2015年8月12日水曜日

昭和?の価値観を持っている女の子

先日、近所の美味しいラーメン屋に再び出かけました。

どうしてもあの白湯麺(パイタンメン)の味が忘れられずに店に行きました。(デブになる理由の一つです。)
奥の席に案内されて座ったのですが、注文が来るのを待っている間に斜向かいにちょっとチャラい感じの男と如何にもその男にくっついてきそうな若い女が座りました。

まあ、この二人はその入ってきた瞬間以外には私の意識の外にいたのですが、、、やがて女のほうが大声で車のことを話しているのが否応なしに耳に入ってきました。
聞くとは無しに聞いていると、今までに家のおやじさんが乗って来た歴代の自家用車の話でした。

曰く、(わたしの聞き違いでなければ)セドリック>クラウン>ベンツ>ベンツ>ベルファイア>アウディ>ベンツ・・・
なんていう感じだったのですが、その後に自己破産と言うイベントがあってその間だけは「しょぼい小さな国産車」に乗っていたそうです。

その話を聞いていてまず感じたことは「オオッ!まだ居ったか〜」と言うもの。
勿論、心のなかで発した声なのですが、車の車種やサイズに己のステータスを投影する価値観というものは日本においてもう昭和の終わり頃からフェードアウトし、平成の時代においては既に価値を失った「残渣」のようなものだと思っていました。

これほどまでに自信満々に己の信じる車の価値感、ひいてはモノというものが”人”の社会におけるレベルを規定するという素朴な考えに、ある種のグループの中にはこういった昔の発展途上の日本で信奉されていたものが「未だに」残っていたことに反応した感慨が上に書いたような「オオッ!まだ居ったか〜」という一言でした。

貧困の中から発展し富を掴む過程で必ず発生するであろうこのような考えは、きっと今の中国のような国では主流になっているのではないかと推察されるのですが、今の「経済的成長」と言う意味で一段落ついた日本でも保持している人達がいたというのは、久しぶりに見た虫を見つけたようなちょっとした発見・遭遇でした。

彼女の子供達はこの女性の価値観を引き継いでいくのでしょうか。ちょっと興味深いです。

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