人は物を食う生き物だということを実感させられる毎日です。
嫁さんが日本へ歯の治療のために一時帰国して子供たちに朝昼晩と食事を準備する訳ですが、本当にみなよく食べるし食事の内容に関する注文のバリエーションが豊かなことには驚かされます。私が同じような年齢の頃には食べるものは何であれ黙って食べていたものですが、食事に先立って出てくるあれが食べたいこれが食べたいという注文の多さには自分の小さかった頃とは違う何かを感じます。実際当時の周りの子達に比べて私は小食だったので、そのせいもあり自分の子供たちの食欲とその貪欲さに驚いているだけなのかもしれません。小さな頃食わなかったからといって今、自分の腹が(少々?)出ているのは間違いの無い事実だし、この歳になると「美味いもの」に対する感覚が断然発達していますので、子供の頃は見向きもしなかったような食べ物の美味しさに舌鼓を打つことも多くなります。中学位の頃に読んだ文章の一節で「食い物にこだわる様な男は大成せん」などと書いてあったので我が意を得たりと感じたこともあったのですが、やっぱりそんなことには関係なく大成しなかったので(笑)、「美味しいものを節度を持って食べる」というのは人間の生物としての喜びのなかでもいつも大切にしないといけないということなのだなと感じます。
その点ここアメリカに住んでいると嫁さんの作ってくれる日本食の美味しさに大変感激します。結婚した当初はそれまで料理を余りしていなかったということで、薄味だったり逆に濃すぎるというような事もあったのですが、一年も経たないうちに自分好みの美味しいものを次々に作ってくれるようになりました。最近ではウェブのクックパッドというのを参考にしてそれらの中で全国の皆さんに人気の高かった料理を私にも作ってくれるようになった為か、更に上手になってきたようです。結婚した当初はそれほどではなくてもこちらのほうで励まし続け、かつアドバイスを続けていけばこんなにも変わるのかと思ったのですが、、、私のほうが逆に嫁さんに味で騙されているのかなと思ったりしないわけではありません。(笑)
この味なら騙されていても良いかなとは思うのですが、この中年特有の腹はどうにかしないといけないと真剣に考えています。お腹だけアメリカンです。
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