2014年2月27日木曜日

若手看護師さん、先輩に怒られる、、、

病棟で仕事をしているといつも怒られている若い女性の看護師さんがいます。(昔は看護婦さんと呼びましたが。)

上司にあたる先輩看護師達に怒られているのを聞くとはなしに、見るとはなしに見ているとその主な原因は指示の受け忘れ、カーデックスへの記入漏れ、清潔操作の粗等々いろいろあるのですが、やっぱり同じような経験年数の看護師さんでも全く怒られること無くスイスイかつ和気藹々と仕事を進めている人もいるわけですからその差はどこにあるのか。

同じ時間幅の中でもよく怒られる娘の方は一生懸命にやっていることにかけては怒られない娘の方よりもよほど頑張っているのですが、その頑張りがほとんど空回りであるのは傍から見ていて気の毒なほどです。
この前も医師の居ないところでかなりキツく叱られたということを別の看護師さんが僕にささやくような感じで教えてくれたのでその事実がわかったのですが、かなり頻繁に怒られているようで「もう看護師辞める」なんてことを言いながら別の機材準備室でしくしく泣いたりなんてことも度々あったとか、、、。

とりあえず、医療関係の仕事というのは無知や手順の間違いは人の命に直結することが多々有りますので、大きな責任を伴いかつ緊張感の度合いも高い仕事の一つだと思いますが、その仕事は多くのスタッフたちの眼や思考という相互のチェック機構によって間違いや勘違いを減らすシステムになっていますし、そうでなければ危なかしくてかないません。

ですから、お互いの意思疎通が日頃からスムースでないと「ここはもしかして?」と疑問に思ったことを気軽に質問することが出来ない状況に保っておくことが出来ないわけで、そこから「失敗」と言う名のヒビが日常業務に入る可能性を排除できなくなるわけです。

そういった眼でこの女の子の仕事ぶりを眺めてみると、仕事がうまく運べている女の子との間には実は「ある些細な、しかし上に書いたような内容からすると重大な」と思われるような差があります。それは「人にものを尋ねるときの間合いの取り方が実に不味い」ということ。
数秒待って自分の疑問を先輩なんかに尋ねればよかろうものを、いきなり「自分の都合」で開いたカルテを先輩が仕事をしているデスクの前に持って行って拡げて「あのー、すみません」と言って話し始めるのです。
こういったことは看護学の実習の中では多分教えないことだと思うのですが、要するにそれまで育ってきた中で既に身につけておかなければならなかった基本的なマナーである「他人への配慮」が「ほんの少し」欠けているせいで非常に損をしているんだろうと推測されるわけです。

それも一度や二度ならまだしも、それが毎度となると先輩の中には彼女の行動自体を色眼鏡(フィルター)を通してみるという「予断」を含んだ対応になってくるという状態ですから最後にはその空気が周りにも伝わって、職場の輪の中に馴染めなくなると言う状態になっているんじゃないかなと思うんですよね、、、。

もって他山の石となす。医療はチームワークの賜物。私自身も気をつけなければなりません。

追伸:その女の子を先輩が居ない廊下のスペースに呼んで日常の業務で気をつけるべき点を数点ピックアップして( ´ノω`)コッソリお話しておきました。変わってくれると良いな。

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