今日は閏年の閏日でした。
私にとってこの日は忘れられない日になってしまってます。何回か書いたかもしれませんが、四年前のこの日の早朝に自分で車を運転して横に嫁さんを乗せて近くの病院に乗り込んで心臓の手術を受けたのでした。四年経った今でもあの日の朝のこと、前日の夜のこと、あたかも昨日起きた事のように鮮明に覚えています。解剖学的には単にバルブを繋ぎ留める腱がプチっと切れただけのことなのですが、その結果として起きてきた症状は急性左心不全。その数日前に循環器内科の医師に笑いながら「あら、手術せなあかんね」と言われたときには正直「うひょ〜」と言う感じでしたが、まあ、「なるようにしかならんわな」と妙に心の中は静寂だったことを覚えています。それからはや四年、月日はあっという間に過ぎて、あの日、術後に挿管された状態で鎮痛用にモルフィンを打たれてコンコンと眠っていた自分を、嫁さんが窓越しに心配そうに眺めていた事を覚えています。人は支えあって生きて行くという厳然たる事実、そして健康であるという事の何と尊いことかという事実を本当に心の底から理解できた日になりました。
嫁さんに感謝。家族に感謝。影に日向に周りで支えてくれる多くの人々に感謝。自分一人で生きている人なんてどこにも居ないということに気づいたあの日以来、自分も人の役に立つ人間でありたいと心の底から強く思うのでした。私にとって、命に関わるような病気になることも自分を見つめ直すという意味では悪いことばかりでは無かったと今では思えます。
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