「船を編む」読み終わりました。
年単位の昔からこの本を読んでみたいなとブクログにマークをしていたのですが、結局日本に帰るまでは読まずじまいでした。先日ブックオフで安くで売っていたので思わず著者の本を数冊まとめ買いしました。
この本を読んだ方もすでにたくさん居るだろうし、映画にまでなっているのも読んでいる途中で知りましたので、中身については私が話すまでも無いし、いかなる場合もネタバレは避けようと思います。
ところで今回は本を最初に次に映画という形で共に見たのですが、やはり今回も良かったのは本の方でした。想像力の中で展開していた小説の中身は確かにいい感じで映像化されていたとは思うのですが、やはり主役たる男優が松田龍平というのがいまいち合っていないような気がしました。
悪くはないけど合ってない、と言うのは映像化されたものを観る者の勝手ではあるのですが、それでも時々ピタッとハマっている素晴らしい映画もあるわけですから少しだけ残念でした。それでも、原作のストーリーを頭の中で一人だけが愉しむドラマの監督として勝手に組み立てる特権は読書のみに許された行為だと思います。
それにしても、この本の中に出てくる辞書編集者達の精神力と信念は「重大な仕事を成し遂げる」人間に備わっている多くの資質を結構念入りに描き出しているな〜、と感じましたね。
最近調べ物といえば最近はグーグルばかりですが、こうやって準備されて世の中に出てくる辞書達を見ていると久しぶりに「紙バージョン」の辞書を手元においてみたくなりました。今度、書店に行った時、辞書の棚をじっくり眺めてみようかな。
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