここからが日米の違いというのでしょうか。ネットというものを使って「何をするか?」というソフトの構築においてはアッという間にアメリカに取り残されてしまう状態でその格差はズンズン進む一方です。これは今この瞬間もそうですが、ほぼ毎年その格差は広がる一方だと思います。まず帰国してそれを「強烈に」実感したのは銀行関係のセットアップでしたが、今それに加えて感じているのは公共料金の支払いシステム。
申し込みこそネットで出来るのですが、その申し込みの方法がゲンナリするほど「昭和」してます。
曰く、ネットを使ってサイトに入り登録事項を記入されて送信ボタンを押してください。一週間以内に申込用紙が御手元に届きますので、必要事項を御記入の上云々、、、orz もう馬鹿かと。こんなことならネットなんか最初から使わんで電話受付と郵便だけにしとけ!てな感じです。
パスワードの発行・再発行に郵便メールで遣り取りさせるという馬鹿な地方銀行が未だに存在しますが、大手も大なり小なりそれを笑えないレベル。結局はそういった事態に対処出来るだけのシステムを構築できるだけの人間が居ないのか、法律や内規でそれをしないようにしているのか、、、まあ、取り敢えず21世紀とはとても言えないレベルのネット利用しかできていないといえばそれまでのことですか。ネットでの申し込みとそれに付随する不具合の対処は「全て、もしくは殆どを」ネットだけで対処できないようではこの24時間地球の上でお金が動き続けている時代に対処出来てるとはとても思えないんですよね。
カードが使用できる場所も昔に比べれば随分と増えたとは思いますが、それもまだまだ。日本でよく見るJBCとかアメリカで使えるところを見かけたら嫁さんと「オーーー」といって驚くレベルでしたが、日本ではJBCとビザがメインで次がマスターカードかな?と思います。しかしビザはともかく、この国ではアメックスの使えるところが何だか極端に少なくて寂しいです、、、。この前ユニクロ行ったらアメックスは使えませぬ、と言われかごの中に詰めていたものをドサッと返却せざるを得ませんでした。ナケナシの財布の中の一万円で仕事用の四枚のパンツ(間違いなく5年以上は軽く履き続ける)だけ買ってスゴスゴと退散しました。あ、これは個人的な愚痴ですね。w
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