2013年11月14日木曜日

全米の犬が危険に?

今、アメリカでおかしな犬の病気が流行り始めているという情報が出ています。

今のところカリフォルニア、ミシガン、オハイオでしか確認されていないのですが、放っておくと数日で死に至る可能性が高いという恐ろしいもので、原因は推定にしか過ぎませんがどうやらcirco virusというバイラスの一種のようです。
circo virusといっても人を診る医者の私には余り馴染みのないものなのですが、調べてみると環状単鎖DNAをもつバイラスで豚や犬、鳩、ダックなどの脊椎動物に感染していくみたいです。人畜共通感染症の原因となりえるか否かは書いていないのですが、まあ有名でないということは人には大きな病気を起こすような感染性はないのではないかと推定されます。(推測なので真実ではない可能性もありますので念のため!)

ニュースソースをよく読んでみると、三大主要症状としては元気がなくなる、吐く、下痢となっているようですが、管腔性臓器や胸郭への出血で死に至るものがあるようです。今まで食用の豚を一週間で死滅させたり(養豚場の群落でしょうね)や鳥(オウムなどが怪しいらしいです)を中心に感染源が疑われているらしいのですが、今までは犬でのこういった致死的症状を持つ感染の連鎖は見られていなかったとのことで、もしかしたらバイラスに変異が入って感染性の変化が起きたのかもしれません。

RNA virusではないので、複製の安定性という意味ではミューテーションが入る可能性は相対的にかなり低いのではないかと推測されるのですが、ある種の不幸な変異がそこに起きて劇的に感染性の変化が起きたことは可能性として捨てきれないと思います。

この犬への感染が初確認されたのは2012といいますからたった一年前です。症状の記述も未だ確定していない状況で、今のところはこのサー・バイラスが最も疑わしいというだけでワクチンさえ存在していませんし、困ったことに診断法も迅速に検出できるキット等は未だに無いようです。

全体でどれだけの被害が出ているか数的なものは私には今のところわかりませんが、こちらでは犬の繁殖家やペットショップ、さらにはペットのホテルなんかが強い危機感を抱いているようです。当然ですよね。

しかし、バージニアには来ないでほしいな、、、。(獣医には時間の問題と見る人が居ます。まあ、当然ですよね。)

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ガジェット通信で拝読しました。

カタカナで「バイラス」っていう翻訳は珍しいですね。
海外の日本の方の使い方なんでしょうか。。。

small G さんのコメント...

すみませんでした。業界用語でも何でもなくて、ウイルスのことを普通はバイラスというもので、、、。
というわけでバイラスってウイルスのことです、、、。(それほど多くの人に読んでもらうことを前提に書いているブログではないもので、何も考えず書いてしまってます。)以後もう少し気をつけます。
申し訳ない。mOm