日本でモルモン教徒というと、若い男性二人組による自転車に乗っての巡回ミッションな有名でしょうか?少なくとも私の住んでいた田舎ではそうでした。
彼らは大抵、ビックリするくらい上手な日本語でタダの英語教室へのお誘いと布教を束ねて勧誘してきますが、今までにそんな人達に出くわしたことありませんか?今時の日本はオートロックとか増えてきてるから、彼らにとってまずは玄関にアクセスする事自体が難しくなってるんじゃないかなとは思うんですが、、、。
さて、こういうことを書いたのは私がモルモン教を布教しようとかいうことじゃなくて、w(私自身は極めて宗教とは縁の無い人間ですので)このモルモン教徒である学生達の人としての基本スペックの高さを書きたかったからです。
基本的にこの大学のグラジュエート・コースに来るモルモンの学生達はアメリカにおいてはユタにあるBYU(ブリガム・ヤング大学)卒であることが殆んどです。私が驚くのは彼らに接した時の折り目正しさでしょうか。アメリカ人の標準とはちょっと違う礼儀正しさは何となく「良質の教育を受けた歴史上の日本人」を思わせる感じです。
まあ、彼らの宗教の戒律として日常、実生活での享楽を忌避するのが基本線としてあるというのもそういった行動形成に影響を与えている要素の一つなのでしょうが、大家族(若くても実に子沢山で、知っている限りでは25歳くらいの男性でも既に三人くらいの子持ちなんて言うのは、彼らに限れば別に驚くレベルじゃないです。)で、且つ家族の活動が如何なるものにも優先する感じの彼らの生き方は「宗教という要素を除けば」家族を核とした小さなコミュニティーをベースとしてその幸せを追求するとともにその生き方を他の人にも分け与えようとしている感じがします。
(ただ、その点をお節介と考える人もたくさんいるわけですが。)
BYUの学問的レベルはまあ、言語学が世界有数というのを除けばそれほどメチャ高いというレベルではないのですが、ここに来ているBYU出身の学生達は皆一様に賢いですね~。何よりも話していて人を不快にさせる要素というものが実に少ない。これってやっぱりミッションで苦労した経験があるからなんでしょうかね?
ここでミッションと書いたのですが、彼らの多くは大学入学前後にアメリカ国内も含め世界中に布教活動のために一年から二年ほど派遣されるているとのことです。驚くのは彼らはある国の言葉に関して信じられないほど流暢に読み書きすることでしょうか。今までに遭遇した四人の学生はそれぞれチェコ語、フランス語、スペイン語、ドイツ語等を現地人と同等レベルで話せると言っていました。彼らの友人の中には当然のように日本語を話せる人間も居るらしく、何でこんなに各人が上手くなれるの?と尋ねた所、小さい頃からそういった外国語の習得をアシストする継続的かつ組織的な取り組みが教会を通じてあるのだそうです。
さてそのミッション、私のきいた話ではパリ郊外であるお宅を尋ねたらそれがイスラム教徒宅で玄関口でイキナリ魚を叩きつけられたとか。まあ、これが宗教的受難というやつですか?w
しかし、そのタフなミッションでは元気な彼らも、若くしてかなりのサイズの家族を持つことから経済的には結構スタートアップが苦しいこともあるようです。今日もそういった学生から今後の進路と選択、経済的な困難の克服法に関する相談を受けました。私も、応えられる限りのアドバイスは出しましたが、彼の人生における成功をひたすら祈るのみです。
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