2011年10月6日木曜日

Jobs死去

遂にその日がやってきた。
その日が来ると解ってはいても、現実にそれが報道を通して近づいている事をを感じてはいても、やはりそれを見たくない気持ちというものが心のどこかにあった。PCを触っていたら、上の娘がreddit経由で読んだAPのtwitter速報で「お父さん、Jobsが死んだって言ってるけど本当かな?」と聞いてきたので思わず「エーーー!」と大声で反応してしまい娘が飛び上がってしまった。
彼のようなカリスマ性を持った経営者というのは本当に滅多なことでは現れるものではないだろう。今、facebookのZuckerbergが次あたりに来る可能性があるくらいだろうが、これほどコンピューターとネットの歴史の中で、リアルタイムにすべての重要な節目で激しく時代とぶつかり続けてきた人物などというのは多分次の一世紀は現れないんじゃないか、というのが個人的な想いです。
少なくとも20世紀から21世紀の初頭にかけて生きる我々にとってはこの手の強烈な個性を持った人間を認めざるを得ないでしょう。実際に内輪の話をいろいろと読んでみると、様々なものを「彼自身」が発想、発案した訳ではなくて、多くは部下や周囲の人間が考え持ち寄ったものを彼の功績として祀り上げたものであることが判りますが、それを取捨選択して実際に形や製品として嵌めこんでいくのは最高責任者の彼なのだから「企業としては」彼の功績としたほうが手っ取り早いし、、、。しかしカリスマをでかくしすぎた代償もついて回るだろうな、、、。(逆に言えばアップルという会社は未だ暫くは大丈夫ということでしょうが。)
何れにせよ、一つの大きな時代が終わったことには間違いない。PCの時代というものもここ十年で随分と違った形に変わったし、携帯がその仕事の多くを肩代わりするようになって仕事内容の分業化がかなり進んだと思う。これからの10年で更に携帯の役割は重みを増していくのだろうが、どこまで変わっていくのかは未知数だ。間違いなく言えるのは技術的進歩に関しては想像できる限りの全ての事は現実に起こるだろうということくらいだろうか。
もうこれでJobsも病と闘わなくて良くなった。十分にいろいろなものと戦った一生だったと思う。安らかに眠ってもらいたい。心よりご冥福をお祈りいたします。

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